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技術士 二次試験対策 【口頭試験】実務経験証明書に関する対策

口頭試験
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実務経験証明書の内容はほとんどの受験者が問われます!!!

【 技術士 二次試験対策 】

みなさんは、受験申込時に実務経験証明書を提出されていると思います。近年は、エクセル等の電子ファイルで作成するので、「どっか行っちゃったよ」という人はいないですよね。口頭試験では、この実務経験証明書の内容に沿ってコンピテンシーを確認されます(以下の評価基準参照)。

技術士 口頭試験 評価基準
口頭試験の評価基準

この実務経験証明書は、試験結果に影響する重要な書類です。この書類作成時点から勝負は始まっているのです。今さら感はありますが、「当該業務での立場、役割、成果等」の欄は無駄なく、すべて埋めていますかね?

まずは、記述内容を読み返します。内容には、当然どのようなことをしたのかといったことは記述してあると思います。しかし、行ってきたことは、たいてい平凡なことが多く、横並びの印象を与えてしまいます。このため、技術力やコンピテンシーを示すためには、行ってきたことに加え、その時どのように考え行動したのかといった部分を示す必要があります。

技術力を示す内容やコンピテンシーを示唆する内容が記述されていれば良いのですが、記述がない場合はコンピテンシーが備わっているのかといった視点で質問されます。想定外の質問が来て焦らないようにするためには、記述した業務内容に即した想定質問を用意します。

例えば、コミュニケーションの視点での質問は、「誰と協議したのか」、「協議の際に工夫・留意した点は何か」、「○○との合意形成はどのようにしたか」といった具合になります。FAQ作成(FAQの例はコチラ)の際には、以下のようにコンピテンシー(評価基準の実務能力のみでOK)ごとに作成すると論点が絞られるので良いと思います。

(1)コミュニケーション
 ・誰(対象者)と何を話したか
 ・問題点は何か
 ・工夫はしたか
 ※発注者・住民など対象者ごに上記項目の回答を用意

(2)リーダーシップ
 ・どのような場面でリーダーシップを発揮したか
 ・その行動がなぜリーダーシップを発揮した場面と考えたのか
 ・どのようにな結果になったか(”評価”の側面もあり)
 ※組織内の関係、対外的関係に分けて回答を用意
 ※業務内容(各プロセス)ごとに回答を用意

(3)評価
 ・その業務をどのように評価しているか
 ・改善点はあるか
 ・評価の結果を受け次にどのような行動をとったか
 ※PDCAを意識した行動を用意

(4)マネジメント
 ・品質、コスト、行程管理などをどのように行ったか
 ・ヒト・カネ・モノの配分をどのように行ったか
 ・効率的、効果的な成果を得るための工夫点はなにか
 ※倫理綱領に人材育成が加わっているので、この視点も含め用意

このように、コンピテンシー(評価基準)ごとにその意図を汲んだ回答を作成すると高評価を得られます。ただし、創作は厳禁です。コンピテンシーを確認した後は、本当にみなさんが行った業務なのか確認されます。つまり、業務に携わったものにしか分からない内容を聞かれます。私の場合は、事業収支を具体的に尋ねられました。

このような点を踏まえると、実務経験証明書において説明が十分でない部分は聞かれる可能性が高いです。よって、読み返す時は、分かりづらい部分、説明不足の部分を発見し、これらの部分を補足する事項をまとまましょう。補足をまとめるときは、前述したように行動のみでなく、どのように考え行動したのかも書きましょう。さらに、この考えを示すうえでは、コンピテンシーや専門分野の技術力をアピールすることを忘れないように!

さらに、「業務内容を〇分程度で説明して」との質問がくる可能性があります。このことから、業務内容を端的にまとめましょう。このときの注意点は、論文作成のテクニックと同じ要領で作ると良いでしょう。主語述語の明確化、文は短くといったことは口語でも同じです。長々と主張が明確でないことを話すと悪い印象を与えてしまいます。

業務の内容を文章化しておくことに加え、業務概要もまとめておきましょう。ここでいう業務概要とは、例えば、道路整備事業であれば、延長や幅員、舗装構成、発注または受注金額、工期といった数量をはじめ、苦労した点、工夫点、評価(よくできたのか失敗したのか)、リーダーシップを発揮した点、反省点などを箇条書き等で要点をまとめます。

最後に、試験官にもよると思いますが、技術力をアピールしたときにアンチテーゼの立場をとり論争を吹っかけてくる場合があります。このとき試験官は、高圧的であったり、攻撃的であったりといったむかつく態度をとるケースがあります。これは罠です。自分の主張を押し通そうとして、熱くなってはいけません。冷静さを失うことなく対応しましょう。例えば、「そのような考えもありますね」といった具合にいなしましょう。この罠にはまると不合格になる可能性が非常に高まりますので、要注意です。このような、状況への対応策もイメージしておくことが肝要です。

このように、業務内容を評価基準の視点に合わせて、業務経験を再構築することが大切です。口頭試験が、刻々と迫ってきています。口頭試験の合格率は高いとはいえ、しっかりとした準備は欠かせません。「人事を尽くして天命を待つ」です。後悔しないように、全力で取り組みましょう。

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