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【 口頭試験 FAQ 】

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  1. 技術士 法関連
    1. 質問1 技術士 が守らなくてはいけない倫理とはどのようなものか。
    2. 質問2 技術士 の3義務2責務とはどのようなものか。
    3. 質問3 技術士倫理要領に定めのある10項目を述べよ。 
    4. 質問4 業務遂行にあたり、倫理についてはどのようなことを重視していますか?
    5. 質問5 もし、上司から公益確保に反することを要求された場合はどうしますか?
    6. 質問6 最近技術者倫理に反する事例をよく耳にしますが、その原因は何だと思いますか?
    7. 質問7 倫理違反を防止するためにはどうすればいいですか?
    8. 質問8 信用失墜行為の禁止は、なぜ必要だと思いますか。
    9. 質問9 秘密保持の義務は、なぜ必要だと思いますか。
    10. 質問10 名称表示の場合の義務は、なぜ必要だと思いますか。
    11. 質問11 公益確保の責務は、なぜ必要だと思いますか。
    12. 質問12 公益確保がされなかった事例をあげてください。
    13. 質問13 資質向上の責務は、なぜ必要だと思いますか。
    14. 質問14 守秘義務にだけ罰則があるのは、なぜだと思いますか。
    15. 質問15 信用失墜行為について、建築構造計算偽造問題以外の例をあげて、ご意見を述べてください。
    16. 質問16 弁護士は業務独占資格ですが、 技術士 は何ですか。
    17. 質問17 3義務2責務の中で一番大切なものはどれだと思いますか。
    18. 質問18 技術士 制度の目的(役割)について述べよ。
    19. 質問19 技術士 とは何か?技術士でないと出来ないことは何か?
    20. 質問20 技術士 になるための要件は何か?
    21. 質問21 技術士 の「義務」と「責務」は何か?また、その違いは何か?
    22. 質問22 技術士 の義務違反の際の罰則は?
    23. 質問23 CPD(継続研鑽、継続的能力開発)について、説明してください。
    24. 質問24 資質の向上としてあなたは何をしているか?CPD(継続研鑽、継続的能力開発)の取得方法について何をしているか?
    25. 質問25 技術士CPD活動実績の管理及び活用制度が開始されましたが概要を知っていますか。
    26. 質問26 技術士のあるべき姿について述べよ?
  2. 技術士 資格の取得関連
    1. 質問27 なぜ 技術士 資格の取得を目指したのですか。
    2. 質問28 あなたは、都市計画関連の経験が少ないようですが、不安はありませんか。
    3. 質問29 〇〇の立場にあるあなたに技術士は必要なのですか。
    4. 質問30 技術士を取得したらどうしますか。
    5. 質問31 あなたの専門分野における課題と将来性について述べてください。
  3. 業務内容・経歴関連
    1. 質問32 今までの経歴を簡単に説明してください(2~3分)。
    2. 質問33 この業務で、あなたがリーダーシップを発揮した部分はどこですか。
    3. 質問34 この業務で、住民とコミュニケーションを図った部分はどこですか。
    4. 質問35 この業務の問題となった部分はどこですか。
    5. 質問36 課題の解決策を教えてください。
    6. 質問37 エリアマネジメントはどのようなことを行うことを想定していますか。
    7. 質問38 回遊性の創出とは具体的にどのような取り組みですか。
    8. 質問39 事業者を評価する際に行った工夫点・留意点を教えてください。
    9. 質問40 地区計画について説明してください。
    10. 質問41 グリーンインフラについて説明してください。
    11. 質問42 サウンディング型市場調査について説明してください。また、工夫点・留意点も説明してください。
    12. 質問43 サウンディング型市場調査によって、どのような点を改善しましたか。
    13. 質問44 参考にした事例はあるか。また、どのような点を参考にしたか。
  4. 筆記試験関連
    1. 質問45 筆記試験で記述のあった防災分野はどのような場面で応用できますか。
    2. 質問46 具体的に業務に活かした場面を説明してください。
    3. 質問47 コンパクト・プラス・ネットワークに関する最近の動向を説明してください。
    4. 質問48 筆記試験で記載したスポンジ化対策以外で対策となる制度を知っていますか
    5. 質問49 コロナウイルスの影響はあなたの業務にどのような影響を及ぼしましたか

技術士 法関連

質問1 技術士 が守らなくてはいけない倫理とはどのようなものか。

回答1 技術士法に定められている3義務2責務を果たすための行動指針として技術士倫理要領があり、全部で10項目あります。信用を失墜しないための行動や公益確保を優先する行動などが、より具体的に示されています。 技術士 はこの要領を遵守して、公正・誠実に行動しなければいけないと理解しています。

質問2 技術士 の3義務2責務とはどのようなものか。

回答2 3義務とは、信用失墜行為の禁止、守秘義務、名称表示の場合の義務です。
2責務とは、公益確保の責務、資質向上の責務です。

※各項目の意味を問われる場合

  • 信用失墜行為の禁止
    技術者最高資格である技術士としての自覚を持ち、これを卑しめるような言動をしてはいけないということです。
  • 技術士 等の秘密保持義務
    業務上知りえた秘密を他に漏らしてはならないということです。
  • 技術士 の名称表示の場合の義務
    「自分の専門分野まできちんと示す」ということです。私の名刺には、有能性の重視の観点から、都市及び地方計画まで書こうと考えています。
  • 技術士 等の公益確保の責務
    会社や個人の利益よりも、公共の利益(社会全体にとって何が良いか)を優先して行動の動機付けとしなさい、ということです。また、公共の利益とは、公共の安全、環境の保全が挙げられます。
  • 技術士 の資質向上の責務
    最新の技術動向にも常に注意を払い、自分の技術体系の陳腐化・風化を防ぐことです。技術士合格はゴールではなく、スタートであることを認識し、常に技術力向上を図っていこうとする姿勢であると考えています。

質問3 技術士倫理要領に定めのある10項目を述べよ。 

回答3 

  1. 安全・健康・福利の優先
    技術士 は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。
    例)公衆の安全や健康、財産に害を及ぼすような事態に遭遇した際は、雇用者または依頼者に知らせて防止策を提案。適切な対応を求める。
  2. 持続可能な社会の実現
    技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努める。
    例)自然環境保全、予見しうる環境負荷を最小にするよう努める
  3. 信用の保持
    技術士 は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。
    例)報告書のデータや計算書の改ざん行為をしない。利害関係者との間で公式な契約に基づく報酬以外の利益を授受しない。
  4. 有能性の重視
    技術士 は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。
    例)経験不足の場合は、事前学習や研究を実施。他の専門家の助力を求める。
  5. 真実性の確保
    技術士 は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。
    例)報告や説明、発表は客観的かつ事実に基づいた情報で、目的や結果などについて説明責任を果たす。
  6. 公正かつ誠実な履行
    技術士 は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。
    例)自分の立場や業務範囲を明確にし、雇用者・依頼者との利益相反の事態を回避するよう求める。
  7. 秘密情報の保護
    技術士 は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。
    例)雇用者または依頼者の正当な利益を擁護する立場を堅持
  8. 法令等の遵守
    技術士 は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。
  9. 相互の尊重
    技術士 は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。
    例)共に働く者の安全・健康・権利を守る。公正かつ自由な競争も維持。
  10. 継続研鑽と人材育成
    技術士 は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
    例)研修会への参加、論文発表を通じて、常に力量を向上。監督下にある技術者に成長の機会を与え、人材育成。

以上、10項目です。

質問4 業務遂行にあたり、倫理についてはどのようなことを重視していますか?

回答4 技術者の最優先事項は公益確保です。公益確保には環境保全も含まれますので、事業立案時においては省エネルギー化やグリーンインフラの活用などを積極的に検討しています。

質問5 もし、上司から公益確保に反することを要求された場合はどうしますか?

回答5 技術者の最優先事項は公益確保です。立場がさらに上の上司などに相談の上、説得を試みます。それでも応じてもらえない場合は、職員課や法務課など他セクションと相談し、公益を確保します。

質問6 最近技術者倫理に反する事例をよく耳にしますが、その原因は何だと思いますか?

回答6 一番の原因は技術者の倫理観の欠如だと思います。また、年々厳しくなる働き手不足やコスト削減なども一因と考えております。

質問7 倫理違反を防止するためにはどうすればいいですか?

回答7 倫理違反の防止には、違反者に対する厳罰化、自律向上のための教育、不正を明らかにするシステム作りが重要です。

質問8 信用失墜行為の禁止は、なぜ必要だと思いますか。

回答8 技術士 の社会的地位を守るため、技術者として厳しく己を律することが求められるからです。また、同様の理由で、法に触れなくても、品行方正であることが求められます。「あんな人間が技術士か」と思われるような行動をしないことも重要です。

質問9 秘密保持の義務は、なぜ必要だと思いますか。

回答9 技術士 の場合、単なる業務契約だけでなく、技術指導や行政へのアドバイスなどを請われることもあるということを前提に、通常の技術者以上に強い倫理観が求められます。秘密保持ができない技術者は、相手の信頼を得ることができなく、しいては 技術士 全体の信用失墜行為になりかねないからです。

質問10 名称表示の場合の義務は、なぜ必要だと思いますか。

回答10 有能性の重視の観点から、専門分野をきちんと示し相手に伝えることが大切だからです。

質問11 公益確保の責務は、なぜ必要だと思いますか。

回答11 技術者が誠実さを失った場合、犠牲者が発生することが想定されますことから、技術者には公益確保が求められると考えています。

質問12 公益確保がされなかった事例をあげてください。

回答12 1級建築士による構造偽装、旭化成建材の杭データの改ざん、東洋タイヤの免振ゴム偽装問題などが挙げられます。

質問13 資質向上の責務は、なぜ必要だと思いますか。

回答13 自信の技術水準を維持・向上させ、技術士としてふさわしいサービス提供を行うためです。

質問14 守秘義務にだけ罰則があるのは、なぜだと思いますか。

回答14 刑法や地方公務員法など、守秘義務は一般に刑罰を伴います。それだけ重視されているということだと思います。

質問15 信用失墜行為について、建築構造計算偽造問題以外の例をあげて、ご意見を述べてください。

回答15 旭化成建材の杭データの改ざん、東洋タイヤの免振ゴム偽装問題などが挙げられます。私も●●に携わった際に、旭化成建材の羽根つき鋼管杭を使用していたため、偽装の有無に相当の時間を要したことを記憶しております。偽装した会社の信用を損ねることはもとより、社会的損失も大きいことが体験を通して認識したところです。

質問16 弁護士は業務独占資格ですが、 技術士 は何ですか。

回答16 「名称独占資格」です。

質問17 3義務2責務の中で一番大切なものはどれだと思いますか。

回答17 全部同じように大切だと思いますが、相反関係になってしまった場合に優先されるべきものは公益確保だと思います。

質問18 技術士 制度の目的(役割)について述べよ。

回答18 業務の適正化を図ること、これにより科学技術の向上に努め、国民経済の発展に貢献することが目的です。

質問19 技術士 とは何か?技術士でないと出来ないことは何か?

回答19 技術士 登録簿に登録を受け、技術士 の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者です。

質問20 技術士 になるための要件は何か?

回答20 「技術士法」に基づいて行われる第二次試験に合格し、技術士登録をすることです。

質問21 技術士 の「義務」と「責務」は何か?また、その違いは何か?

回答21 
3大義務:信用失墜行為の禁止、秘密保持義務、名称表示の場合の義務
2大責務:継続的資質向上の責務、公益確保の責務
どちらも強い意志をもってやり遂げなくてはならないことですが、義務はやらなければならないことに対し、責務は自分の責任として行うべきことです。義務には罰則規定がありますが、責務にはありません。

質問22 技術士 の義務違反の際の罰則は?

回答22 守秘義務違反は懲役1年以下または50万円以下の罰金があります。

質問23 CPD(継続研鑽、継続的能力開発)について、説明してください。

回答23 資質向上の責務を果たすため、資格取得後に年平均50単位時間の自己研鑽を行うものです。

質問24 資質の向上としてあなたは何をしているか?CPD(継続研鑽、継続的能力開発)の取得方法について何をしているか?

回答24 私の組織には独自の技術士会が設置されており、幹部の講話や、会員相互の情報交換等が行われており、横断的な情報の収集が可能です。このような場を活用し、自己研鑽に努めています。私自身も、○○建設の経験談を講話させていただいており、組織の技術力の向上に貢献しています。

質問25 技術士CPD活動実績の管理及び活用制度が開始されましたが概要を知っていますか。

回答25 技術士 の社会的な信用度を高め活用を促進するため、長期間連続して一定以上のCPD実績が認められる 技術士 を認定する制度が始まりました。また、活動実績時間を技術士登録簿に記載可能となり、活動実績を公表することができます。

質問26 技術士のあるべき姿について述べよ?

回答26 常に、高等の専門的応用能力の向上に努め(資質向上の責務)、公益を最優先した職業倫理(公益の確保)を堅持して行動することです。

技術士 資格の取得関連

質問27 なぜ 技術士 資格の取得を目指したのですか。

回答27 今後組織内で地位が上がった場合においても、技術力の向上を図ることを意識し、継続した自己研鑽を自身に課したいと考えたからです。

質問28 あなたは、都市計画関連の経験が少ないようですが、不安はありませんか。

回答28 都市計画セクションに所属したことはありませんが、それぞれ所属してきたセクションにおいて、都市計画手法を検討するケースは経験させていただいております。このような場面で、都市計画セクションの職員と対等な議論ができるように、勉強させていただきました。

質問29 〇〇の立場にあるあなたに技術士は必要なのですか。

回答29 ●●の場面において技術力が求められることから、技術士 資格は有効に活かせると考えています。

質問30 技術士を取得したらどうしますか。

回答30 技術力を活かした○○の計画立案に携わりたいと考えています。また、自己研鑽に努めるとともに、部下や後輩の指導にも活かしていきたいと考えています。

質問31 あなたの専門分野における課題と将来性について述べてください。

回答31 高齢化の進行や人口減少が顕在化する中、行政運営はより困難なものとなります。よって、今後、官民連携事業が確実に拡大・進化していくと考えています。しかし、官民連携事業は、金融、法務、建設など幅広い分野の知識が必要となり、従事できる人材が限られいます。将来は、新しい情報を速やかにキャッチし、私自身の資質の向上に努めるとともに、部下や後輩の育成にも貢献したいと考えています。

業務内容・経歴関連

質問32 今までの経歴を簡単に説明してください(2~3分)。

回答32 ○○大学○○学部○○学科を卒業後、平成○○年に現在勤務しております○○に入社いたしました。最初に配属された部署は、○○課になります。○○課では、●●に携わりました。また、●●にあたっては、客観的なデータを用いるなどステークホルダーと円滑に合意形成できるよう工夫を行いました。平成○○年度からは、▲▲業務に従事いたしました。▲▲業務では、プロジェクトリーダーとして、○○の問題解決に向け、事業スキームを計画しました。特に、リーダーとしてチームの士気を維持することや、タスク管理や工程管理を常に意識しながら取り組みました。
・・・・・以上が、私の経歴となります。
※与えられた時間に応じより詳細に、または端的に説明します。

質問33 この業務で、あなたがリーダーシップを発揮した部分はどこですか。

回答33 事業全体の年次計画の立案や進行管理などを行い、俯瞰的な視点により事業マネジメントを行ってきた部分がリーダーシップを発揮した場面であったと考えています。

質問34 この業務で、住民とコミュニケーションを図った部分はどこですか。

回答34 ○○の検討段階、○○の決定段階、○○の策定段階の各段階において地元住民と意見交換を行いました。この意見交換を計画に反映し、住民とともに計画を策定いたしました。

質問35 この業務の問題となった部分はどこですか。

回答35 自治体の財政状況が悪化する中、公的負担の最小化が課題でした。また、○○エリアでは、施設間連携が希薄であり、まちとしてのインパクトに欠けること、交通混雑が激しいことなどが都市問題として顕在化しておりました。

質問36 課題の解決策を教えてください。

回答36 公的負担を最小化につきましては、住民が望んだ広場空間を営利事業も可能とする民設民営広場とすることで課題解決を図りました。また、インフラ整備は市で実施することとしたため、そのイニシャルコストは土地売却益により確保し、ランニングコストは土地の賃料で賄うスキームも立案いたしました。
 また、施設間連携を強化するため、地元商工業者や住民等で構成するエリアマネジメント組織の設置支援など検討し、まち全体の価値向上を図ることとしました。

質問37 エリアマネジメントはどのようなことを行うことを想定していますか。

回答37 新たに生み出される広場におけるイベント実施、整備されるインフォメーションセンターを活用した情報発信、まちの美化活動などを想定しています。
事例)柏の葉アーバンデザインセンター
公民学連携の課題解決拠点
・ぺデにユニットハウス(レンタルハウス)、民間所有広場を開放運営、市民活動サポート等を実施
事例)日本橋室町エリアマネジメント
地下歩道をイベント空間として活用するため、一般社団法人を設立し都市再生推進法人として活動
・地下道を活用したイベント、交流会、地域情報の発信などを行っている

質問38 回遊性の創出とは具体的にどのような取り組みですか。

回答38 移動手段を多様化するためのシェアサイクル導入、快適な歩行空間を創出するために地区計画において歩道状空地の設定、およびグリーンインフラを活用したヒートアイランド現象の抑制などを実施する予定です。また、回遊行動を促すために、インフォメーションセンターで臨海部施設を紹介することや、街歩きイベントの実施などをエリアマネジメント団体に担っていただくことを想定しています。
事例)品川区 天王洲アイル
・行政が整備した護岸と連続する民地上に地権者が一体的な仕様のウッドデッキを設置
事例)松山市 花園町通り
・片側3車線あった道路を片側1車線に減らし、歩行者空間を拡大するとともに、沿道施設と一体となった利活用等を行うことにより、街路空間をウィーカブルな空間へと再構築

質問39 事業者を評価する際に行った工夫点・留意点を教えてください。

回答39 評価者は、多様な視点で適正な評価がなされるよう、金融、不動産、法律、都市計画といった多様な外部有識者を招集いたしました。また、今回は、売却と賃貸が混在したスキームであったことから、価格要素の評価にあたっては将来の収入を現在価値化し単位を揃えることに留意しました。
【関連ワード】
<PIRR> Project Internal Rate of Returnの略で、ひとつの事業に投資した設備投資額に対する内部収益率のこと。事業の採算性を評価するための指標として使われる。事業に投資した設備投資額と、当期損益+支払利息等が等しくなるように内部収益率を計算する。
メザニン> 借り入れ(デッド)と出資(エクイティ)との中間という意味で劣後債をいう。

質問40 地区計画について説明してください。

回答40 本事業は、駅前というポテンシャルを最大限活かすため、土地を高度利用することを検討いたしました。その結果として、容積率のアップや商業系用途の緩和が可能となる再開発等促進区を選定し、壁面後退やオープンスペースを確保する地区施設の設定といった規制と緩和をセットにすることで良好なまちを誘導いたしました。
事例)千葉市 豊砂地区(新駅)、神奈川県 海老名市(用途変更)

質問41 グリーンインフラについて説明してください。

回答41 本事業計画では、広大な広場を整備することから、この広大な緑地空間を活用し、イベント開催による賑わい創出や、災害時における一時避難所の設定を行いました。また、良質な歩行空間を創出し回遊性を高めるために、壁面緑化や道路の植栽ますとセットに保水性舗装を採用し、ヒートアイランド現象の抑制を図りました。
事例)横浜市 グランモール公園(保水によるヒートアイランド防止)
二子玉川ライズと二子玉川公園(水害対策と生態系ネットワーク)

質問42 サウンディング型市場調査について説明してください。また、工夫点・留意点も説明してください。

回答42 土地活用にあたり、事業者の参入意向や、活用のアイデアなどを事業者と市の対話により調査を行いました。実施にあたっては、事業の内容や市のやりたいことが抽象的にならないよう、極力具体的に示すことに留意しました。その結果、事業者からの回答も具体的なものとなり、事業計画に反映しやすくなるといったメリットが生まれました。

質問43 サウンディング型市場調査によって、どのような点を改善しましたか。

回答43 広場は、商業施設と連携を図ることにより、民設民営でも整備可能であることが判明しました。これにより、広場を公共事業の位置づけから、民設民営スキームへと変更いたしました。

質問44 参考にした事例はあるか。また、どのような点を参考にしたか。

回答44 広場の企画立案においては、大阪市の天王寺公園エントランスエリア(てんしば)、南池袋公園(豊島区)などを参考にしました。また、エリアマネジメント活動や必要となる整備内容については、柏の葉アーバンデザインセンター、日本橋室町エリアマネジメントを参考にしました。

筆記試験関連

質問45 筆記試験で記述のあった防災分野はどのような場面で応用できますか。

回答45 現在の業務は、PRE事業を中心とした官民連携事業の企画を担っています。よって、土地活用の検討を行う際に、防災面の視点が必要となります。

質問46 具体的に業務に活かした場面を説明してください。

回答46 PRE事業で整備する広場を一時避難所にすることや、グリーンインフラを活用とした緑地の持つ涵養効果による内水氾濫対策を検討しました。

質問47 コンパクト・プラス・ネットワークに関する最近の動向を説明してください。

回答47 立地適正化計画と防災対策を連動させるため、令和2年6月に都市再生特別措置法が改正され、居住誘導区域から災害レッドゾーンが除外されることとなりました。また、立地適正化計画に居住誘導区域の安全性を高めるため、防災指針を追加することとされました。

質問48 筆記試験で記載したスポンジ化対策以外で対策となる制度を知っていますか

回答48 空き地や空き家等の低未利用地を活用し、地域に必要な空間・施設を一体的に生み出すため地権者合意による協定制度であるコモンズ協定などがあります(行政は協定を認可)。協定締結後の後に地権者になったものに対いても効力が及ぶよう継承効が付与される制度になります。

質問49 コロナウイルスの影響はあなたの業務にどのような影響を及ぼしましたか

回答49 新しい生活様式の定着により、サービスの在り方が急速に変化してきました。具体的には、リモート会議などのシステムを使った行政相談や、SNSを活用した情報の発信などバーチャルな空間が重要視されつつあります。これにより、公共施設等の適正規模も再検討する時期に入っています。

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