PR

技術士 二次試験対策 あらゆる問題に情報技術を まずは防災対策を考えてみます

論文添削
PR
PR

添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

PR

防災対策における情報技術に

災害リスクが多様化・激甚化する中で、技術士に求められるコンピテンシーとして「情報技術の活用」が明確に位置付けられたことは大きな意味を持ちます。単にICT機器を使いこなすだけでなく、災害対策の全プロセスに情報技術を統合し、合理的かつ実効性の高い対策を構築しましょう。

災害予測・監視における情報技術

近年は、気象レーダー、衛星データ、河川水位センサーなど、多様な観測データがリアルタイムで取得できるようになりました。これらを統合するプラットフォームとして、AIによる予測モデルが注目されています。

例えば、降雨レーダーと地形データを組み合わせた洪水予測、SNS投稿を解析して被害兆候を抽出するテキストマイニングなどが挙げられます。技術士としては、データの信頼性評価やモデルの適用限界を理解し、過度な依存を避けつつ合理的に活用することが大切ですよね。

防災計画・意思決定支援における情報技術

災害対策本部では、膨大な情報を迅速に整理し、意思決定につなげる必要があります。ここで有効なのが、GIS(地理情報システム)を活用した可視化技術です。

避難所の収容状況、道路閉塞情報、ライフライン被害などを地図上で統合表示することで、直感的な判断が可能になります。また、シミュレーション技術を用いれば、避難行動のボトルネック分析や、土砂災害の影響範囲予測など、事前の計画策定にも活用可能な優れもの!


災害対応・復旧における情報技術

災害発生後は、ドローンや衛星画像を用いた被害把握が一般化しつつあります。従来の徒歩・車両による調査に比べ、広域を短時間で把握できる点が強みです。

さらに、クラウド型の情報共有システムを使えば、自治体・企業・住民が同じ情報基盤を共有し、復旧作業の優先順位付けを効率化できます。技術士としては、情報共有のルール設計や、データの更新フローを整備するといった役割も求められます。


技術士試験としての視点

二次試験では、単に技術を列挙するだけでは不十分で、「課題の把握→技術の適用→リスク管理→成果の評価」という論理構成が求められます。例えば、

  • データの偏りによる誤判定リスク
  • システム障害時のバックアップ体制
  • 住民のデジタルデバイドへの配慮
    といった課題を踏まえ、技術の限界と対策を示すことで、必須科目Ⅰの各設問に回答できるようになります。

災害対策における情報技術は、単なる便利ツールではなく、社会の安全を支える基盤そのものになりつつあります。技術士試験では、技術の本質を理解し、適切に組み合わせ、現場で機能する仕組みを提案する力が必要です。

複合災害×GI チェックバック①

今回の添削LIVEは、前回お届けした「複合災害×GI」のチェックバックした論文になります(前回の論文はコチラ)。どんな問題がきても、情報技術を盛り込むよう意識すると良いでしょう。入れる部分は、課題、解決策、新たなリスクどこでも構いません。どうやったら盛り込めるか考えながら、投稿論文を読むと実力も向上すると思います。早速、意識して読んでみましょう。


1.多面的な課題とその観点
(1)分野横断的な連携
 グリーンインフラ(以下、GI)は自然を活用した多様な機能を持っている。しかし、単一の目的で活用されることが多く、自然の持つ力を十分に発揮できていない甚大な被害をもたらす複合災害に対応するためには、流域治水の考えによる多面的な活用が求められている。よって、体制面の観点から、分野横断的な連携が課題である。


① グリーンインフラは、自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用しようとする考え方です。→「自然環境が有する機能は、社会における様々な課題解決に活用できるポテンシャルを持っている」
② 発揮するというより「生かし切れていない」ですかね。
③ なぜ複合債への対応が流域治水なのでしょうか。その名の通り、治水の考え方ではありませんか。また、何の説明もなく、いきなり流域治水では唐突すぎます。何を活用するかを明確にしましょう(流域治水は既存ダムの事前放流、雨水貯留浸透施設の整備、保水・遊水機能を有する土地の保全など活用するものは自然に限りません)。
④ 自然の持つ多面的な機能を活用すべきとの論調から、いきなり分野横断的な連携と言われても全く理解できません。支離滅裂です。


(2)緑化の推進
 近年、自然の減少によるCO2の増加で地球温暖化が進み、温暖化による異常気象が頻発している。この異常気象は水害の頻発化、生態系の破壊、熱中症等の健康被害など様々な悪影響を及ぼしている。行政計画による多様な主体での緑化の推進やCO2削減対策などが必要である。よって、体制面の観点から分野横断的な取組の促進が課題である。


⑤ 行政計画による多様な主体とは、一体何を示しているのでしょうか。理解できません。
⑥ また体制面なのですか。多様な観点という問題の条件を満たしていません。
⑦ また分野横断なのですか。同じ課題になっています。見出しとも違います。脈絡もなく、複合災害はどこへ行ってしまったのでしょう。題意を外しているとともに支離滅裂です。


(3)森林管理の担い手確保
 森林はCO2の吸収や土砂災害の防止機能を有しており、地球温暖化防止や防災上重要な役割を果たしている。しかし、人口減少・少子高齢化を背景とした森林保全の担い手不足により、適切な管理ができず森林の荒廃、減少し重要な機能が損なわれつつある。このような状況の中、森林の保全に精通した人材の確保が急務である。よって、人材面の観点から森林管理の担い手確保が課題である。


⑧ 上記の内容と同じような説明が繰り返されています。
⑨ 構文がおかしいです。→「荒廃や現象が進み」
⑩ 前代の内容が繰り返されています。同じ表現にならないよう工夫が必要です。


2.最も重要な課題と解決策
 公衆の安全確保に直結する課題であるため、「分野横断的な連携」を最も重要な課題に選定し、解決策を示す。


⑪ 体制づくりが直結するといえるのか疑義があります。


(1)集水域でのGI連携
 集中豪雨による下流への洪水被害を軽減するため、田んぼやため池の貯水機能を活用する。具体的には大雨の予想に合わせ、事前にため池の水を放流し、貯水地としての機能を活用する。また、雨による地盤のゆるみに起因する土砂災害を軽減するため、計画的な森林管理を実施する。根が地中奥深く伸びる直根を持った樹木を整備し、土砂災害対策と共に森の浸透機能を保つ


⑪ 複合災害ではないですね。
⑫ ため池は、ただの治水に見えます。一方、この対策は洪水対策と土砂災害対策と複数の対策が備わっており、提案として適切だと思います。ただし、見出しの内容と不整合に感じます。GI連携も何だかよく分かりません。この解決策(ため池貯留と森林管理)は、共通して何が言いたいのかといった疑問を抱きます。さらに、何が分野横断的な連携なのでしょうか、連携の部分をもっと明確にしましょう。


(2)河川区域でのGI連携
 氾濫水による被害を軽減するため、氾濫原減災対策を実施する。具体的には、水害防備林、霞堤等を設置し、氾濫流を制御、誘導する。水害防備林は洪水流の勢いを緩和し、堤防の洗堀を保護する機能を持つ。霞堤は洪水時に水を一時的に緩やかに貯留する洪水調整機能や堤防の浸透破壊を防ぐ機能がある。また、洪水時の生物避難場所にもなり、生息環境維持としての重要な機能を持つ。先人の経験と知恵によるこれらの施設を継承し、GIを活かした河川改修や土地利用を実施する。


⑬ これも複合災害でもなければ、横断的な連携にも見えません。ただの治水対策ではありませんか。
⑭ 水害防備林、霞堤の説明になっています。書くべきなのは、複合災害に効果を発揮する分野横断的な連携に関する解決策です。論点がずれています。


(3)氾濫域でのGI連携
 住宅への洪水被害を軽減するため、公園や広場、道路を整備し、雨水の貯水機能を強化する。具体的には、道路や駐車場の周辺に雨水浸透貯留機能を持つバイオスウェルを用いた歩道を整備する。礫や砂利等の植栽基盤に表流水を浸透・貯留させることで、洪水時の貯水機能を強化し、地下水涵養や水質浄化、生態系機能に寄与する空間を創出する。また、公園の緑化を自治体や住民主導で実施し、生物の生息・生育の場を確保するとともにレクリエーションや地域住民の憩いの場となり、地域の活性化を促進する


⑮ これまでを含め解決策が、流域治水対策になっています。繰り返しますが、設定した課題は分野横断的な連携であり、流域治水対策ではありません。設定し課題に即した解決策を示しましょう。
⑯ 複合災害ではないですね。
⑰ 公園や広場、道路は一般に貯水機能はありません。なぜ貯水機能を脅威化するのにこれらを整備するのでしょうか。説明が飛躍しており、読み手は理解できません。
⑱ 具体例を踏まえると⑰の課題は、公園や道路を整備するのではなく、公園や道路に漲水機能を付与するが解決策ですね。
⑲ これらの記述意図は一体何なのでしょうか。
⑳ なぜレクリエーションの話や憩いの場の話をしているのですか。自ら設定した課題や題意を見失っているようにしか見えません。常に論点を意識して書かないと、まとまりのない文章になり、説得力もなければ、聞かれていることにも答えていないと判断されてしまいます。


3.新たに生じうるリスクと対応策
 上記の対策を行うと、整備の進捗に伴い、ハザードの場所が変化する。そのため、これまでのハザードマップや地域防災計画が有効に機能しないリスクが発生する。対応策は、整備の進捗に応じて、マップや計画を適宜見直すとともに住民への防災対策や災害時避難訓練を実施する。見直しには3D都市モデルを活用し、災害の影響をシミュレーションし、住民へ説明会を実施する。


㉑ 流域治水対策ならそうかもしれませんが、課題は分野横断的な連携ですからね。課題共に見直しましょう。


4.業務遂行上必要となる要点・留意点
 業務にあたっては、常に社会全体における公益を確保する観点と、安全・安心な社会資本ストックを構築して維持し続ける観点を持つ必要がある。業務の各段階で常にこれらを意識するよう留意する。 -以上-

タイトルとURLをコピーしました