またまた良さげな資料が公表されました
【 技術士 二次試験対策 】
わかりやすく解説します
令和8年1月16日に報道発表のあった「令和12年度までの社会資本整備・交通政策の羅針盤となる計画を策定」がめちゃくちゃ良さげな内容になっていました。特に、第6次「社会資本整備重点計画」は、これからの技術士二次試験で“確実に出る”重要テーマです(報道発表はコチラ)。
人口減少、インフラ老朽化、カーボンニュートラル、DX、そしてインフラマネジメント強化など、試験委員が大好きなキーワードがぎっしり詰まっています。今回の記事では、計画のポイントを解説しつつ、技術士二次試験対策として押さえるべき論点と予想問題をまとめていきます。
この計画、国交省が5年ごとに作る“インフラ政策の羅針盤”で、道路・河川・港湾・下水道など、社会資本整備の方向性をまとめたものです。技術士試験における建設部門では、これらの内容が超重要であることは解説不要ですよね。
第6次計画の背景:なぜ今これが必要なのか?
計画の背景には、国が直面する大きな社会課題があります。
- 人口減少と地域の衰退
- インフラ老朽化の深刻化
- 災害の激甚化・頻発化
- デジタル技術の急速な進展
- 2050年カーボンニュートラルの実現
- 働き方・暮らし方の多様化
これらは技術士試験の典型的な“お題”です。特に人口減少×インフラ老朽化×財政制約は、今後10年の最重要テーマと言っていいでしょう。
第6次計画の全体像:4つの重点目標
計画では、インフラ政策の方向性として4つの重点目標が示されています。
① 持続可能な地域社会の形成
人口減少に真正面から向き合い、生活サービスを維持できる地域構造をつくる。
- コンパクト+ネットワーク
- 公共交通の維持・再編
- 地域の稼ぐ力の創出
② 強靱な国土が支える力強い経済社会
災害に強い国土づくりを進め、物流・産業基盤を強化。
- 防災・減災、国土強靱化
- 広域道路ネットワークの整備
- 物流DX、自動運転・自動物流道路
③ インフラ分野が先導するグリーン社会の実現
2050年カーボンニュートラルに向けたインフラ整備。
- 再エネ拡大(インフラ空間の活用)
- 脱炭素型インフラの整備
- 省エネ・低炭素型都市構造
④ 社会資本整備を支える基盤の強化
インフラマネジメントを中心に据え、維持管理を高度化。
- 点検・調査のメリハリ(八潮市道路陥没事故を踏まえ強化)
- DXによる効率化
- 公共事業評価手法の改善
- 安定的・持続的な公共投資
技術士二次試験で狙われる重要トピック
ここからが本題。技術士試験で出そうな論点を整理します。
★最重要①:インフラマネジメントの強化
- 老朽化対策の高度化
- 点検・調査の効率化(ドローン、AI、BIM/CIM)
- 予防保全と戦略的更新
- 全市町村の取組の「見える化」
★最重要②:人口減少と地域構造の再編
- コンパクトシティ+公共交通
- 地域の生活サービス維持
- 広域連携による効率化
★最重要③:防災・減災、国土強靱化
- 激甚化する災害への対応
- 流域治水
- 物流ネットワークの強靱化
★最重要④:カーボンニュートラル
- 再エネ導入のためのインフラ整備
- 低炭素型都市構造
- グリーンインフラ
★重要⑤:インフラDX
- 自動運転・自動物流道路
- デジタルツイン
- スマートメンテナンス
技術士二次試験での出題パターン
【予想テーマ①】インフラマネジメント × DX(最重要)
第6次計画では、
「インフラマネジメントをインフラ政策の核心に据える」
と明記されています。
これは試験委員が絶対に触れたい部分。
出題されそうな論点
- 点検・診断の高度化(AI・ドローン・BIM/CIM)
- 予防保全への転換
- 自治体間の維持管理能力格差
- 公共事業評価の改善
【予想テーマ②】災害の激甚化 × 国土強靱化 × 流域治水
第6次計画では、
「災害の激甚化・頻発化」 が最重要課題として繰り返し強調されています。
出題されそうな論点
- 流域治水の推進
- 広域道路ネットワークの強靱化
- 物流の寸断リスクへの対応
- 災害復旧の迅速化(DX活用)
【予想テーマ③】人口減少 × 地域構造の再編(コンパクト+ネットワーク)
重点目標Ⅰでは、
「持続可能な地域社会の形成」 が大きな柱。
出題されそうな論点
- コンパクトシティ
- 公共交通の再編
- 地域の稼ぐ力(観光・産業)
- 広域連携による効率化
【予想テーマ④】カーボンニュートラル × グリーンインフラ
重点目標Ⅲは完全に GX・CN に振り切っています。
出題されそうな論点
- 再エネ導入のためのインフラ整備
- 低炭素型都市構造
- NbS(自然共生社会)
- モーダルシフト
【予想テーマ⑤】物流DX × 自動運転 × 広域ネットワーク
重点目標Ⅱでは、
「物流ネットワークの強化」 が明確に示されています。
出題されそうな論点
- 自動運転・自動物流道路
- 物流拠点の再編
- サプライチェーンの強靱化
- 地域産業の立地支援
出血大サービス!インフラマネジメント×DXの骨子も紹介
これまで整理した 第6次社会資本整備重点計画の重点目標 を根拠に作成した 5つの予想テーマ のうち、注目度が高い「インフラマネジメント × DX」の骨子も作ってみました。 骨子テンプレートとして(観点 → 技術課題 → 解決策 → 懸念 → 倫理) をまとめておきます。答えは一つではありませんが、読んでいただいてこうやって作るんだという感覚が身に付けばOKです。
【予想テーマ①】インフラマネジメント × DX
(第6次計画:重点目標Ⅳ「インフラマネジメントの強化」)
■(1)技術課題(観点別に3つ)
① 観点:人材面
課題:老朽化が進む中、従来型の点検・診断では人手不足に対応できず、更新時期の最適化が難しい。
→維持管理のDX化
② 観点:体制面
課題:施設台帳・点検記録・更新計画などの基礎データが整備されておらず、全体最適の視点で更新優先度を判断できない。
→マネジメントの高度化
③ 観点:制度面
課題:自治体間の維持管理能力格差が大きく、戦略的更新が進まない。
→広域連携の強化・促進
■(2)最重要課題と解決策
最重要課題:維持管理のDX化
- DXを活用した点検・診断の自動化
- デジタルツインによる劣化予測モデルの構築
- 更新優先度の可視化(リスクベース)
■(3)懸念と対策
● 懸念
データ品質のばらつき
DX導入コストの増大
自治体の人材不足による運用停滞
● 対策
データ標準化ガイドラインの整備
国主導の共通プラットフォーム構築
民間委託・広域連携による運用支援
■(4)倫理・持続性
公正なデータ運用と透明性の確保
ライフサイクル全体を見据えた社会資本の最適化
住民の安全・安心を最優先とする姿勢
技術士の答案は「構造化されているか」が最重要なので、どのテーマが来ても同じ“型”で書けるように統一フォーマットを自分なり作ると良いでしょう。

