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技術士 二次試験対策 白書の内容と出題傾向を分析してみました「勉強方法の参考にしてください」

コラム
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国土交通白書分析してみました!

【 技術士 二次試験対策 】

二次試験 が終了して約1か月が過ぎました。多くの人が夏休みを満喫していると思います。私は、暑いので自宅で読書三昧です。夏ということで、ホラー小説を中心に読み漁っていました。そんな中、技術士を目指しているみなさんには、「運転者」という小説をお勧めします。人生に行き詰った主人公が、不思議なタクシー運転手に出会い、不思議な経験を重ねるという話なのですが、 技術士 受験のモチベーションをきっと上げてくれる良本です。この機会にご一読いかがですか。

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さて、今回の投稿は、出題傾向と白書との関係を分析します。以前の記事では、技術士 の 二次試験対策 では、白書を読むことが大切ですと申し上げました。そこで、建設部門における過去の出題と白書の因果関係はどうなっているのか理解する必要があると考えました。令和5年度の 二次試験対策 では、令和4年度の国土交通白書を読み込みます(試験直前で令和5年度の国土交通白書が公開されます)。私も、 予想問題 を作成する場合、国土交通白書を参考に予想を立てます。しかし、令和4年度の国土交通白書では、脱炭素社会気候変動といった内容に注力する形で記載されていましたが、結果、出題は巨大地震インフラメンテナンスでした。

近年の国土交通白書では、第1部に注目の記事を記載し、第2部で国土交通行政の動向として幅広い総花的な取組を記載するといった構成になっています。この構成を踏まえると、第1部が大事ということはすぐに理解できるのですが、前述のとおり「第1部=出題」といった単純なロジックでは成立しないようです。

では、国土交通白書の内容は特に気にしなくても良いのでは?と考えたくなりますが、そんなことはありません。やはり、白書は重要な参考文献です。なぜなら、直接的な因果関係を避けつつも、内容の一部は出題につながるものもあるからです。

そこで、 建設部門 の過去問と国土交通白書(第1部)の因果関係を見てみましょう。

技術士 二次試験対策 過去問と白書の関連性

技術士 二次試験 の出題傾向が大きく変わった令和元年度から傾向をみようと思いましたが、令和元年度に参考にする平成30年度の白書はありませんでした。やむを得ず、令和2年度の過去問から見ていきます。令和元年度の国土交通白書第1部は、日本の「美意識」といった切り口で記述されており、他の年度の白書に比べると漠然とした内容になっています。正直、予想問題を検討する上では、あまり参考になりません。そんな中、時間的、場所的な開放によって、多様な生活スタイルが広がっていくことが示唆されています。このことから、少し飛躍しますが、柔軟な働き方から担い手確保といった出題が企図されたものと推測されます。一方、インフラメンテナンスの関連性は、第1部からは発見することができませんでした。

令和3年度の出題は、循環型社会災害でした。第一部の前には、大きな社会問題となっていた「コロナウイルス」関連の記述が特集として組まれていました。必須科目には、出題されませんでしたが、都市及び地方計画の選択科目Ⅲに出題されています。さらに、災害関係は、第1章から第3章すべてで触れられており、高い関心が示されています。よって、白書と出題に強い因果関係があることが読み取れます。加えて、循環型社会に関しては、第2章 将来予測される様々な環境変化において記述されておりました。この章では、災害を引き起こす要因として「地球温暖化」に触れており、因果関係は少々弱いなぁと感じます。しかし、この年度は、白書から予想しやすい年度であったと言えます。私は、この年度に受験しており、幸運であったと言えます(予想が的中した際の興奮度合いは、体験記でどうぞ)。

令和4年度の出題は、DXカーボンニュートラルです。令和3年度の国土交通白書は、出題ジャンルのすべて(デジタル関連、環境関連、維持管理関連、災害関連、産業関連)が記載されています。一見絞りづらそうですが、カーボンニュートラルの関連記事として、3章構成のうち第2章、第3章で地球環境問題に触れており、カーボンニュートラルを必要とする背景はしっかり語られています。DXについては、課題解決の手段として記載されているので、ちょっと予想しづらいかもしれませんね。しかし、DXはあまたの課題解決の手段として有効ですので、必ず押さえているトピックとも言えるので比較的書きやすいのではないでしょうか。

今回の令和5年度においては、前述のとおり脱炭素社会に強烈なスポットライトを当てている白書でありながら、盛大な肩透かしを食らっております。一方で、災害関連は第1部でもしっかり触れられています(近年の白書ではほとんど触れられていますが・・・)。白書を鵜吞みにして、白書頼みに対策をするとちょっと危険な雲行きですね。

肝心の令和5年度の白書はどうなっているのでしょうか。まぁ一言で言うと「DX」です。令和4年度白書の肩透かし、すでに令和4年度に出題済みであることを勘案すると、DXがそのまま出題されることは考えづらいですよね!
やはり、デジタル化という手段を使っていかに課題解決を図るかという視点になるのではないでしょうか。では、デジタル化を用いてどのような課題解決を図ろうとしているのでしょうか。それは、次の点に着目すべきと考えます。

● 第1章 国土交通分野のデジタル化(デジタル田園都市国家構想、AI・ロボット・自動運転)
● 第1章 国土交通分野のデジタル化(脱炭素、省エネ)
● 第1章 国土交通分野のデジタル化(災害)
● 第1章 国土交通分野のデジタル化(担い手不足・生産性の向上)
● 第2章 豊かな暮らしと社会の実現に向けて(維持管理の高度化)
● 第2章 豊かな暮らしと社会の実現に向けて(防災)
● 第2章 豊かな暮らしと社会の実現に向けて(交通・物流、生産性の向上)

社会問題が大きく変わっていない以上、出題のジャンルは基本的には変わらないと思います。この5つのジャンルを隙間なく学ぶことが、合格への近道だと思います。国土交通白書も、令和3年度の時と同様、総花的な記述になっています。どれが出題されるのかは、今後もっと掘り下げていきたいと考えています。

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