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技術士 二次試験対策 今からやるべき口頭試験対策   「さあ、技術士倫理!暗記するよ~」

口頭試験
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技術士倫理綱領が改定されています(超重要)!!!

【 技術士 二次試験対策】

最近の投稿は、令和6年度に技術士合格を目指すみんさん向けに記事を書いてきましたが、久しぶりに令和5年度受験者向けに情報提供しようと思います。筆記試験の合否が気になるところですが、口頭試験に向け今から準備すべきことがあります。口頭試験対策は、オリジナルの想定Q&Aを作り、どんな質問もさらりと答えられるようにすることです。口頭試験で聞かれることは、主に以下の4つに分類できると思います。

1.技術士法関連
2.取得の経緯・動機関連
3.業務内容・経歴関連
4.筆記試験関連

このうち、「技術士法関連」の中で問われる3義務2責務は、一言一句バッチリ覚えておく必要があります。なぜかというと、出題率が非常に高いです。ちなみに、私は聞かれませんでしたけど・・・
では、3義務2責務とは何かを見てみましょう。

3義務とは、①信用失墜行為の禁止②技術士等の秘密保持義務技術士の名称表示の場合の義務です。
2責務とは、技術士等の公益確保の責務技術士の資質向上の責務です。

具体的な内容も見てみましょう。

  • 信用失墜行為の禁止
    技術者最高資格である技術士としての自覚を持ち、これを卑しめるような言動をしてはいけないということ
  • 技術士等の秘密保持義務
    業務上知りえた秘密を他に漏らしてはならないということ
  • 技術士の名称表示の場合の義務
    「自分の専門分野まできちんと示す」ということ
  • 技術士等の公益確保の責務
    会社や個人の利益よりも、公共の利益(社会全体にとって何が良いか)を優先して行動の動機付けとしなさい、ということ(公共の利益とは、公共の安全、環境の保全)
  • 技術士の資質向上の責務
    最新の技術動向にも常に注意を払い、自分の技術体系の陳腐化・風化を防ぐこと
    技術士合格はゴールではなく、スタートであることを認識し、常に技術力向上を目指す姿勢

3義務2責務を流暢に解答するのは当然として、内容の理解も必要です。個々の内容を問われることもあります。まずは、この5つを頭の中に叩き込んでください。

さらに、技術士法に定められている3義務2責務を果たすための行動指針として技術士倫理綱領があり、全部で10項目が示されています。この技術士倫理綱領10項目も暗記する必要があります。しかも、2023年3月8日に技術士倫理綱領が変更されています(詳細情報は、公益財団法人日本技術士会のホームページで確認してください)。従いまして、問われる可能性が非常に高いです。以前の10項目を答えてしまうと「情報に敏感ではないな」、「調査能力が低いな」など正に10項目にある「真実性の確保」項目を満たしていない人だと思われてしまいます。

それでは、新しくなった技術士倫理綱領を見てみましょう。

(安全・健康・福利の優先)
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先する。
(1)技術士は、業務において、公衆の安全、健康及び福利を守ることを最優先に対処する。
(2)技術士は、業務の履行が公衆の安全、健康や福利を損なう可能性がある場合には、適切にリスクを評価し、履行の妥当性を客観的に検証する。
(3)技術士は、業務の履行により公衆の安全、健康や福利が損なわれると判断した場合には、関係者に代替案を提案し、適切な解決を図る。

(持続可能な社会の実現)
2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたって持続可能な社会の実現に貢献する。
(1)技術士は、持続可能な社会の実現に向けて解決すべき環境・経済・社会の諸課題に積極的に取り組む。
(2)技術士は、業務の履行が環境・経済・社会に与える負の影響を可能な限り低減する。

(信用の保持)
3.技術士は、品位の向上、信用の保持に努め、専門職にふさわしく行動する。
(1)技術士は、技術士全体の信用や名誉を傷つけることのないよう、自覚して行動する。
(2)技術士は、業務において、欺瞞的、恣意的な行為をしない。
(3)技術士は、利害関係者との間で契約に基づく報酬以外の利益を授受しない。

(有能性の重視)
4.技術士は、自分や協業者の力量が及ぶ範囲で確信の持てる業務に携わる。
(1)技術士は、その名称を表示するときは、登録を受けた技術部門を明示する。
(2)技術士は、いかなる業務でも、事前に必要な調査、学習、研究を行う。
(3)技術士は、業務の履行に必要な場合、適切な力量を有する他の技術士や専門家の助力・協業を求める。

(真実性の確保)
5.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的で事実に基づいた情報を用いて行う。
(1)技術士は、雇用者又は依頼者に対して、業務の実施内容・結果を的確に説明する。
(2)技術士は、論文、報告書、発表等で成果を報告する際に、捏造・改ざん・盗用や誇張した表現等をしない。
(3)技術士は、技術的な問題の議論に際し、専門的な見識の範囲で適切に意見を表明する。

(公正かつ誠実な履行)
6.技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。
(1)技術士は、履行している業務の目的、実施計画、進捗、想定される結果等について、適宜説明するとともに応分の責任をもつ。
(2)技術士は、業務の履行に当たり、法令はもとより、契約事項、組織内規則を遵守する。
(3)技術士は、業務の履行において予想される利益相反の事態については、回避に努めるとともに、関係者にその情報を開示、説明する。

(秘密情報の保護)
7.技術士は、業務上知り得た秘密情報を適切に管理し、定められた範囲でのみ使用する。
(1)技術士は、業務上知り得た秘密情報を、漏洩や改ざん等が生じないよう、適切に管理する。
(2)技術士は、これらの秘密情報を法令及び契約に定められた範囲でのみ使用し、正当な理由なく開示又は転用しない。

(法令等の遵守)
8.技術士は、業務に関わる国・地域の法令等を遵守し、文化を尊重する。
(1)技術士は、業務に関わる国・地域の法令や各種基準・規格、及び国際条約や議定書、国際規格等を遵守する。
(2)技術士は、業務に関わる国・地域の社会慣行、生活様式、宗教等の文化を尊重する。

(相互の尊重)
9.技術士は、業務上の関係者と相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力する。
(1)技術士は、共に働く者の安全、健康及び人権を守り、多様性を尊重する。
(2)技術士は、公正かつ自由な競争の維持に努める。
(3)技術士は、他の技術士又は技術者の名誉を傷つけ、業務上の権利を侵害したり、業務を妨げたりしない。

(継続研鑽と人材育成)
10.技術士は、専門分野の力量及び技術と社会が接する領域の知識を常に高めるとともに、人材育成に努める。
(1)技術士は、常に新しい情報に接し、専門分野に係る知識、及び資質能力を向上させる。
(2)技術士は、専門分野以外の領域に対する理解を深め、専門分野の拡張、視野の拡大を図る。
(3)技術士は、社会に貢献する技術者の育成に努める。

※新旧対照表はコチラにてご確認ください。

口頭試験までは、たくさんの時間がありますので、詰め込む必要はありません。毎日、一読するだけで良いと思います。合格から口頭試験までの期間は一瞬です。この期間は、想定Q&Aの作成と読み込みが待っています。この時点では、「3義務2責務」&「技術士倫理要領10項目」はもう完璧!という状態が理想ですね。

みなさんにお勧めしたい暗記方法は、各項目をスマホの待ち受け画面に設定することです。スマホの画面は、毎日見ますよね。この長い期間を利用して、ゆるーり覚えましょう。頭の中で唱え、忘れちゃったところをすぐさまスマホで確認を繰り返すと忘れません。これを日課に口頭試験までの日々を過ごしましょう。

準備さえすれば、口頭試験は怖いものなし!!!

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