PR

技術士 二次試験対策 建設部門 令和6年度必須科目 Ⅰ 予想問題 「グリーンインフラの普及促進」

論文添削
PR
PR

添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

PR

もう7月です

日が経つのは本当に早いですね。もう、7月に突入してしまいました。本サイトを立ち上げてから、2回目の試験を迎えようとしています。私自身も、みんさんと一緒に勉強してきただけあって、添削スキルも上がったのではないかと自画自賛しております。

みんさんのスキルも半年前に比べたら、爆上がりしていると思います。添削の際には、指摘することがみなさんのためだと思い、重箱の隅をつつき続けてきたわけですが、本当にみなさんの上達ぶりには驚かせれることばかりです。

基本的に前向きな人ばかりなので、やる気が半端ではないですね。また、素直に修正してくれますので、上達も早いです。文章構成は、うまくいっていないケースでも指摘を反映しようと一生懸命に取り組まれていることはすぐに分かります。

はじめから文章がうまく書ける人は中にはいらっしゃいますが、私を含め最初はみな苦戦するものです。私も遠慮なく指摘するので、心が折れてしまうのではとヒヤヒヤしながら添削していますが、みなさん必死に食らいついてくるので、とても関心しています。

論文をお返しするときに、若干のコメントは依頼主様とかわしますが、基本的には少ないコミュニケーションです。しかし、私たちは論文を通じてコミュニケーションをとっていると思います。みなさんの成長は、自分のことのようにうれしいですし、やりがいも感じます。

私にこのような機会を与えてくれたみんさんには、ぜひとも良い結果が得られることを願ってやみません。残りわずかですが、ギリギリまで合格の可能性を高めましょう。ただし、この時期、無理は禁物です。体調管理を優先して勉強しましょう。ラストスパート全力で走り抜けましょう。

論文

本日お届けする論文は、建設部門 令和6年度 必須科目 Ⅰ 予想問題 「グリーンインフラの普及促進」になります。まちづくりGXが注目される中、ダイレクトに「グリーンインフラ」という可能性もあります(GXは添削LIVEでチェック)。最近は、公園の補助メニューに「ネイチャーポジティブ公園」なるものも登場していますので、グリーンインフラの注目の高さは侮れません。それでは、注目のグリーンインフラを見てみましょう。

問題

ネイチャーポジティブやカーボンニュートラル、ネットゼロなど、グリーンインフラに関連する社会情勢に大きな変化が生じている。こうした社会情勢の変化を受け、環境に関する様々な社会課題の解決に寄与するグリーンインフラを一層普及させるとともに、あらゆる場面で実装(ビルトイン)させていくという、新たなフェーズへの移行が求められている。

(1)グリーンインフラで目指す姿「自然と共生する社会」の実現に向けて、グリーンインフラの一層の普及促進、本格的なビルトインを図っていくに当たり、技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ

(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)すべての解決策を実行しても生じうるリスクとそれへの対応策を示せ。

(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要点・留意点

課題

1.グリーンインフラの普及促進を図るうえでの課題
(1)自然の機能を生かした防災機能の高度化
 従来のグレーインフラでは急増する降雨量に対応しきれず、水災害が頻発化・激甚化している。一方、グリーンインフラは、洪水調節機能を有し、被害を軽減できる。このようにグリーンインフラ整備は防災・減災対策に有効である。よって、安全・安心の観点から、自然の機能を生かした防災機能の高度化が課題である。


① 水災害が激甚化・頻発化しているのは気候変動のせいだと思います。ここは、降雨量に対応しきれないとあるので、被害の拡大や深刻化といった内容になるのではないでしょうか。

② 問われている課題は、グリーンインフラを普及させることです。普及に関係ない表現になっているように感じます。もっと軸足を普及に置いた方が良いですね。→「防災対策としてグリーンインフラを積極的に活用することが課題」


(2)自然を生かした快適な空間形成
 大都市では人口密集やコンクリート化の進展により、ヒートアイランド現象が深刻化している。猛暑日等の増加は、電力消費増大に加え、心身の不調の要因となる。他方グリーンインフラ整備は、樹木等による日陰効果や蒸散作用により、都市部の気温上昇を抑制する。また、緑豊かな空間は心身の健康増進に資する。よって、安らぎの観点から、自然を生かした快適な空間形成が課題である。


③ 心身の健康増進に限らずヒートアイランドにも触れているので、「都市環境の観点」としてはどうでしょうか。


(3)自然を生かした地域活性化
 人口減少、東京一極集中により、2040年までに全国の約半数の地方自治体は消滅する可能性が高い。一方、リモートワーク進展により、自然豊かな環境を求めた移住増加している。地域独自の自然環境を生かした景観形成や生物多様性の豊かな地域づくりは、地方のにぎわい創出に資する。よって、にぎわいの観点から、自然を生かした地域活性化が課題である。


④ →「他方」

⑤ →「は」

⑥ これまでの課題は、グレーインフラとグリーンインフラの対比によって、結論を導く珍しい構成でしたが、これはこれで文脈が通っていました。しかし、ここではその対比がなく、解決策に見えてしまいます。必要性や重要性に替えてしましましょう。→「地域の魅力を高めるためには、・・・地域づくりが重要である」

⑦ ちょっと解決策寄りの観点になってしまいますが、ここは「地方創生の観点」としてはどうでしょうか。

解決策

2.最も重要と考える課題と解決策
 国民の生命・財産の保護に直結するため、「(1)自然の機能を生かした防災機能の高度化」を最も重要な課題と考える。以下に解決策を示す。

(1)都市緑化による雨水貯留・浸透
 植樹・緑化により都市の雨水貯留・浸透機能を向上することで、道路側溝、下水道管、河川への流出量を抑制およびピークカットする。例えば、歩道の透水性舗装化公園内道路やマンション周辺の遊歩道の緑道化などが挙げられる。これにより、内水氾濫に対する防災機能を高度化する。


⑧ この例示要りますかね。シンプルに「雨水流出量」で良いのではないでしょうか。

⑨ 透水性舗装は、緑化ではないですね。

⑩ これは一般論みたいです。もっと、雨庭、バイオスウェル、バイオフィリック・デザインなど技術力を感じさせるキラーワードが欲しいです。


(2)田んぼダムの整備
 田んぼダムは流域治水プロジェクトに位置付けられている、排水路や小河川の氾濫を防ぐ取組である。田んぼの排水箇所に流出調整版を設けることで、水田からの流出量を調整する。併せて、貯留機能を確保するために畦畔盛土に十分な高さを持たせる。これにより、流下先の水位上昇を抑え、河川氾濫に対する防災機能を高度化する


⑪ 解決策なので、田んぼダムを説明するのではなく、やることとして記述しましょう。

⑫ 水位上昇を抑えることは、冒頭に氾濫を防ぐとありますので不要です。また、防災機能の高度化は、そもそも課題設定された内容ですので当然の帰結と言えます。よって、この文は不要ですね。


(3)緑の防潮堤整備
 海岸堤防背面に盛土および防災林(緑の防潮堤)を整備する。津波が堤防を越水した場合に防災林は、津波の勢いを減衰するとともに、決壊までの時間を遅らせることができる。これにより、津波に対する防災機能を高度化する。加えて、防災林を整備することで、低内地への飛砂被害、防風、塩害も軽減できる。


⑬ ⑫同様不要。

リスク

3.全ての解決策を実行しても生じうるリスクと対応策
(1)リスク
 グリーンインフラの維持管理手法は確立されていないが、防災機能発現には適切な維持管理が必要である維持管理が行われないことで、植生が衰退し、斜面崩壊や土砂災害の発生リスクが高まる


⑭ 管理の必要性を説明するのではなく、解決策を実行しても生じるリスクの背景を書きましょう。つまり管理手法が確立されていないとはどういう状況なのか、なぜ手法がないことによって管理不全に陥るのかを説明しましょう。

⑮ どうして維持管理が行われないのかを述べないまま、維持管理が行われないことを前提にリスクを述べられても釈然としません。


(2)対応策①:官民連携プラットフォーム
 官民連携や地元住民の協力が必要不可欠となる。グリーンインフラの官民連携プラットフォームを構築し、維持管理体制の構築、技術開発の促進を図る。


⑯ なぜプラットフォームという手段が適切なのかを説明しないと、理解できないと思います。プラットフォームを構築し体制を構築といった表現も違和感があります。また、技術開発も抽象的でなんの技術開発なのか、維持管理になぜ技術開発が必要なのか分かりません。


(3)対応策②:デジタル活用
 社会資本同様に自然資本のデジタル基盤情報を整備する。これにより、点検・診断結果を蓄積でき、効率的な維持管理が可能となる。点検・診断では、レーザー類を活用し植生・樹木内部状況を調査する。


⑰ このパートで対応策を2つ書くなら、解決策の記述を充実させた方が良いです。
※リスクを絞る場合、デジタル活用が良くできていると思います。

要点・留意点

4.業務遂行にあたっての要件・留意点
(1)技術者倫理の観点
 公益確保の最優先が要点である。よって、グリーンインフラだけでは公衆の安全が確保できない場合は、コンクリート構造物の併用が必要である点に留意する。

(2)社会の持続性の観点
 生物多様性への配慮が要点である。よって、畦畔施工時、生態系を棄損しないよう、施工方法に留意する。

以上


⑱ 畦畔に限定する必要はないと思います。整備に当たってはという具合に、対象を広げましょう。

タイトルとURLをコピーしました