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技術士 二次試験対策 残り一か月 & 投稿者による予想問題「複合災害」

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

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ラストスパーーート

お久しぶりの投稿です。最近は、仕事もプライベートも何だか忙しく、お久しぶりの投稿になってしまいました。そんな日々に忙殺されている間に、すでに試験まで残り1か月を切ってしまいました。勉強が進んでいる人、進んでいない人ともに最も重要な時期に突入です。

そろそろ、例のヤツをはじめなければなりません。最後の難関は、最も体力と気力を奪う苦行、そうです写経です。これまでは、論文をパソコンで書いてきたと思いますが、試験本番は手書きです。そのため、手書きの練習が不可欠になります。その練習こそが写経と呼ばれる勉強方法です。

これまで書き溜めた論文たちを手書きで書き写す作業を行ってください。できれば、必須科目Ⅰ~選択科目Ⅲまでの論文を時間を図りながら、作業してみてください。これにより、何も考えずにただ書き写した場合、自分はどのくらいの時間で書き上げることができるのか、客観的に把握しましょう。

試験はただ書くだけでなく考える時間が必要になりますが、いつまでも考えていてはタイムオーバーになってしまいます。そこで、どれくらいの猶予があるのかあらかじめ把握しておくことが重要になります。猶予時間では、考えるだけでなく時間だけでなく、見直す時間としても使いたいところです。

速筆の人は良いですが、そうでない人は早く書く練習をするという目的もあります。また、ただ早く書けば良いというものではなく、きれいに書くことも心掛ける必要があります。さらに、写経は、パソコンでは絶対に気が付けない、手書きによる思わぬ悪癖(誤字脱字)を発見に役立ちます。

このように写経の効用は前述のほかにも、手書きを繰り返すことで自分で書いた論文の構成を改めて見直したり、その内容を記憶に定着させたりと様々です。とても有効な勉強方法なのですが、とにかくつらいです。おじさんの私は、肩や背中がすぐに痛くなってしまいます。

そんな苦行ですが、試験当日の大変さをあらかじめ経験しておくことも重要です。このように、大変つらい勉強ですが、そのつらさを超える余りある成果が得られますので、是非ともこの1か月間で取り組んでみてはいかがでしょうか。

予想問題「複合災害」

本日の添削LIVEは、投稿者による予想問題になります。建設部門 必須科目Ⅰ「複合災害」がテーマになります。複合災害は、私を含め多くの人が注目するテーマです。よって、必読はもちろんのこと、みんさんもぜひこのテーマで論文作成をしてみてください。このテーマをモノにすれば、きっと試験本番で役立つと思います。それでは、早速、問題から見ていきましょう。


9 建設部門【必須科目Ⅰ】

Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び回答せよ。(解答問題番号を明記し、答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 能登半島では、令和6年9月の記録的な大雨により、地震からの復興途上にあった被災地において、再度、甚大な被害が発生した。このように先発の自然災害の影響が残っている状態で次の自然災害が発生することで、単発の災害に比べて被害が拡大する複合災害は、今後、発生頻度が高まっていくことが想定される。
 こうした「複合災害」への備えの強化に向けて、事前防災の取り組みを加速化させるとともに、大規模自然災害が複合的に発生した場合の対応についても早急に検討していく必要がある。
 このような状況下、複合災害に対応するための方策について、以下の問に答えよ。

(1)複合災害が発生した場合の被害の最小化と都市的機能の維持を図るための対策を推進するにあたり、投入できる人員や予算に限りがあることを前提に、建設部門の技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するにあたり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。


1.多面的な課題とその観点

(1)いかに土地利用の誘導を図るか
 多くの災害では、地理的条件土地利用の履歴などと密接な関係を有しているそのため、土地における地形上の特徴や利用歴を踏まえ、防災に資する空間を確保することにより災害リスクを軽減するなど、災害発生の可能性を踏まえた土地利用が重要である。よって、強靭化の観点から、土地利用の誘導が課題である。


① 分かりづらいです。→「(傾斜、地質、標高などの」地形的特性」
② 分かりづらいです。→「(市街化、農地転用などの)土地利用の変遷」
③ 主語述語がいかしいです。また、「など」は不要。→「多くの自然災害は、・・・と密接に関連して発生する」
④ 一文が長いです。「踏まえ・・・踏まえた・・・」と連続しています。また、背景の構成は、現状 → 問題点 → 必要性 → 結論が望まれます。さらに、複合災害の視点に欠けており、単なる災害防止に見えます。→「しかし、防災機能を考慮した空間形成は十分とはいえず、複合災害リスクを助長する要因となっている。そのため、災害履歴や微地形を踏まえ地震後の地盤や豪雨による二次災害のリスクを評価し、都市を形成する必要がある。」


(2)いかに防災DXを推進するか
 近年、深刻化する気候変動の影響により、単一の災害がもたらす影響でさえ予測が困難となっている。同時多発的に発生する複合災害では後発する災害の影響を加味しながら予測する必要があり、更に対応が困難化している。そのため、気象データや地理空間情報、SNSなど多様なデータを統合・分析し、より精度の高い災害予測を実現することが重要である。よって、技術面の観点から、防災DXの推進が課題である。


⑤ 予測を難しくしている要因に見えません。関連性をもっと明確化しましょう。→「経験したことのない気候変動により」
⑥ 冗長的です。また、後発する災害の影響も抽象的で分かりづらいです。さらに、困難化という表現も違和感があります。→「時間差や相互作用を考慮した高度な分析が不可欠であり、さらに対応が難しくなっている(従来の対応では限界がある)」
⑦ これも、もう少し端的に表現しましょう。→「災害予測の精度向上を図る必要がある」


(3)いかに広域避難を推進するか
 東日本大震災の時にも見られたように、巨大地震の発生時には地震動による直接被害だけでなく、水害や交通障害の発生などの間接被害が同時に生じる場合があるこうした中、一市町村の中で住民避難を完結することは難しく、他の市町村との行政界を超えた避難が求められる。よって、体制面の観点から、広域避難の推進が課題である。


⑧ 複合災害の説明になってしまっています。現状として、どんな問題を生じさせたのかを書いた方が良いでしょう。→「東日本大震災では、地震動による直接被害に加え、津波や交通機能の喪失、水害などの間接被害が同時に発生し、災害対応の複雑化・広域化を招いた」
⑨ これも、問題点と必要性をそれぞれ明確にした方が分かりやすくなると思います。また、なぜ完結することが難しいのかもよく分かりません。さらに、複合災害をもっとフィーチャーした方がよいでしょう。→「しかし、多くの市町村では行政区域内で避難を完結する前提で計画が策定されており、二次災害時には避難先が被災している可能性もあり対応が困難となる。複合災害に対応するためには、他の自治体との連携による避難体制の確保が不可欠である」


2.最も重要な課題と解決策
 上記のうち「いかに土地利用の誘導を図るか」は、公衆の安全確保に直結するため、最も重要な課題に選定し、以下に解決策を述べる。


(1)住まいの誘導
 激甚化する風水害時では自宅避難時に土砂災害に被災するなど、マルチハザード化する恐れがある。そのため、立地適正化計画を策定したうえで防災指針と連動した居住誘導区域を設定する設定時には、土砂災害警戒区域や洪水浸水想定区域のうち垂直避難が困難になる浸水域を区域から除外とする。容易に安全性の確認が行えることで、新規居住や住み替え時に安全性の高い居住誘導区域への誘導を行う


⑪ ちょっと分かりづらいですね。→「風水害の激甚化により」
⑫ 自宅にいるのに避難との表現が気になります。土砂災害の恐れがあるなら、自宅から避難するのではありませんか。言いたいことは、「自宅にとどまっていても被災リスクがある」ということですかね。
⑬ 「防災指針は立地適正化計画に定めるもの」であり、「防災指針と連動した立地適正化計画」という表現は適切ではありません。→「立地適正化計画において、防災指針を定め、災害リスクを踏まえた居住誘導区域を設定する」
⑭ なぜ安全性の確認が容易になるのかその仕組みを説明しましょう。また、居住誘導区域を設定が誘導手段なのに、結論が居住誘導区域への誘導を行うというのも違和感があります。→「居住誘導区域の設定にあたっては、土砂災害警戒区域や垂直避難が困難な洪水浸水想定区域を除外する。災害リスクの高い区域をあらかじめ排除することで、安全な居住エリアを視覚的に明確にする。これにより、新規居住や住み替えの際に、住民が災害リスクを容易に把握できるようになり、安全な区域への居住が促進される」


(2)高台まちづくりの推進
 地震被災後の復旧期間中に豪雨が発生する場合、避難に使えるリードタイムが短い山地部では、土砂の影響を受ける恐れがある。そのため、家屋被害のリスクが高いエリアの高台移転を推進する。例えば、防災集団移転促進事業により、10戸以上の住宅の集団移転を支援する。既存市街地・集落の空き地・空き家を活用することで、コミュニティの維持も期待できる。


⑮ 土砂の影響とは何ですか。→「土砂災害により家屋損壊や人的被害が生じるリスクが高まる」
⑯ エリアを移転するのではなく、居住地を移転させるのではありませんか。移転の対象を明確にしましょう。→「家屋被害のリスクが高い区域においては、住民の居住地を高台へ移転させる取り組みを、計画的かつ段階的に推進する」
⑰ 何に活用するのですか。→「移転先として活用する」


(3)グリーンインフラのビルトイン
 みどりが有する防災機能を最大限活用した、防災系統緑地の充実化を図る。例えば、地震発生時の火災による延焼を防ぐため耐火性のある樹種を整備した防災公園を整備する。公園内には、透水性舗装や雨水浸透施設等のグリーンインフラを整備し、地下水涵養によりゲリラ豪雨時の水害発生を抑制する。


⑱ 前半部分と後半部分は同じようなことを述べています。目的→やることの順で書くと良いでしょう。→「都市の災害対応力を強化するため、防災系統緑地の整備を推進する」
この修正したとしても、土地利用の誘導と言えるのか疑義があります。
⑲ 樹種とは樹木の種類です。また、樹木は整備ではないですね。→「地震時の火災による延焼を防止するため、耐火性の高い樹木を選定・配置した防災公園を整備する」
⑳ グリーンインフラは「施設」ではなく、自然環境の機能を活用した持続可能なまちづくりの「考え方」や「アプローチ」です。


3.新たなリスクと対応策
 災害リスクの低い土地への開発圧力の増加により、森林伐採などが行われることで、生物多様性の損失を引き起こすリスクがある。
 対応策として、環境影響評価における配慮書手続きを実施したうえで、動植物や生態系への影響を回避・低減できない場合に生物多様性オフセットによる代償措置を行う。これにより、事業による損失のノーネットロスを図り、生物多様性への影響を極小化させる


㉑ →「高まり」
㉒ 冗長的です。もっと端的で分かりやすい表現を心掛けましょう。→「環境影響評価において配慮書手続きを実施し、影響の回避・低減を図る。さらに、残存する影響に対しては、生物多様性オフセットによる代償措置を講じ、ノーネットロスの実現を図る」


4.必要な要件と留意点
技術者倫理の観点
 土地利用の誘導に際しては、公衆の安全・健康・福利を最優先とすることが要件である。制度活用にあたり、関連法令やガイドラインを遵守する。スケジュールやコストを優先するあまり、不完全な計画を策定し、公衆に不利益をもたらすことがないよう留意する。
社会の持続性の観点
 環境の保全を最優先とすることが要件である。土地利用の誘導にあたり、都市緑地の保全による30by30の実現を目指す。また留意点は、グリーンインフラの効果を算出・可視化し、都市機能との相乗効果により地球温暖化の防止などに貢献することである。 以上


㉓ これは要件ですか?留意点ですか?
㉔ ㉓と同様。

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