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技術士 二次試験対策 令和7年度補正予算の決定

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令和8年度試験のキーワードを大胆予想

【 技術士 二次試験対策 】

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令和7年度補正予算から読み解く試験の方向性

令和7年度の補正予算が可決されましたね(内容はコチラ)。18.3兆円と大規模な補正となりました。試験対策を進める上では、「国が今、何に予算を投じ、どんな社会をつくろうとしているか」その方向性を読み解くことが重要です。

今回、国土交通省が公表した「令和7年度 国土交通省関係補正予算の配分」は、まさに令和8年度の技術士試験の出題傾向を占う“答え合わせ”のような資料です。今回は、この補正予算の内容を読み解きながら、令和8年度の技術士二次試験で狙われるキーワードを予想し、体系的に整理してみます。

補正予算から読み解く「国の優先課題」

国土交通省の補正予算は、次の3本柱で構成されています。

① 生活の安全保障・物価高への対応
 ・生活インフラの維持
 ・物価高騰による工事費増への対応
 ・地域の安全確保

これは、インフラ老朽化対策・維持管理の高度化が引き続き最重要テーマであることを示しています。

② 危機管理投資・成長投資による強い経済の実現
 ・防災・減災、国土強靱化
 ・物流の効率化
 ・成長分野への投資(GX・DX)

ここは、技術士試験の最重要領域と言ってよいでしょう。
特に「国土強靱化」「物流」「GX・DX」は、ここ数年の出題傾向と類似していますね。

③ 防衛力と外交力の強化
 ・港湾・空港の機能強化
 ・国際物流の強靱化
 ・国際競争力の向上

建設部門では直接的な出題は少ないものの、港湾・空港の耐災害化、サプライチェーン強靱化
は試験テーマになり得そうです。

令和8年度 技術士二次試験で狙われるキーワード予想

補正予算の内容を踏まえ、今年の試験で特に重要と考えられるキーワードを整理します。

防災・減災、国土強靱化(最重要)

補正予算の中で最も大きな比重を占めるのが、「危機管理投資」=防災・減災・国土強靱化です。

予想キーワード

  • 浸水対策(内水・外水)
  • 都市洪水と流域治水
  • ため池・中小河川の安全性
  • 土砂災害対策(急傾斜地・砂防)
  • 耐震化(道路橋・港湾・空港)
  • 重要物流路の強靱化
  • 災害時のBCP/事業継続
  • レジリエンス向上策の体系化

特に、国が強調しているのは「高い緊急性と効果が認められる事業に重点配分」という点です。これは技術士試験で頻出の「優先順位付け」「費用対効果」「リスク評価」と一致します。

インフラ老朽化対策・維持管理の高度化

「生活の安全保障」の柱として、老朽化インフラの維持管理が明確に位置付けられています。

予想キーワード

  • インフラ長寿命化計画
  • アセットマネジメント
  • 点検のDX(ドローン・AI画像解析)
  • 予防保全と事後保全
  • ライフサイクルコスト(LCC)
  • 維持管理の担い手不足と省力化技術
  • 施工時の安全性確保

特に、物価高騰により工事費が上昇しているため、「限られた予算で最大の効果を出す維持管理」
が問われる可能性が高いです。

物流の効率化・サプライチェーン強靱化

補正予算では、物流の効率化・国際物流の強化が明確に示されています。

予想キーワード

  • 物流2024年問題
  • モーダルシフト
  • 港湾・空港の機能強化
  • 物流拠点の耐災害化
  • 自動運転・隊列走行
  • 物流DX(需給最適化・配送効率化)
  • サプライチェーンの多重化

物流は「国の成長投資」として位置付けられており、建設部門(特に道路・港湾)での出題可能性が高い領域です。

GX(グリーントランスフォーメーション)・脱炭素

成長投資の柱として、GXが強調されています。

予想キーワード

  • カーボンニュートラル
  • ZEB/ZEH
  • 再エネ導入(太陽光・風力)
  • 省エネ型インフラ
  • グリーンインフラ
  • 都市の脱炭素化(公共交通・緑地)
  • 建設現場の脱炭素化(電動建機・ICT施工)

特に、建設部門では「脱炭素とインフラ整備の両立」が問われる可能性が高いです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

補正予算の中で、DXは「成長投資」として扱われています。

予想キーワード

  • BIM/CIMの高度活用
  • デジタルツイン
  • スマートシティ
  • AIによる施工管理
  • データ連携基盤(PLATEAU等)
  • インフラDX(点検・維持管理の自動化)

技術士試験では、「DX導入の課題」「導入効果」「リスク」が問われる可能性が高いです。特にコンピテンシーに情報技術の活用が追加されましたから、大注目ですよね(コンピテンシーに関する記事はコチラ)。

物価高騰への対応・建設業の働き方改革

補正予算の柱の一つが「物価高への対応」です。これも、技術士試験でのテーマとして注目されます。

予想キーワード

  • 工事費上昇とVE(価値工学)
  • 施工時期の平準化
  • 働き方改革(週休2日・担い手確保)
  • 生産性向上(i-Construction)
  • 公共工事の入札契約制度の改善
  • 適正な積算・価格転嫁

特に、建設業界の人手不足は深刻であり、「省力化」「自動化」「効率化」は確実に絡んでくる領域です。

令和8年度の試験で「特に狙われる」テーマ

補正予算の内容を踏まえ、今年の試験で最も出題可能性が高いテーマを3つに絞ると、次の通りです。

① 流域治水と都市洪水対策(最重要)
国土交通省が最も力を入れているのが「高い緊急性と効果が認められる防災事業」です。特に、近年の豪雨災害を踏まえ、流域治水・都市型水害は最重要テーマです。

② インフラ維持管理の高度化(DX・省力化)
物価高騰・人手不足を背景に、「効率的な維持管理」が強く求められています。ドローン点検、AI解析、BIM/CIM、デジタルツインなど、DXを絡めた出題が濃厚です。

③ 物流の効率化とサプライチェーン強靱化
補正予算の柱である「危機管理投資・成長投資」の中核に位置付けられています。道路・港湾・空港の技術士にとっては、今年の重要テーマと言ってよいでしょう。

技術士試験で問われる「思考の型」

補正予算の内容を踏まえると、令和8年度の試験では次の思考が求められると考えられます。

① 国の政策と整合した提案ができるか
技術士は「政策実務者」です。国の方向性を理解しているかが問われます。

② 課題 → 原因 → 対策 の論理構成
補正予算は「緊急性」「効果」を重視しています。これを留意する必要があります。

③ 技術だけでなく、制度・運用・体制まで踏み込めるか
国の資料には、「地域の実情」「地方公共団体の要望」という文言が明記されています。つまり、技術だけでなく、制度・運用・体制の改善まで書けるようになる必要があります。

まとめ

国土交通省の補正予算は、国が今、何に本気で取り組んでいるかを示す最も信頼できる資料です。今回の資料から読み取れる令和8年度の試験キーワードは、次の通りです。

■令和8年度 技術士試験のキーワード予想
◎最重要
 ・防災・減災、国土強靱化
 ・流域治水・都市洪水
 ・インフラ維持管理の高度化(DX・省力化)

○重要
 ・物流効率化・サプライチェーン強靱化
 ・GX(脱炭素)
 ・DX(BIM/CIM・デジタルツイン)
 ・働き方改革・生産性向上
 ・物価高騰への対応とVE

△関連
 ・港湾・空港の機能強化
 ・国際物流の強靱化
 ・地域インフラの安全確保

技術士試験は「国の政策を理解し、それを技術で支える人材」を選ぶ試験です。補正予算を読み解くことは、まさにその本質に直結します。この記事を参考に、令和8年度の試験に向けた学習の優先順位を明確にし、効率的に対策を進めましょう。

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