“鉄板構成”で題意に刺さる答案を
【 技術士 二次試験対策 】
現状→問題点→必要性→結論
技術士二次試験の必須科目Ⅰは、「課題を論理的に整理し、技術者としての視点でまとめる」ことが第一関門です。しかし、実際には多くの受験生が、
- 文章が一般論に流れる
- 因果関係が曖昧
- 題意からズレる
- 結論が弱い
といった理由で点を落としています。
そこで今回は、最も再現性が高く、論理的で、採点者に刺さる文章構成をモデル化し、誰でも使える形でまとめます。
文章構成は「①現状→②問題点→③必要性→④結論(観点・課題)」の一択
この構成は、技術士試験の採点基準である「課題の把握」「論理性」「技術的視点」をすべて満たす万能フレームです。
①現状:「…である」で淡々と事実を書く
● 書く内容
- 現在の状況
- 技術的背景
- 社会的背景
- 近年の動向
- データや制度の変化
ここでは 絶対に主観を入れない こと。
「〜と思われる」「〜が重要である」などの評価語はNGです。
● 構文
「…である。」
● 例
我が国のインフラは高度経済成長期に集中的に整備され、老朽化が急速に進展している。また、維持管理に携わる技術者数は減少傾向にあり、限られた人員で効率的な点検・診断を行う必要が高まっている。
● 解説
ここでは「現状の事実」を淡々と述べるだけでOKです。評価・意見・課題の提示は絶対にしない。
次の「問題点」につなげるための“素材”を置く段階です。
②問題点:「このため、…が懸念される」で因果関係を明確に
● 書く内容
- 現状が引き起こすリスク
- 技術的・社会的な問題
- 放置した場合の影響
ここで重要なのは、必ず①現状から因果関係でつなぐこと。
● 構文
「このため、…が懸念(危惧)される。」
● 例
このため、限られた人員では適切な点検頻度を維持できず、重大損傷の見落としや、維持管理費の増大が懸念される。
● 解説
「このため」で前文と接続し、因果関係を明確にします。ここが曖昧だと、採点者は「課題を理解していない」と判断しますので注意です。
③必要性:「このような状況の中、…が求められる」で技術的視点を示す
● 書く内容
- 問題点を解決するために必要な方向性
- 技術的アプローチの示唆
- 制度・運用面の改善方向
ここでは 技術士としての視点 を入れることが重要です。
● 構文
「このような状況の中、…が求められる(必要である)。」
● 例
このような状況の中、点検作業の効率化と診断精度の向上が求められる。
● 解説
ここで初めて「技術的な方向性」を示す。一般論ではない技術的方向性を入れること。また、観点や課題と同じにならないよう(同じ単語を使わないよう)に細心の注意を払います。
※必要性は、文字数や論述展開に応じて記載してください(必ずしも必要ではありません)。
④結論:「よって、…の観点から、…が課題である」で題意に直結させる
● 書く内容
- 題意に沿った観点
- 具体的な課題
- 技術者として取り組むべき方向性
ここが最重要。題意に合っていない結論は即アウトです。
● 構文
「よって、…の観点から、…が課題である。」
● 例
よって、維持管理の観点から、ICTやAIを活用した点検と診断が課題である。
● 解説
「観点」は課題のジャンルを書きます。課題はあまり具体的に書くと、解決策で書くことがなくなるので、観点や課題は解決策そのもにならないよう注意します。
必ず守るべき“5つの注意事項”
① 前の文章と必ず接続する(因果関係を明確に)
NG例:
インフラは老朽化している。AIの活用が重要である。
→ つながっていない。
→ 「なぜAI?」が説明されていない。
OK例:
インフラは老朽化している。このため、従来の点検手法では効率性が確保できない。このような状況の中、AIの活用が求められる。
② 題意に即しているか必ずチェックする
題意が「課題を述べよ」なら、最後の文が課題になっているか を確認する。
題意が「技術的課題を述べよ」なら、技術的キーワードが入っているか を確認する。
③ 文脈が通っているか(飛躍しない)
NG例:
老朽化が進んでいる。このため、AI診断が必要である。
→ 飛躍している。
→ なぜAIが必要なのか説明がない。
④ 一般論から脱する(技術的視点を入れる)
NG例:
安全性の向上が必要である。
OK例:
劣化状況を定量的に把握し、構造特性に基づくリスク評価を行うことが必要である。
⑤ 技術的な見地が備わっているか
- データ
- ICT
- AI
- シミュレーション
- 設計基準
- リスク評価
- 維持管理手法
など、技術士らしい語彙を必ず入れる。
※選択科目では、さらに技術的要素を盛り込むことが求められます。
必須科目Ⅰは安定して点が取れる
- ①現状(事実)
- ②問題点(因果関係)
- ③必要性(技術的方向性)
- ④結論(観点+課題)
この流れは、採点者が最も読みやすく、論理性が明確に伝わる構成です。さらに、
接続・題意・文脈・技術性・因果関係
の5つを守れば、答案の質は一気に上がります。
さらに、解決策や新たな懸念、さらには選択科目の書き方が気になる人は、「技術士養成講座~至高の合格マニュアル~」をチェックしてみてね!

ああ、これでみんなA評価だわ…

