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技術士 二次試験対策 【 添削LIVE 】 電気電子部門 令和5年度必須科目Ⅰ 開発するうえで重要な『手法』チェックバック①

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

突如PCの調子が悪く投稿ができない状況に陥りました。やっとこ復旧しましたが、依然不安定です…M2のMacBookでも買おうかなぁと思案しているところです。最近は、DXが声高に叫ばれているので、デジタル技術は今後不可欠ですからね!私もリスキルのために環境を整えねばというそれらしい動機を携え、我が家の財務大臣と交渉に臨みたいと考えています。

さて、私のPC環境はさておき、今回の投稿は以前投稿いただいた令和5年度電気電子部門の必須科目Ⅰのチェックバックになります。筆記試験の結果を控えている状況の中、論文を投稿いただけるとは何とも頭が下がります。そんな真面目な投稿者に報いるためにも、しっかりと添削をしていきたいと思います。

このテーマは、問われている内容が抽象的であるため、解答を作成するのも一苦労だったと思います。このような問題は分かりづらいのですが、解答は分かりやすくする必要があります。技術士の論文において、技術力を示すことも重要ですが、この分かりやすさは特に重要です。技術士に求められるコンピテンシーには、コミュニケーション能力があります。論文におけるコミュニケーションは、分かりやすさだと考えています。

分かりやすさというのは、書いている本人では気づきにくい点だと思いますので、ぜひ本サイトをご活用ください(論文投稿は、コチラ)。

それでは、論文を見ていきましょう!


1.手法を活用する際に生じる課題
1.1手法とハードウェアの親和性向上
 現状、世に出回る製品が、手法とハードウェア技術の整合性がなく市場に流通している場合がある。例えば、手法の入出力情報に対応するハードウェア技術の挙動が未確認のまま流通する場合がある。その結果、実際の使用段階において機器が想定外の挙動(ロボット暴走、回転機器脱輪、等)により、人間に危害を加える可能性がある。
 そのため、安全の観点から手法とハードウェア技術の親和性向上が課題である。

① 「例えば」とありますが、内容が抽象的で例示としてふさわしくないと思います。
② 前段の背景から読み取れる課題は、親和性の向上というよりきちんと挙動チェックすることと理解されます。親和性にするのであれば、手法とハードウェア技術のミスマッチにより生じる問題点を示すべきです(①の例示が良くないですね)。

1.2明確な機能定義に基づくシステム設計
 システム完成時に大きな手直しが発生すると、システム完成が遅れ社会に大きな影響をもたらす。システム構築の設計当初段階において、必要な機能を関係者で明確に決定しておく必要がある。
 そのため、納期管理の観点から明確な機能定義に基づくシステム設計が課題である。

③ 完成しちゃってますね。「完成時」→「完成直前」ではないでしょうか。
④ 必要な機能を関係者間で決定することが、なぜ完成直前の手直しを防ぐことができるのか分かりません。例えば、分業によるシステム構築でも、各作業において目的が明確になれば、全体としては大きな不具合を防ぐことができる。よって、必要な機能を関係者で・・・とすれば分かりやすくなると思います。説明が足りず、飛躍していますね。

1.3最新技術を取り入れたシステム開発
 陳腐化された技術を用いてシステム開発を行うと、動作速度面やセキュリテイ面において問題が生じることがある。よって、常に世の中の最新技術をシステム設計において反映することが大切である。   
 そのため、技術の観点から最新技術を取り入れたシステム開発が課題である。

⑤ 一般論として、最新技術であっても実績不足のため、不具合が生じることもあると思います。一括りに最新システムを導入することが大切と言ってよいのか疑義があります。

2.最も重要と考える課題と理由
 「手法とハードウェア技術の親和性向上」が、最も重要な課題と考える。なぜなら、親和性向上により機器の安全確保に直結するからである。

⑥ 最も重要と考える理由になっていないと思います。安全のプライオリティが最も高いなどが理由ではありませんか。

2.1アジャイル開発によるPDCAサイクルの加速
 手法とハードウェア技術の両者を総合的に理解した開発が必要である。そこで、アジャイル開発によるPDCAサイクルの加速を提案する。これにより、小単位で実装とテストの繰り返し開発を進めることで、手法とハードウェア技術間のインターフェースの精度向上に繋がる。
 その結果、インターフェースの精度向上により、手法とハードウェア技術の親和性向上に寄与できる。

⑦ 総合的に理解した開発=アジャイル開発という理屈が理解できません。アジャイル開発とは、「『計画→設計→実装→テスト』といった開発工程を、機能単位の小さいサイクルで繰り返す」とありました。総合的な理解と機能単位のサイクル構築は真逆である印象を受けます。
⑧ アジャイル開発の効果は、仕様変更に強い、プロダクト価値の最大化、開発時間の短縮とのことでした。これらの効果が、インターフェースの精度向上にどうして繋がるのか腑に落ちません。
⑨ 親和性の向上の意味するところが判然としないので断定できませんが、インターフェース(つながり)の精度向上と親和性(結びつきやすい性質)の向上は意味するところが同じのように見えます。

2.2VR・デジタルツイン技術による成果物の精度確認
 システム構築の途中段階で成果物の完成度を確認できれば、手戻り修正頻度を減らすことができる。
 そのため、設計の節目においてVR・デジタルツイン技術により成果物の妥当性ならびに問題点評価を行う。成果物をデジタル映像の世界に反映し現実世界でも不具合なく運用できるか事前に確認することで、次の設計開発のステップへ効率的に移行する。これにより、手法とハードウェア技術の親和性向上へ寄与できる

⑩ デジタルツイン技術で不具合チェックし、その結果として手戻りを減らす。これは理解できます。しかし、これらによって、親和性向上に寄与するとのロジックは理解できません。親和性との関連性をもっと説明すべきです。

2.3インターフェースの可視化
 手法とハードウェア技術のインターフェース技術が、特定の人物によりブラックボックス化していると、システム変更の際の作業が属人化してしまう。その結果、システム変更の長期化やコスト増加へ繋がるため手法とハードウェア技術の親和性向上に支障が生じる。
 そのため、インターフェース監視機能や外部コードのモデルを視覚的に表示する機能を付加することで可視化を実現し、手法とハードウェア技術の親和性向上に貢献できる。

⑪ 何を可視化するのでしょうか。インターフェース技術の可視化であれば、下線部は「インターフェース技術を可視化し」の方が分かりやすいと思います。
※このセクションは、親和性向上との関連性が他に比べて分かりやすいです。

3.新たに生じうるリスクとそれへの対策
3.1 新たに生じうるリスク
 解決策実施により、手法とハードウェア技術の親和性が向上する。一方、手法やハードウェア技術の設計変更の際の見直し修正範囲が膨大となるリスクがある。

⑫ 解決策なので親和性が向上するのは当たり前です。下線部は不要です。
⑬ ⑧のとおり、解決策に示されたアジャイル開発は、仕様変更に強いとありましたので、矛盾しているように見えます。

3.2それへの対策
 設計変更が生じる可能性のある部分は、予めパッケージ型設計を実施する。これにより、変更の際はその部分のみの見直しをすることで修正範囲を最小とする。

※パッケージ型設計が調べても分からなかったので、指摘できません。ゴメンナサイ。

4.業務遂行における必要な要件
4.1技術者としての倫理
 法令遵守を最優先する。各種設計において、手法とハードウェア技術の両方の法令を遵守することで公益確保に寄与する。

⑭ 法令遵守は、優先項目というより前提条件ではないでしょうか(言わずもがなです)。技術士の最優先事項は、公衆の安全、健康及び福利です(技術士倫理要綱より)。社会全体の公益を確保する観点を業務の各段階で意識するなどのお決まりフレーズで良いと思いますよ。

4.2社会の持続可能性
 解決策実行に際し、限りある経営資源を効率的に活用可能な仕様とすることで、SDGs「つくる責任 つかう責任」の実現に貢献する。

⑮ ちょっと分かりづらいですね。経営資源というと経営に必要な要素や能力のように感じますので、単に資源で良いと思います。また、効率的に活用可能な仕様もまどろっこしいので、端的に「資源を効率的に活用することで・・・」で良いと思います。

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