PR

技術士 二次試験対策 合格発表3/14 & 「Society5.0×国土強靭化」CB

論文添削
PR
PR

ドキドキの合格発表

【 技術士 二次試験対策 】

PR

合格発表間近!

ついに、令和6年度技術士試験の合格発表がされる3月を迎えました。技術士会のホームページには、「令和6年度技術士第二次試験合格者の受験番号は、令和7年3月14日(金)に文部科学省及び当会ホームページに掲載いたします。 合否及び成績通知は、3月14日(金)に発送いたします。」とあります(掲載ページはコチラ)。

この2週間は、自分が技術士になった姿でも想像しておきましょう。嫌なイメージは、現状を引き起こすので厳禁です。この数か月は、採点する方はとんでもなく大変だと思いますが、受験生にとっては何とも言えない気持ちにさせます。

私の合格発表を振り返ってみると、緊張に包まれた1日でした。前日は、何も気にせずよく眠れたものの、いつもどおり目を覚ますと合格発表という文字が頭の中で明滅しています。この文字を意識するとほぼ同時に、体が反射的にスマホに手を伸ばしています。

スマホを手に飛び起き、技術士会のホームページを確認します。手は未曽有の発汗です。自分の肝の小ささに冷笑がこぼれます。しかし、気持ちはすぐさま、合否結果へと向かいます。アップロードされたPDFファイルをクリック、画面にはいくつもの数字が並んでいます。

こんなにもスマホの画面を凝視した経験は、後にも先にもありません。焦る気持ちに身を任せ、建設部門・都市及び地方計画を探します。その時、探索の目標物が何であるか分かっていない自分に気が付きます。一旦、ブラウザーを閉じ、スマホに保存してある自分の受験番号を大急ぎで確認します。

確認を終え、ブラウザーに切り替えて自分の番号を再び探し始めます。技術士試験の合格発表で、自分の番号を探すのはいたって簡単です。だって、番号が少ないんですもん…令和6年度はより一層簡単に見つかることでしょう。試験の難易度と自分の受験番号を探す難易度は反比例です。

「あった…」

早朝ということもあり、テンション低めで喜びをかみしめます。合格した時のイメージは、狂喜乱舞している自分でしたが、意外な行動に吃驚してしまいます。おそらく、喜びという感情より、安心といった感情が上回ったのだと思います。

あなたは、快哉を叫ぶ?、静かな愉悦に浸る?、どちらなのでしょうか。いずれにせよ喜びます(断定)。

論文

さあ、令和7年度受験生も歓喜を信じて、論文を書きまくろう!ということで、本日の添削LIVEは、好評の令和7年度予想問題「Society5.0×国土強靭化」のチェックバックをお届けします。この時期は、練習を始めて間もない人が多いと思います。練習を始めてみるとなかなか上手く書けないと悩むかもしれません。最初から、うまく書ける人などいません。悩んで手を止める必要はありません。納得いくまでガンガン書きまくりましょう。それでは、早速論文を見ていきましょう。


1.多面的な課題とその観点
(1)いかにスマートシティを実現するか
 近年、自然災害は人命に加え都市機能にも甚大な被害をもたらしている。被害の極小化には、自治体職員等の巡回により兆候を把握する必要があるが、遠距離、多地点である場合も多く負担やリスクが生じている。そのため、IoT技術の活用により、データ収集や被害予測を行い、兆候を迅速に把握することが重要である。よって、都市づくりの観点から、スマートシティの実現が課題である。


① 都市機能をフィーチャーするのではないのですか。きちんと、何の被害なのかを明確化しましょう。これは、前の文とつなげるという意識が欠如しているから生じる悪癖と言えます。AB→BC→CDという構成になるように強く意識しましょう。また、内容を読むに、都市機能に被害といっていますが、言いたいことはインフラへの被害ですかね。的確な表現を心掛けましょう。
② 何の兆候ですか。
③ 主語がなく、何が遠距離、多地点なのですか。
④ 誰の負担ですかリスクとは何ですか。どれも説明不足です。誰が、何を、どうするのかといった事柄を省略すると読み手は理解できません。また、一文中で主語が変わるので一回切りましょう。
⑤ 何の被害予測ですか。都市ですか、インフラですか、人ですか、良く分かりません。また、前述では巡回によりと手段を明確にしたうえで必要としているにもかかわらず、今度はIoTの必要性を述べています。どちらなんでしょう。支離滅裂で主張に一貫性がありません。
⑥ なぜ都市づくりなのか、なぜスマートシティなのか背景から、この結論を導き出せません。


(2)いかに産官学の連携を推進するか
 地方自治体の多くは、少子高齢化に伴う技術者不足が深刻化し、デジタル分野の活用も未成熟な状況にある。そのため、企業や大学等といった多様な主体と連携し、地域課題の解決に向けたソリューションを創出していくことが重要である。よって、体制面の観点から、産官学の連携が課題である。


⑦ 「・・・深刻化し」とつなげると、技術者不足が原因でデジタル活用が進んでいないように見えます。また、並列にしたところで意図がよく分かりません。技術者が不足→生産性を高める必要がある→デジタル技術の活用といった流れになるのではありませんか。
⑧ これも飛躍しています。デジタル技術の活用が未成熟(←この表現も違和感)だとなぜ企業や大学との連携が必要なのですか。また、地域課題の解決に向けたソリューションとありますが、もはや主張が何なのかも分からないです。技術者不足の話をしていたのに、なぜ急に地域課題の話になるのでしょうか。地域課題も何か分かりませんし、技術者不足と地域課題がどうして関連しているのか、またそこになぜ企業や大学なのか、デジタルはどこへ行ってしまったのか、何もかも不明確でありバラバラです。さらにいうと、国土強靭化やSociety5.0との関係性も全く分かりません。題意や問題の条件を意識しながら課題提起しましょう。


(3)いかにバーチャル防災訓練を行うか
 激甚化する災害への対応には、ハード面の整備だけでなく、住民による迅速な避難行動重要となる。しかし、従来の防災訓練では、リアルな災害を再現しづらく理解が深まりにくい。そのため、災害シナリオを再現したサイバー空間上での防災訓練が重要である。よって、防災教育の観点から、バーチャル防災訓練の実施が課題である。


⑨ →「も」
⑩ 何に対する理解ですか。
⑪ 解決策のように見えます。「リアリティのある疑似体験は、迅速な避難行動につながる」といったように意義を示してはどうでしょうか。


2.最も重要な課題と解決策
 災害への早期警戒や復旧活動の迅速化へ寄与するため、「いかにスマートシティを実現するか」を最も重要な課題に選定し、以下に解決策を述べる。


⑫ スマートシティ実現の目的になっています。書くべきは、選択の理由です。防災機能の向上以外にも利便性、防犯、環境など様々な波及効果があるなど他の課題に比べて優位な点を挙げると良いでしょう。


(1)都市OS
 災害時の情報の収集や共有を効率化するため、都市空間情報をデータ連携により一元化した、都市OSを導入する。導入にあたっては、データプラットフォームを構築し、隣接自治体との共同利用を可能にする。これにより、広域災害の場合でも道路通行情報や河川水位情報等の防災関連データの共有が可能となり、俯瞰的な状況把握による迅速な避難指示が可能となる。


⑬ 不要。
⑭ →「近隣」
⑮ 共有するのは、都市空間情報なんですよね。都市空間情報は、都市の建物や道路、土木構造物などの地理空間データです。災害情報をこの地理空間データに落とし込むステップを説明する必要があります。⑬の意味合いがこのことなのですかね。そうであるなら、都市空間情報に災害情報を連携させると明確に表現した方がよいでしょう。
⑯ 強靭化なので、復旧、復興も記述すると良いと思います。


(2)センシング技術
 自然災害時、迅速な状態把握を行うため、IoTセンサーから動的データを取得する。例えば、河川等に水位センサーを設置し、大雨時の水位変化をリアルタイムで監視する。河川氾濫の発生予測をリアルタイムで行うことで、瞬時に住民への避難指示が可能となり、迅速な避難行動が促せる。また、得られた雨量や水位情報と共に、地形データを用いて洪水予測モデルを構築する。氾濫流の遮へいや回り込みを再現した浸水シミュレーションにより、現実に即した家屋流失等の災害リスクを把握する。得られた結果をもとに自治体や防災関係者とディスカッションを行うことで、避難計画等の施策の検討にも貢献できる


⑰ 何の状態を把握するのですか。例示が必要です(「・・・や・・・などの状態把握」)。
⑱ 前述では監視の話しかなく、発生予測の説明がありません。
⑲ 雨量の説明もしていないですね。センサーは雨量も取得するのですか。
⑳ これらは、災害の後に行う行動ですかね。浸水した場合のシミュレーションに対し、得られたデータをどのように活用するのでしょうか。取得データは溢水や越流した場合のデータなのですか。センシング技術とシミュレーションがどのように関係しているのか分かりません。シミュレーションに必要なのは地形データだけで、センシングによって得られたデータ(河川水位と雨量)は関係がないように感じます(浸水をシミュレーションするなら、強制的に決壊や溢水を起こせばよいため)。


(3)都市VPP
 非常時においても電力システムの安定化を図るため、都市VPPを導入する。具体的には、ビルや家庭が有する蓄電池や発電設備等のDERをリアルタイムで遠隔・統合制御することで、電力の需給調整を図る。自治体においては、地域防災拠点となる公共施設への蓄電池設置を推進することで、非常でも安定的な電力供給を可能とする。これらにより常時でも効率的な電力配分が実現し、都市全体のエネルギー効率の向上が期待できる等、脱炭素化にも貢献できる。


㉑ システムを安定化するのではなく、電力供給を安定化させるのではありませんか。
㉒ 都市の分散型電源を一つにまとめて、一か所の発電所のように使うのがVPPなので、蓄電池を設置して、その電力を使って非常電源にすることはVPPの例示としてふさわしくないと思います。


3.新たなリスク
 上記の解決策の実行により、サイバー攻撃による都市機能の停止リスクが高まる
 対応策として、SOCによる監視状況の把握や、CSIRTが収集した脅威情報等を踏まえたリスクマネジメントを実施する。また、スマートシティで連携するデータについては、ブロックチェーン等による改ざんの困難化や、複数ノードによりデータを分散保存することでシステムダウンが起こりにくいセキュリティ設計とする。


㉓ 「大量のデータが取り扱われるため」といった具合に、サイバー攻撃を受ける理由を書きましょう。
㉔ 何を把握するのか理解できません。SOCがネットワークやシステムを監視するのではありませんか。
㉕ リスクマネジメントとは、リスクを把握し、損失を回避・軽減するために対策を講じる経営管理手法です。対応策として書くべきなのは、サイバー攻撃を回避軽減するための行動です。これでは、具体性がなく解答になっていないように感じます。
㉖ ちょっと対策が建設部門っぽくないですね。建設部門の側面で言えば、データセンターの耐震化、災害に強い通信網の整備(電線類地中化)などが思い浮かびます。


4.必要な要件と留意点
業務にあたっては、常に社会全体における公益を確保する観点と、安全・安心な社会資本ストックを構築して維持し続ける観点を持つ必要がある。業務の各段階で常にこれらを意識するよう留意する。  以上

タイトルとURLをコピーしました