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技術士 二次試験対策 イメトレ & 「景観計画の改定」完成まで

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

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あーきたら、こーする

さあ、ここからは1秒を無駄にできません。こころのどこかに必ず試験を意識します。仕事上の会話でも、このキーワード使えそう、この事例は解決策にピッタリなどなど、思考において試験に役立てられないかといった意識を持つと良いでしょう。

さらに、書いたり、読んだりする時間はないけど、考える時間はあるという状況においては、こんな問題が出題されたら、こういう風に答えよう、あのキーワードはアレにも使えそうだしコレにも応用できそうといったシミュレーションを脳内で実施しましょう。

そんなトレーニングを繰り返している中で、あれ!?あの制度なんて言う名前だったっけ?という場面が出てきます。そんな状況が練習の状況で発生すればラッキーです。すぐさま調べて、記憶の定着をうながしましょう。

本番は、緊張もあるので、結構、記憶が飛びます。そのため、重要な知識は脊髄反射で出てくるくらいの状態にします。私も、本番では「立地誘導促進施設協定」がどうしても出てこなくて、めちゃくちゃ焦った記憶があります。問題を確認しているときは、憶えていたのにです。

本番は、何が起こるか分かりません。冷静さを失えば、判断力は落ちて実力を発揮できないことになりかねません。どんな状況にも対応できるように、脳内シミュレーションを様々な角度から実施しましょう。令和6年度のように、最近は変化球のような問題が示されます。

これは、出題ジャンルが概ね一周しているためです。昨年のように複合化されるケースもあれば、新たな条件が設定されるケースもあるでしょう。そんなときでも、前回の記事でもふれたように、問題を正しく理解し、何を答えるべきか、どのキーワードを用いるべきか、などを冷静かつ迅速に分析することが大切です。

「景観計画の改定」 初稿

本日の添削LIVEは、建設部門 都市及び地方計画 選択科目Ⅱー2「景観計画の策定」になります。今回も一挙に完成まで投稿します。2024年は景観法制定20周年です。周年記念イヤーを踏まえ、その注目度は高いと思います。景観は、命にかかわらないのでおざなりにされがちですが、近年のインフラ整備は、単機能ではなく多機能化が求められていますので、景観と機能性の両立は必須なのではないでしょうか。それでは、早速論文を見ていきましょう。


9 建設部門(都市及び地方計画)【選択科目Ⅱ-2】
Ⅱ 次の2問題(Ⅱ-2-1,Ⅱ-2-2)のうち1問題を選び回答せよ。(解答問題番号を明記し、答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅱ-2-1 平成16年の景観法制定に基づき、指定都市Aでは景観法を策定し景観まちづくりに取り組んできた。現在進行しつつある人口減少に加え、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大や人口減少等を契機に、「新しい生活様式」の実現や、地域の特徴ある景観、地域を物語る景色や風景などを守り・創り・育む「景観まちづくり」に向けた取組を推進することとし、社会情勢の変化に適応させた景観計画の改定を行うこととなった。
 そこで、さらにステップアップした景観まちづくりを進めていくために景観計画の改定を行う担当責任者として業務を進めるにあたり、下記の内容について記述せよ。

(1)指定都市Aにおいて、景観計画を改定するにあたり、あらかじめ調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。

(2)上記の調査・検討に基づき、景観計画を改定するにあたり、業務手順を列挙して、それぞれの項目ごとに留意すべき点、工夫を要する点を述べよ。

(3)効率的、効果的な業務遂行のために調査が必要となる関係者を列挙し、それぞれの関係者との連携・調整について述べよ。


1.調査、検討すべき事項とその内容
(1)重点地区の候補地区の検討
 重点地区となりうる候補地区を抽出するため、住民へのヒアリングや刊行されている文献等から、地域の顔となっている場所や地域住民による景観まちづくりの機運が高まっている地域、予期せる開発行為等によって景観が変化する可能性がある地域等を確認する。これらから、重要度や緊急度が高い地区を選定する


① 景観計画の改定なので、重点地区はすでに定まっているのではありませんか。追加・変更するという意図なら、それを書くべきです。また、その追加変更する場合、現行計画の評価・検証が必要です。さらに、問われていることは、調査・検討事項です。よって、文末を「調査する」、「検討する」といった表現とし、問題に的確に答えましょう。


(2)景観特性と課題の把握
 現地調査やWS、アンケート等を通じて、住民から景観特性や課題を抽出する。また、既存のデータや文献を活用し位置や交通、自然・社会条件等の現況を把握する。これらから、地域に存在する景観特性を自然、歴史、文化的、まちなみ等の要素により整理する。


② これも改定である視点に欠けています。アンケートなら景観形成の効果や住民の満足度を調査、課題なら景観計画の達成度・計画の実施状況や適用範囲などを調査といった具合に改定に向けた調査項目にしましょう。
③ 何の位置ですか。また、これらも改定なので社会・環境の変化を調査すべきでしょう。


2.業務を進める手順と留意点、工夫点
(1)検討体制の構築
 改定に伴う検討体制を構築する。構成員は、景観条例に位置づけられた景観審議会や専門部会のほか、住民や民間事業者等を構成にする等工夫を行う


④ 構成員の話なのに組織の話になっています。また、「構成にする」といった表現も気になります。加えて何の構成員・構成なのかもわかりません。→「検討組織の設置にあたっては、景観審議会などの委員に加え、住民や民間事業者を含めるなどの工夫を行う」


(2)現行計画の検証と評価
 現行計画の検証と評価を行う。事業・施策の進捗や住民の意識・行動の変化、実際の景観の変化等複数の側面から検証を行うことに留意する


⑤ 複数の側面から行うことの意図を添えた方が良いと思います。→「複数の側面から総合的に検証することに留意する」


(3)計画改定の方向性の整理
 景観形成に関わる施策の改善内容を整理し、改定に向けた方向性を定める。「なぜ改定するのか」等の論点を予め整理するため、どの章を検討するかアウトプットのイメージを共有する等の工夫を行う


⑥ 「なぜ改定するのか」を整理することと、アウトプットのイメージを共有することがつながりません(一見して関係ないように感じます)。よって、共有の目的が分からないので、工夫点なのかも判断できません。


(4)条例改正の必要性の確認
 方向性を基に条例改正の有無を確認する。改正が必要な場合、庁内の法制担当部局との調整や議会への説明を考慮したスケジュールとすることに留意する。


(5)重点地区の追加の検討
 事前調査を基に重点地区案を作成する。地元等からの理解を得るため、公共事業等の動きに併せて景観面の配慮を促しつつ指定する等の工夫を行う


⑦ 「等」が多すぎます。曖昧になるだけでなく、自信がないように見えます。また、配慮を促すとありますが、誰が誰に対して促すのか、公共事業の動きに合わせるのはなぜか、なぜこれらが地元の理解につながるのか全く分かりません。


(6)景観重要公共施設の活用の検討
 地域のシンボルとなりうる公共空間の活用を検討を行う建物と道路を景観として一体的に捉える等、相乗効果を発揮した景観が創出できるよう工夫を行う


⑧ →「地域のシンボルとなり得る公共空間の活用を検討する」
⑨ →「工夫点として、建物と道路を一体的に捉え、相乗効果を発揮する景観を創出する」


(7)改定案の作成
 見直し検討を踏まえ、改訂版の計画案を作成する。計画案については、景観審議会やパブリックコメントから住民や学識経験者の意見を聴取する。


⑩ 見直し検討とは、これまでの内容を指しているのでしょうか。そうであるなら、当たり前ですので不要だと思います。
⑪ パブコメは、案作成時のプロセスではなく、案を作成した後に実施するプロセスです。


2.調整方策
 景観法に基づく景観審議会において、委員との現地視察を実施し現状を基に議論を行う。住民に対しては情報提供だけでなく、審議会への参画や改定の検討段階からWS、アンケート等を通じた意見交換を行い、住民の意見を反映する等の調整を行う。 以上


⑫ 審議会においてとあるので、これは不要です。
⑬ 端的な表現に努めましょう。→「住民には情報提供だけでなく、審議会への参画を促し、改定の検討段階からワークショップやアンケートを通じて意見交換を行い、計画に住民意見を反映できるよう調整する。」

「景観計画の改定」 完成

1.調査、検討すべき事項とその内容
(1)重点地区の追加検討
 現計画の施行後、観光入込客数や滞在時間の変化を調査する。また、これらの客観的なデータに加え、来訪者の景観に関する意見や改善要望の収集を行う。これらの情報から、景観施策の重要度や緊急度が高い地区を抽出し、重点地区の追加を検討する。

(2)景観施策の評価と社会的変化の把握
 現計画における景観施策の満足度や景観形成によって得た効果を、地域住民や民間事業者へのアンケートを通じて調査する。また、ビッグデータなどを活用し、現計画の施行後の観光促進や開発事業による土地利用、交通、自然環境などの変化を調査する。これらの調査結果から、現計画の景観施策を総合的に評価し、必要な改善点を検討する。

2.業務を進める手順と留意点、工夫点
(1)検討体制の構築
 改定に伴う検討体制を構築する。検討組織の設置にあたっては、景観審議会などの委員に加え、住民や民間事業者を含めるなどの工夫を行う。

(2)現行計画の検証と評価
 現行計画の検証と評価を行う。事業・施策の進捗や住民の意識・行動の変化、実際の景観の変化等複数の側面から総合的に検証することに留意する。

(3)計画改定の方向性の整理
 景観形成に関わる施策の改善内容を整理し、改定に向けた方向性を定める。

(4)重点地区の追加の検討
 前述の調査結果に基づき、重点地区案を作成する。重点地区に隣接する市街地は景観保全誘導区域に指定するなど、景観の統一性を保ちつつ、地域全体の魅力を高めるよう工夫する。

(5)景観重要公共施設の活用の検討
 地域のシンボルとなり得る公共空間の活用を検討する。工夫点として、建物と道路を一体的に捉え、相乗効果を発揮する景観を創出する。

(6)条例改正の必要性の確認
 検討結果を踏まえ、条例改正の必要性を確認する。改正が必要な場合、ステークホルダーに対し、条例変更の必要性や影響を丁寧に説明することに留意する。

(7)改定案の作成
 改訂版の計画案を作成する。作成にあたり、景観審議会の専門的な意見に加え、SNSを活用し広く意見を募るなど多角的な視点を盛り込むことに留意する。

3.調整方策
 景観法に基づく景観審議会において、現地視察を実施し現状を踏まえた議論を行う。住民には情報提供だけでなく、審議会への参画を促し、改定の検討段階からワークショップやアンケートを通じて意見交換を行い、計画に住民意見を反映できるよう調整する。以上

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