明日は復元論文ね!!
【 技術士 二次試験対策 】
建設部門 必須科目Ⅰをチェック
皆様、試験本当にお疲れさまでした。早速ですが、令和7年度 建設部門 必須科目Ⅰの試験内容をお届けします!今回の問題は、難易度が低い印象を受けます。みんな手ごたえがあったのではないでしょうか。今年は、ラッキーイヤーです!!
特徴は、課題にある「なお」書きですね。このなお書きは、そのまま観点にすればOKです。なんと観点まで書いてもらえるなんて、今年の出題者は優しすぎる!!!細かい解説は後日にするとして、早速、問題を見ていきましょう!
必須科目Ⅰー1 持続可能な建設業
Ⅰー1 建設業は社会資本の整備・管理の主体であるとともに、災害時における「地域の守り手」として、国民生活や社会経済を支えるきわめて重要な役割を担っている。一方で、建設業就業者は厳しい就労条件を背景に依然として現象が著しく、他産業を上回る高齢化や若年層の不足が進行している。また、資材価格の高騰や令和6年4月から建設業にも適用された罰則付き時間外労働規則等に対応しつつ、適切に建設工事等が実施される環境づくりも欠かせない状況にある。
こうした背景を踏まえ、令和6年6月には、担い手3法(建設業法・公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律・公共工事の品質確保の促進に関する法律)が改正されたところである。
上記の建設業を取り巻く状況を踏まえて、持続可能な建設業を実現するために、以下の問いに答えよ。
(1)我が国の社会資本の整備等の担い手・地域の守り手である建設業がその役割を果たし続けるうえで、技術者としての立場で多面的な観点から3つの技術課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その技術課題の内容を示せ。(※)
なお、本設問における「技術課題」には、建設業における構造上、制度上、管理上等の課題も含まれるものとする。
(※)解答の際には必ず観点を述べてから技術課題を示せ。
(2)前問(1)で抽出した技術課題のうち、最も重要と考える技術課題を1つ挙げ、その技術課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項とそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から述べよ。
必須科目Ⅰー2 経済成長を実現する社会資本整備
Ⅰー2 第5次社会資本整備重点計画では、3つの中長期的な目的として「国民の安全・安心の確保」「持続可能な地域社会の形成」「経済成長の実現」が掲げられている。
このうち「経済成長の実現」については、国際競争力強化等に資する社会資本の重点整備や地域の基幹産業の振興を支える基盤整備などの取組が進められ、近年は、観光の活性化、製造業等の国内回帰や配置・集積の見直し、DX・GX分野等の成長産業への構造転換などに対応する社会資本整備の重要性も増している。
このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)経済成長の実現を目的として、我が国の国際競争力の強化や地域産業の振興に必要な社会資本整備を進めるに当たり、技術者としての立場で多面的な観点から3つの技術課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その技術課題の内容を示せ。(※)
なお、本設問における「技術課題」には、「経済成長の実現を目的とする社会資本整備」における制度上の課題も含まれるものとする。
(※)解答の際には必ず観点を述べてから技術課題を示せ。
(2)前問(1)で抽出した技術課題のうち、最も重要と考える技術課題を1つ挙げ、その技術課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項とそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から述べよ。
圧倒的開放感
まあ、受験者にしてみれば、もう問題など見たくもない心境でしょうね。おそらく、憔悴しきっていると思いますが、そんな中でも充実感や達成感があるのではないでしょうか。素直に称賛を送るとともに、お疲れ様と声を大にして言いたいです。
過酷な仕事をこなされているみなさんは、仕事終わりの解放感を様々な場面で経験されていると思います。しかし、今日の試験終わりの解放感は、格別ではないでしょうか。さわげーーー、はしゃげーーーと行きたいところですが、精魂尽き果てていることでしょう・・・
今日は一旦試験のことは忘れ、自分自身をねぎらってあげてはどうでしょうか。まあ、ご存じの方も多いと思いますが、論文は復元する必要があります。当然、みなさんは筆記試験を突破しますから、次の口頭試験で論文の内容を問われるからです。
えーーーい、そんなものは明日、明日、今日は羽を伸ばして、よくやった自分を褒めてあげましょう。私も、褒めますね。みなさん、苦しい勉強を、厳しい試験をよくやり遂げました!すばらしい!!五万といる技術者の中で、どれだけの人が挑戦できるのでしょうか?
挑戦できる人は、それだけで価値があります。また、やり遂げられる人は、さらに少ないのです。そんな一握りのみなさんは、それだけで価値があり、最高の人材の一人です。論文を投稿してくれた皆さんにおかれましては、その努力を私は目の当たりにしています。よく頑張りましたね。
きっと、最高の結果がみなさんに訪れることでしょう。とにも、かくにも、本当にお疲れさまでした。
明日は復元論文
解放気分に水を差すわけではありませんが、明日にはきっちり復元論文を書き上げましょう。もちろん、もう手書きじゃなくていいですからね。パソコンで、じっくり思い出しながら復元すると良いでしょう。また、一言一句おなじでなくても構いません。要旨を書き留めておくことが大切です。
復元論文の目的は、主に3つあります。一つは試験の出来を確認すること、もう一つは論文の内容を確認し反省点を見つけること、最後は口頭試験に向け準備することが挙げられます。よって、記憶が新鮮なうちに、再現度の高い復元論文を作成することが重要です。
試験の出来を確認することは、自分自身ではなかなか難しいと思いますので、私もお手伝いできるかなと思っています。復元論文を書き上げた人は、添削のご用命をいただければ幸甚です。よければ、検討してみてください。
また、「受かっているので復元論文の添削など不要」という豪胆な人も、もっと良くなる方法はなかったか、国の最新の動向に沿っているかなどのチェックは行った方がよいでしょう。やりっぱなしではなく、振り返りは成長に不可欠です。努力した成果を合格という結果のみでなく、最大化するとよいでしょう。
これらの行動は、口頭試験にも役に立ちます。口頭試験では、論文の内容について問われることが多くあります。記述した内容の周辺知識を今一度固めておくことは有意義なことです。筆記試験の合格を確認してから、復元論文を作成するのはほぼ不可能です。人の記憶は結構曖昧なものです…
疲れているとは思いますが、忘れずに復元論文の作成に取り組みましょう!