技術士試験の難易度はばらつきアリ
【 技術士 二次試験対策 】
令和6年度の合格率を確認
受験生は、合否の結果が気になって仕方ありませんよね。しかし、合格発表は11/4(火)予定ですから、2か月以上先になります。すごいヤキモキします。そんな気持ちを少しでも抑えるために、技術士の合格率でも確認しておきましょう。
令和6年度の建設部門における技術士二次試験は、少々難しかったようで、なんと8.7%しかありませんでした。令和5年度が9.8%であったことを踏まえると、1%近くも低い数字になっています。恐ろしく、下落しています。
筆記試験の合格率を確認してみると、その傾向はさらに顕著です。令和6年度の筆記試験合格率は、9.1%と10%を切っています。これも令和5年度の10.2%と比べ、1%以上も落ちています。17,522の受験者がいますから、180名近く少なかったことになります。
他の部門が10~20%の合格率であるのに対し、建設部門は9%にも満たないのですから、その合格率の低さが際立ちます。やっぱり、技術士は難しいです…では、いつも難しいのかということを検証してみましょう。
合格率の変遷
これまでの合格率は、どのように変遷しているのか見てみましょう。試験制度が変更した令和元年度から、その傾向を見ていきます。まずは、グラフ化してみました。

グラフにすると一目瞭然です。令和元年と令和6年が際立って悪いです。突如として難しい年が現れるといった傾向でしょうか。平均値は10.5%となりますが、魔の年である令和元年と6年の特例値を除くと、11.1%になります。
今年の問題は難しくなかったので、11%を超えてくるのではないでしょうか。毎年、17,500前後の受験生ですから、今年は1900人以上の技術士(建設部門)が爆誕することになります。ん、難しかった令和元年の次の年は、合格率がバク上がりしています。
禍福は糾える縄の如しといったところでしょうか。この傾向は現実味を帯びています。令和2年度の再来が期待されます。さらに、筆記試験の合格率は昨年度の例で言えば、0.4%ほど上乗せされますから、筆記試験では奇跡の12%も夢ではありません。
回帰式による分析
線形近似式は、y = -0.1629x + 10.853となりますから、令和8年度は9.7%と試算されます。そうなると10%を切るという大惨事が再び起こることになります。こうなったら、厳しい採点結果となることでしょう。
しかし、R²値はR² = 0.0692ですから、こんなモデルは幻みたいなものです。よって、こんな最悪シナリオは起こりようがありません。賈誼(かぎ)の言葉を信じた方がよさそうです。数字遊びより、先人の知恵の方がよっぽど蓋然性が高いというものです。
ということで結論は、今年の合格者は大量発生ということになります。これで、みなさん枕を高くして眠れますよね。とはいっても、しょせん11%にすぎません。難しいことには変わりありません。それでも、チャンスであることは疑いようはありません。
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