PR

技術士 二次試験対策 令和の都市(まち)リノベーション これまた良資料!

論文添削
PR
PR

添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

PR

都市問題は建設部門共通

先日、令和8年1月14日に公表された都市計画基本問題小委員会の中間とりまとめを読み込むと、技術士二次試験で問われやすい論点が非常に多く含まれていると感じます(報道発表はコチラ)。前回の社会資本整備重点計画に続き、これまた良資料になっています(前回記事はコチラ)。

特に「都市の持続可能性」「民間投資の誘導」「地域固有の価値の再生」「エリアマネジメント」「防災と立地適正化の連携」などは、近年の出題傾向と完全に一致しています。そこで今回は、中間とりまとめの内容を踏まえつつ、試験でそのまま使える視点をまとめます。

都市計画の議論は、人口減少や災害の激甚化といった社会構造の変化を背景に、大きな転換点を迎えています。今回のとりまとめでは、令和の都市リノベーションというキーワードのもと、都市の魅力と持続性をどう高めていくかが体系的に整理されており、技術士二次試験で問われる「課題の把握」「施策の方向性」「技術者としての提案」の基礎となる視点が随所に示されています。

まず重要なのは、人口減少社会における都市の活力低下という根本課題をどう捉えるかです。地方都市では若者の流出が続き、生活サービスの維持すら困難になりつつあります。この状況に対して、単に施設を整備するだけではなく、都市機能を適切に集積させ、地域の稼ぐ力を高めるという視点が不可欠であると示されています。技術士試験では、こうした背景を踏まえた上で、都市の密度を維持しながら利便性と持続可能性を両立させる提案が求められます。

次に注目すべきは、地域固有の魅力を活かしたまちづくりの重要性です。歴史や文化、景観、自然環境といった地域資源は、人口減少下でも都市の価値を高める大きな要素となります。資料では、これらの資源を丁寧に引き出し、リノベーションや利活用を通じてエリア価値を高めることが強調されています。

特に、象徴的な建造物を核に民間投資を呼び込み、周辺エリアへ波及させるという考え方は、技術士試験での論述において説得力のある視点となります。また、既存建造物群の連鎖的再生による景観形成は、単なる規制ではなく、エリアマネジメントや第三者機関の活用を含む実践的な仕組みづくりが必要である点も押さえておきたいところです。

さらに、都市の付加価値を高めるマネジメントの強化も、現代の都市政策における重要な柱です。都市開発は施設の完成がゴールではなく、その後の管理運営こそがまちの価値を左右します。資料では、民間事業者によるソフト面の公共貢献や、パブリックライフを育むエリアマネジメントの推進が強調されています。

技術士試験では、ハード整備だけでなく、運営・管理・コミュニティ形成といったソフト施策を組み合わせた提案が求められるため、この視点は非常に重要です。特に、官民が一体となってエリアマネジメント計画を策定し、活動内容や資金計画を見える化するという考え方は、持続性を確保する上で欠かせない要素として論述に活かせます。

そして、災害の激甚化に対応した安全性の向上も、技術士試験で頻出のテーマです。立地適正化計画と防災指針の連携強化は、都市のコンパクト化と防災力向上を両立させるための重要な視点です。

特に、業務施設等の集積により昼間人口が増加するまちなかでは、居住者だけでなく来街者も含めた避難計画や防災施設の確保が求められる点は、論述で差がつくポイントになります。防災を単なる規制ではなく、都市の魅力向上と両立させる視点を持つことが、技術士としての総合力を示す鍵となります。

最後に、政策間・地域間の連携という視点も欠かせません。人口減少が進む中では、自治体間の競争ではなく協調が求められ、広域都市圏としての最適化が必要になります。都道府県の役割強化や広域連携の推進は、都市政策の実効性を高めるための重要な要素であり、技術士試験でも「広域的視点の欠如」が課題として問われることが多いため、必ず押さえておきたい論点です。

複合災害×GI チェックバック③

本日の添削LIVEは、「複合災害×GI」チェックバックになります(以前の投稿はコチラ)。必須科目Ⅰでは災害関連がものすごい頻度で出題されますので、練習論文は必ず用意しておきたいテーマです。災害対策も前述のように一筋縄でいかないので、最近のトレンドをしっかり把握することから始めましょう。それでは、論文を見ていきましょう。


1.多面的な課題とその観点
(1)災害対応の高度化と防災対策
 グリーンインフラ(以下、GI)は遊水池など自然の施設を活用した災害対策として注目されている。しかし、既存のGI技術の多くは豪雨や地震といった単独災害への対策が主で複合災害への対策基準やデジタル技術は十分に確立されていないGIを活用した災害リスク低減効果を定量的に評価し、現場に適した新技術の開発・計画が必要である。よって、技術面の観点から災害対応の高度化と事前防災が課題である。


① 施設と言っている時点で人工物ですね。→「グリーンインフラ(以下、GI)は、遊水池や緑地帯など自然機能を活用した災害対策として注目されている」
② グリーンインフラに主従などありません。単独災害への対応を前提としているが言いたいころですかね。
③ この部分は何が言いたいのか分かりません。グリーンインフラは、そもそも考え方ですから、基準も何もないですし、デジタル技術との関係も何なのか理解できません。
④ 前文とのつながりは不明ですが、効果を定量的に評価することの必要性は理解できます。しかし、「現場に適した新技術の開発・計画が必要」と急に話題が変わり、支離滅裂です。文脈もそうですが、新技術もどんな技術なのか、新技術の計画とはどのような計画なのか、曖昧で説明不足です。そもそも、グリーンインフラが単独災害にしか対応できていないことを指摘しておきながら、なぜ新技術なのか、この技術によって複合災害にどう対応するのか一切分かりません。
⑤ 観点と課題の関係性が不明確です。また、高度化とは何か、事前防災も突然出てきて脈絡がありません。


(2)官民連携による防災対策
 複合災害では災害規模が広域的・長期化する恐れがあり、事前の防災対策が被害の低減において重要となる。しかし、複合災害を想定した長期的な計画策定手法は確立されていない。特にGIの洪水時の貯留機能や森林の土砂流出抑制機能を計画的に活用するには、行政、民間企業、住民等あらゆる関係者の連携による防災対策が重要である。よって、体制面の観点から地域連携による防災対策が課題である。


⑥ 事前の防災対策という表現ですが、「防災」は本来「災害の発生を未然に防ぐ、または被害を軽減するための事前の取組み」を意味しており、「事前」と「防災」は概念的重複しています。また、防止対策は、被害提言するための取り組みですから、重要であることは当然です。このセンテンスでは。複合災害の特徴を現状として説明すれば良いと思います。
⑦ 「複合災害を想定した長期的な計画」が理解できません。長期的な計画とは、計画に位置付けられた施策実行期間が長期にわたるものをいい、前述では復旧復興が長期化することを述べているのではありませんか。長期という同じ言葉ですが、その意味合いは全く異なっており、これを混同して説明していませんか。このため、確立されていないものが何か不明ですので、何を問題視しているのかも分かりません。
⑧ これも手法の確立がされていないことを問題視していたにもかかわらず、今度は突然にして連携の重要性をのべています。支離滅裂です。
⑨ ⑧のとおり、説明不足でなぜ地域連携なのか分かりません。また、行政、民間企業、住民等あらゆる関係者の連携と述べていたのに、結論は地域連携としており一貫性がありません。きちんと考えを整理したうえで記述しましょう。


(3)人材の体系的な育成
 GIは防災・減災だけでなく、環境保全、地域活性化など多面的な機能を持つ。そのため、GIを活用した複合災害対策は土木、環境、生態系といった幅広い分野のスキルを持つ人材が必要である。しかし、これらのスキルを有する人材育成は十分とは言えず、教育体制は整っていない。このため、大学、企業、行政が連携して人材育成を強化する必要がある。よって、教育面の観点から、人材の体系的な育成が課題である。


⑩ 多面的機能はあれども、グリーンインフラの活用を問われているわけではありませんから、複合災害対策を検討すれば良いのではありませんか。複合災害対策において、環境、生態系のスキルをなぜ必要とするのか説明がありません。
⑪ 育成になぜ大学、企業、行政が連携する必要があるのですか。
⑫ ⑩、⑪のとおり、観点、課題設定に疑義があります。


2.最も重要な課題と解決策
 激甚化する複合災害に対応し、GIの多面的機能を最大限に引き出すには、デジタル技術活用による省人化・効率化が不可欠なため、「災害対応の高度化と防災対策」を最も重要な課題に選定し、解決策を示す。


⑬ GI機能の最大化と省人化にどのような因果関係があるのでしょうか。また、これは「災害対応の高度化と防災対策」の効果を説明しているにすぎず、選択の理由になっていません。


(1)複合災害予測技術の高度化と防災対策
 GIの多面的機能を定量的に評価し、対策を計画するため、気象・地形・土地利用データを統合したAI予測モデルを構築し、複合災害を考慮したGIの対策を行う。具体的には、GI整備前と整備後の地震による盛土の変状や護岸の亀裂が、その後の豪雨による洪水氾濫に与える影響をシミュレーションする。結果を3D都市モデル上で再現し、植生による冗長性等の緩和効果を評価する危険地域については雨水貯留機能を持つ公園の配置や耐震性強化の対策に活用する


⑭ 何を予測するのですか。
⑮ 複合災害を考慮するとは一体どのような行動なのでしょうか。曖昧で理解できません。
⑯ 繰り返しになりますが、GIは考え方であり、整備するものではありません。
⑰ 整備が何か分からないのに、災害の影響を述べられても何をしようとしているのかイメージできません。具体的と言いながら、整備という行動に具体性がありません。
⑱ なぜ3Dモデルで再現するのか、どうやって緩和効果を評価するのかを書きましょう。
⑲ 危険地域とは何ですか。
⑳ 何を活用するのですか。


(2)複合災害型のモニタリング・対応計画策定
 災害時の現場状況を迅速に把握するため、IoTセンサーやドローン、AIを活用する。例えば、植栽帯を設置した河川護岸において、IoTセンサーで洪水時の緑地・構造物双方の状態をリアルタイムで監視する。ドローンによる迅速な現場撮影に加え、AIを活用した被災状況やインフラ機能低下の即時把握により、迅速な補修・対応計画を策定する。これにより、災害直後の二次被害防止や、長期的な機能維持に寄与する。


㉑ なぜ双方監視するのですか。
㉒ 現場とはどこですか。何を撮影するのですか。
㉓ AIはどのように活用するのですか。
㉔ 題意は「GIを活用した複合災害対策」です。これでは、GIを活用というより、デジタル技術を活用した対策に見えます。


(3)ハイブリッド型構造の技術開発と標準化
 災害に強いインフラ整備を強化するため、自然の緩衝機能を有するGIと構造的強度を有するグレーインフラを一体的に整備するハイブリッド型構造の開発を推進する。例えば、防潮堤の前面や天端に植栽帯を設けることで、津波や高波のエネルギーを減衰させ、堤防の粘り強さを向上させる。津波が堤防を越えた場合でも、植栽が法面を覆うことで侵食を抑え、避難時間の確保や減災効果が期待できる多様な災害要因に同時に対応できる技術の開発と標準化による普及を促す。


㉕ 「整備を強化する」とはどういうことなのでしょうか。整備を促進するということにも読めます。整備を強化するのではなく、インフラそのものを強化するためではありませんか。つまり、「インフラの強靭性を高めるため(粘り強い構造にするため)」が言いたいことですかね。
㉖ すべきことは開発の促進なのですか。具体例をみると、開発の推進というより、ハイブリッド構造の採用や普及促進といったことではありませんか。不整合に見えます。
㉗ 性質が違うものを並列で表現していることに違和感があります。
㉘ 解決策なので、期待される効果を書くのではなく、やることとして書きましょう。→「・・・避難時間を確保する」
また、複合災害対策に見えません。
㉙ これはあまりに抽象的です。どのような技術なのかさっぱり分かりません。


3.新たに生じうるリスクと対応策
 上記の対策はデジタル技術に大きく依存する。そのため、複合災害による広域・長時間の停電、通信網の途絶、ハードウェアの損壊により、防災DXシステム全体が機能不全に陥るリスクがある。対策は、災害に強い衛星通信網の確保、クラウド上へ分散保管する。目視確認や衛星電話等のアナログな手段を組み合わせた事業継続計画を策定し定期的な訓練を実施する。

4.業務遂行上必要となる要点・留意点
 業務にあたっては、常に社会全体における公益を確保する観点と、安全・安心な社会資本ストックを構築して維持し続ける観点を持つ必要がある。業務の各段階で常にこれらを意識するよう留意する。 -以上-

タイトルとURLをコピーしました