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技術士 二次試験対策 【祝500回記念】技術士論文の“失敗の方程式”を解く

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典型ミス7つから逆算する、合格論文の作り方

【 技術士 二次試験対策 】

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祝!投稿500回

気がつけば、このブログもついに投稿500回を迎えました。3年前、たった一つの記事から始まった試行錯誤の連続が、ここまで続けてこられたのは、ひとえに読んでくださる皆さんのおかげです。コメントをくださる方、静かに読み続けてくださる方、時々ふと思い出して訪れてくださる方──どんな形であれ、この場所に関わってくださったすべての方に、心から感謝しています。

技術士試験という長い道のりの中で、少しでも皆さんの力になれればと、毎日コツコツと書き続けてきました。添削した論文は数え切れず、記事を書くことは私自身の学びにもなり、励みにもなりました。続けることの大変さも、積み重ねることの楽しさも、この3年間が教えてくれた大切な財産です。

そして今回、500回という特別な節目にあたり、読者の皆さんへ“記念企画”をお届けしたいと思います。それが、これまで数百枚の論文を添削してきた中で見えてきた「技術士論文の“失敗の方程式”を解く」という企画です。多くの受験者がつまずくポイントには、実は驚くほど共通した“構造”があります。この方程式を理解すれば、論文は確実に変わります。

これからも、皆さんの挑戦を応援し続ける場所でありたい。そんな思いを込めて、500回目の記事をお届けします。

設問要求の読み取り不足という“最初にして最大の壁”

技術士二次試験の論文で最も多く見られるのが、設問の要求を正確に読み取れていないという問題です。設問文は短いものが多いのですが、その中には「何を」「どの視点で」「どの順序で」書くべきかという明確な意図が込められています。

しかし、受験者の多くは、設問を読み終える前に書き始めてしまったり、自分の得意分野に話を寄せてしまったりすることで、設問の要求から外れてしまうことがあります。たとえば「背景と課題を述べよ」と問われているにもかかわらず、背景の中に課題を混在させてしまったり、「課題を三つ挙げよ」とあるのに二つしか書かないといったケースが典型的です。

また、「デジタル技術を活用し」と明記されているにもかかわらず、一般論が中心となり、デジタル技術はがわずか数行にとどまる答案も少なくありません。書きたいことを書くのではなく、問われていることに正確に答えることが何よりも重要なのです。

さらに、設問が求める視点を外してしまう例も多く見られます。技術的視点を求められているのに組織論を中心に書いたり、逆に組織的課題を問われているのに技術論に偏るなど、視点のズレは論文全体の評価を大きく下げます。

合格者の論文は例外なく、設問文を丁寧に読み取り、要求されている内容を正確に構造化したうえで書かれています。技術士論文において最初に求められるのは“書く力”ではなく、“読む力”であると言っても過言ではありません。

論理構造の弱さ・因果の飛躍という“読み手が迷う構成”

技術士論文で次に多く見られるのが、論理構造が弱く、因果関係が十分に整理されていないという問題です。背景から課題、課題から原因、原因から対策へと論理がつながっていない答案は非常に多く、読み手が途中で迷ってしまう構成になっていることが少なくありません。

特に顕著なのは、課題と対策が対応していないケースです。たとえば「老朽化施設の増加」を課題として挙げているにもかかわらず、対策では「人材育成の強化」や「ICTの活用」など、課題と直接結びつかない(論理の橋渡しができていない)内容が述べられている場合があります。

これでは、論文全体の一貫性が損なわれ、説得力が大きく低下します。また、対策が抽象的で「導入する」「検討する」といった表現にとどまり、具体的な実施内容が示されていない答案も多く見られます。

技術士として求められるのは、具体的かつ実現性のある対策であり、誰が、何を、どのように実施し、どのような効果が期待できるのかを明確に示すことです。さらに、「なぜその対策が必要なのか」という理由付けが不足している答案も多く、対策が単なる思いつきに見えてしまうことがあります。

合格者の論文は、背景→課題→原因→対策→効果という流れが明確で、読み手が迷わない構成になっています。論理構造を丁寧に積み上げることが、技術士論文の質を大きく左右します。

視点が混ざる・ぶれるという“論点の焦点不足”

技術士論文でよく見られるのが、視点が混ざったり、途中でぶれてしまうという問題です。技術的課題と組織的課題を混在させてしまったり、現状の課題と将来の懸念を区別せずに書いてしまうと、論文全体の焦点がぼやけ、読み手にとって理解しづらい内容になります。

たとえば、技術的課題として「老朽化施設の増加」を挙げた直後に、組織的課題である「人員不足による業務負荷の増大」を同列に並べてしまうと、視点が混ざり、論点が散らかって見えます。

また、設問が求めている視点を外してしまうケースも多く見られます。技術的視点を求められているにもかかわらず組織論を中心に書いたり、逆に組織的課題を問われているのに技術論に偏るなど、視点のズレは評価を大きく下げる要因となります。

視点がぶれる原因は、書き手が「何の視点で書くべきか」を明確に定義していないことにあります。論文を書く前に、技術的視点なのか、組織的視点なのか、あるいは社会的視点なのかを整理し、文章全体で一貫させることが重要です。

合格者の論文は例外なく、視点が明確で、読み手が迷わない構成になっています。視点の一貫性は、論文の質を大きく左右する重要な要素です。

必須科目Ⅰと選択科目Ⅲの視点を混同してしまう“技術の広さと深さ”

技術士論文では、「あなたの技術的視点」を問われる場面が多くありますが、その際に特に注意すべきなのが、必須科目Ⅰと選択科目Ⅲの視点の違いを正しく理解し、書き分けることです。この2つは同じ「問題形式」でありながら、求められている視点が大きく異なります。しかし、実際の答案では、この違いが十分に意識されておらず、両者がほぼ同じ内容になってしまうケースが多く見られます。

まず、必須科目Ⅰは「技術士としての幅広い視野」を問う科目です。各部門に共通する社会的課題、技術者倫理、リスク管理、組織的視点、マネジメントなど、専門分野を超えた広い視点で論じることが求められます。ここでは、特定技術の詳細に踏み込みすぎると、かえって評価が下がることがあります。社会的意義や公益性、技術者としての判断など、より俯瞰的な視点が重視されるためです。

一方で、選択科目Ⅲは「専門技術の深い理解と応用力」を問う科目です。ここでは、専門技術の原理、課題の構造、具体的な技術的対策、リスク評価など、専門家としての深い知識と判断が求められます。抽象的な表現や一般論では評価されにくく、具体的な技術内容や専門的な視点が不可欠です。

しかし、多くの受験者はこの違いを十分に理解しないまま論文を書いてしまい、必須科目Ⅰでも専門技術に寄りすぎたり、逆に選択科目Ⅲでも一般論にとどまってしまうなど、視点の混在が生じています。これは、試験委員に「視点が定まっていない」「設問の意図を理解していない」と判断される大きな要因となります。

この問題を解消するためには、同じテーマで必須科目Ⅰと選択科目Ⅲの両方を書き分ける練習が非常に有効です。たとえば「老朽化施設への対応」というテーマであれば、必須科目Ⅰでは社会的背景、リスク、倫理、組織的対応などを中心に論じ、選択科目Ⅲでは具体的な技術課題、調査手法、設計・施工上の工夫、技術的リスクなどを深掘りする、といった具合です。この練習を繰り返すことで、視点の切り替えが自然にできるようになり、論文の質が大きく向上します。

必須科目Ⅰと選択科目Ⅲは、同じ論文試験でありながら、求められる視点がまったく異なります。この違いを理解し、適切に書き分けることが、合格への大きな鍵となります。

対策が技術士レベルに達していないという“具体性不足”

技術士論文で多く見られるのが、対策が抽象的で、技術士として求められるレベルに達していないという問題です。「ICTを活用する」「人材育成を強化する」といった表現はよく見られますが、具体的にどの技術を、誰が、どの工程で、どのように活用するのかが示されていない場合、対策としての実効性が見えません。

また、対策の実現性についての説明が不足しているケースも多く、予算、体制、期間などの要素が欠けていると、対策が現実的に実施可能なのか判断できません。さらに、対策の副作用やリスクに触れていない答案も多く見られます。

技術士は公益性と安全性を重視する立場であり、対策のリスクを無視することはできません。たとえば「AIを導入する」と書く場合、初期コスト、データ品質、運用体制、誤判定リスクなどに触れ、それをどのように抑制するかまで述べる必要があります。

合格者の対策は例外なく、具体的で、実現可能で、リスクにも配慮されています。対策は単なるアイデアではなく、実行計画として示すことが求められます。

文章構造・表現の問題という“伝わりにくさの原因”

技術士論文では、文章そのものの構造や表現に問題があるケースも多く見られます。一文が長すぎて読みにくかったり、主語と述語が対応していなかったり、同じ語句を繰り返したりと、文章の基本が崩れている答案は少なくありません。

特に、一文が長くなりすぎると、読み手が内容を追いづらくなり、論理構造が見えにくくなります。文章は短く区切り、意味のまとまりごとに段落を作ることが重要です。これで、構文上の問題がほとんど解決できます。

近年特に増えているのが、トートロジー(同義反復)の問題です。これは、言い換えると「言っているようで何も言っていない文章」が増えているということです。たとえば、「安全性を確保するために安全対策を実施する」「効率化を図るために効率的な方法を導入する」といった表現が典型例です。

一見すると正しいことを書いているように見えますが、実際には内容が空洞であり、具体的な説明がまったくありません。技術士論文においては、こうしたトートロジーは評価を大きく下げる要因となります。

トートロジーが生じる背景には、文章を「それらしく整える」ことに意識が向きすぎ、具体的な技術内容や論理の説明が不足していることがあります。また、語彙の不足や、専門的な内容をどのように表現すべきか迷った結果、抽象的な言い換えを重ねてしまうケースも見られます。

しかし、技術士論文で求められるのは、抽象的な表現ではなく、技術的根拠に基づいた具体的な説明です。トートロジーは、読み手に「この受験者は内容を理解していないのではないか」という印象を与えかねません。

合格者の文章は例外なく、読みやすく、構造が明確で、無駄がありません。特に、同語反復を避け、具体的な技術内容や根拠を示しながら論理を展開しています。文章力は技術士論文の評価に直結するため、基本的な文章構造を整えることに加え、トートロジーを避ける意識を持つことが不可欠です。文章を読み返し、「同じことを別の言葉で繰り返していないか」「具体的な説明になっているか」を確認する習慣が、論文の質を大きく向上させます。

技術士としての判断が示されていないという“決定的な不足”

技術士論文で最も致命的なミスが、技術士としての判断が十分に示されていないという問題です。技術士は高度な専門家であり、単なる作業者ではありません。にもかかわらず、多くの答案は一般論の説明に終始し、「私はこう考える」「その理由は〜である」といった主体的な判断が示されていません。

また、公益性・倫理・安全への配慮が不足している答案も多く見られます。技術士は社会の安全と福祉を守る立場であり、対策を述べる際には必ず「社会的意義」「安全性」「倫理性」に触れる必要があります。これが欠けると、技術士としての視点が不足していると判断されます。

合格者の論文は例外なく、判断が明確で、理由が論理的で、社会的意義が示されています。技術士論文は、知識を問う試験ではなく、判断力を問う試験です。自分の専門家としての立場を明確に示し、責任ある判断を文章に反映させることが求められます。

詳しく知りたい方は、「能力を最大化するたった3つの技術: ~技術士思考~」も読んでみてくださいね。また、とにかく合格スキルを身につけたい人は、「技術士養成講座(至高の合格マニュアル)」が最適です(ご購入はコチラ)。

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