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技術士 二次試験対策【添削LIVE】建設部門 選択科目Ⅱ-1 

ワタスゲ 論文添削
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チェックバック②×2問

【 技術士 二次試験対】

レア論文!選択科目Ⅱ-1「公共交通再構築」、「都市公園」の2本立てでお送りします。都市公園は、グリーンインフラを活用した整備が求められます。もう、ご存じのこととは思いますが、緑が持つ「防災」、「環境保全」、「生物多様性」、「景観」などの多面的な機能を活用しようという考えですよね。

最近では、NbS(Nature-based Solutions)といった新しい概念も生まれています。これは、国際自然保護連合(IUCN)が次のように定義しています。

「社会課題に効果的かつ順応的に対処し、人間の幸福および生物多様性による恩恵を同時にもたらす、自然の、そして、人為的に改変された生態系の保護、持続可能な管理、回復のため行動」

また、NbSは、「グリーンインフラや自然を活用した防災・減災アプローチであるEco-DRR(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction)、生態系を基盤とした気候変動適応策のEbA(Ecosystem-based Adaptation)など異なる分野でこれまで実践されてきた類似のアプローチを包含する傘の役割を果たす」とありました。

このような、新しい考えを論文の中に織り込めば、キラリとした輝きを放つと思います。みなさんも、キラーワードを探してみてはいかがですか。

さあ、投稿論文は、どんな輝きを放っているか見てみましょう。


【公共交通の再構築】

(1)公共交通のリ・デザインが求められる背景
 人口減少や旅客輸送需要減少の継続及び感染症の拡大が交通事業者の経営悪化に拍車をかけている。特に、相次ぐバス路線廃止による「公共交通崩壊」が懸念され、移動目的となる医療等のサービスが受けられない事態が想定される。一方、デジタル技術の活用による利用者の利便性向上や事業者の経営力強化が期待されている。地域が抱える公共交通の課題に対して、新技術を通じた解決を推進することにより、公共交通ネットワークの維持を図ることが求められている

① 新技術とありますが、後述には共創の取組との記載もあるので、「新たな制度・仕組み」の記載もあった方が良いと思います。
② 最後段落は、「公共交通の再構築が求められている」といった趣旨でまとめたほうが良いのではないでしょうか。

(2)今後の方向性
①交通DX:自らの運転だけに頼る必要がなく、新しい生活様式の普及に伴う混雑回避等のニーズ等に対応するためMaaSの導入を推進する。また、AIを活用したリアルタイムでの最適配車を行いスムーズな移動を実現する。併せて、マイナンバーカード連携により、公共交通と行政手続きのシームレス化を図る。これらにより、時間コストを短縮した効率的な移動環境の整備を推進し、公共交通の利用促進を図る。

③ 「自らの運転だけに多様る必要がなく」との説明は、ニーズの内容を説明しているのですかね。また、新しい生活様式が普及したから混雑回避のニーズが発生したわけではないと思います(もともと混雑は嫌ですよね)。とにかく、説明が分かりづらく、なぜMaaSの推進につながるのか分かりません。
④ 定時運行をやめるということですか(オンデマンド交通にするということかな)。説明が足りなく、何をするのか分かりません。スムーズな移動を実現するのは、利用者ですか、バス運行のことですか。
⑤ 連携というのは、2つ以上のものが必要です。一つはマイナンバーカード、もう一つは何ですか。
⑥ 公共交通は、乗り物ですよ。行政手続きと何がシームレス化されるのか分かりません。
⑦ 時間とコストということですかね。コストは、短縮されません、削減するものです。
⑧ 移動環境の整備も、何を行うのか分かりません。MaaSや、行政手続きと何かのシームレス化によって、成し遂げられる移動環境を説明しないと理解できません。


②共創の取組;バス事業者同士の共同運行化を推進することで、限られた乗客を奪い合う競争状態を解消し、事業者の省力化を図る。加えて、事業者間で運行ダイヤの擦り合わせによる便数調整や路線の再編の検討を行う。路線の共同経営化により、少ない労力での定時運行化を実現し、安定的な輸送を確保していく

⑨ 現状は定時運行しているのであれば、「定時運行化」→「定時運行」で良いと思います。
⑩ 経営の安定も記述したいですね。


【都市公園】

(1)都市公園を整備する背景と意義
 我が国では、人口減少や高齢化社会の到来、及びコロナ禍を経て社会構造が変化している。これにより、公園の価値が見直されはじめ、ストック効果を更に向上させることが求められている。都市公園では、幅広い世代が自然と触れ合うことができ、健康運動等多様な活動の拠点に成りうる。また、被災時には避難場所としての役割もある。加えて、近年では地球温暖化への関心が高まっている。グリーンインフラとして公園整備は、炭素固定化による低炭素社会の推進にも期待でき、人々のQOLに資する効果がある

① 削除。
② 地球温暖化とのつながり、意義の明確化、およびグリーンインフラの効用明記などを勘案し、「・・・高まっており、緑が持つ炭素固定化機能が注目されている。このように、緑が有する様々な機能を活用し、人々のQOLを向上させるグリーンインフラとして公園整備の意義は拡大している。」としてはどうでしょうか。

(2)活用される場面
①防災施設としての活用:大規模被災時に自衛隊や消防、警察等の集結による後方支援拠点火災時の市街地延焼を防ぐ効果がある。加えて、緑の涵養機能による一時的な大地の保水により洪水防止効果もある。また、公園内にマンホールトイレ等の防災施設を整備することで、避難施設としての機能も果たせる

③ 「による」→「の場となる」
④ 削除。
⑤ 読点「、」追加。
⑥ 活用される場面とあるので、「市街地の延焼を遮断する空間として活用できる。」としてはどうでしょうか。
⑦ 涵養機能と一時的な保水は意味が重複しています。シンプルに「涵養機能による洪水防止・・・」で良いともいます。
⑧ ⑥と同様、「・・・としても活用できる。」でどうでしょうか。

②自然的資源の活用:公共施設としての緑化により、生物多様性や地域固有の動植物等を計画的に保全することができる。加えて、保全された自然を活用したネイチャーゲーム等の取り組みを推進することで、身近に自然を学べる機会を創出する。また、自然環境の保全と利用者を考慮したゾーニングにより、ウォーキング等の健康づくりに寄与する活動の場を提供する

⑨ 公園の活用について説明すべきなので、「公園施設の緑化」としてはどうでしょうか。
⑩ 自然と活動の場を区分するためにゾーニングすることは理解できますが、健康づくりまで話が及んでしまうと飛躍しすぎて、分かりづらいです。
⑪ ⑥と同様、「・・・として活用できる。」でどうでしょうか。
⑫ 頑張って、「以上」を入れましょう。

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