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技術士 二次試験対策 【出題傾向分析・建設部門(都市及び地方計画)】

2-2過去問 コラム
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選択科目Ⅱ-2の過去問分類から問題を予想します

【 技術士 二次試験対策】

前回の選択科目Ⅱ-1予想に引き続き、建設部門(都市及び地方計画)選択科目Ⅱ-2を予想していきたいと思います。Ⅱ-2は、業務の手順を記述する問題になります。計画策定業務の基本的な流れは同じですが、出題の事業や制度の特徴に合わせた調査や検討をしっかり記述することが大切になってきます。

令和3年度までの出題内容は、以下の通りでした。
①調査・検討すべき事項
②業務を進める手順
③関係者との調整方策

しかし、令和4年度の出題は、①に少し変更が加えられています。これが曲者で、事業の内容や特徴を説明する必要があります。Ⅱ-1同様、知らないと書けない要素が加わり、難易度が一気に高まっています。また、昨年変更されたばかリということもあり、傾向が掴めず予想を難しくしています。

対策は一つ!重要と思われる施策・制度をしっかりと理解する以外ありません。この変更は、きっと暗記防止対策ですね。試験当日は、応用力と瞬発力が求められますので、問われているところに下線を引き、持っている知識をフル活用して、余白に骨子をまとめることをお勧めします。

それでは、過去問で出題傾向をみていきましょう。

技術士 2-2過去問

出題の区分は、大きく分けて「まちづくり」、「民活」、「集約・再編」になると考えられます。このうち、「まちづくり」はほぼ毎年出題されています。令和3年は道路空間再構築とあるので、集約・再編に区分しましたが、居心地がよく歩きたくなるまちなかの実現とあるので、「まちづくり」に区分しても問題ないと思います。よって、まちづくりという大きな枠組みの中で、必ず一つは出題されるとみて間違いないと思います。

では、まちづくり分野では、どのような問題が出されるのか予想してみましょう。やはり、注目は「脱炭素」がキーワードだと思います。よって、「スマートシティ」「低炭素まちづくり」に関連した取り組みは要チェックです。これらのまちづくりに必要となる要素事業(ICT技術、エネルギーマネジメント等)も説明を求められることが予想されます。

そのほかにも、歩いて暮らせるまちとして「まちづくりと連携した駐車場施策」「まちなかウォーカブル」、「歩行者利便増進道路(ほこみち)」あたりも要注意です。まちづくり分野は大風呂敷で問われ個別制度で的を絞ってくるといった傾向が見られます。これらの場合においても、脱炭素同様、要素事業を理解しておくことが重要です。

次は、「民活」分野になります。直近2か年は連続して出題されており、もはや定番問題といって差し支えないでしょう。指定管理者制度と公的不動産の活用(PRE)がすでに出題されていることを考えると次に来るのはPFIそのもののような気がしますね。しかし、PFIは内閣府の所管というイメージもあり、建設部門でダイレクトで来るかなぁといった印象が拭えません。よって、私の注目は、都市緑地法である「Park-PFI」が怪しいとにらんでいます。

また、都市緑地法の改正(H29)で制度化された市民緑地認定制度など「民間投資による都市緑地の確保」も押さえておくと良いでしょう(なぜか技術士の過去問には公園関係が多く出題されています)。

一方で、公的負担の軽減というアプローチから少し離れて、ESG投資を背景としたCSR活動の場となる都市再生推進法人やみどり法人の役割が増大していることから、改めて「エリアマネジメント」にスポットライトを当てる可能性(Ⅱ-1では大人気のトピックをⅡ-2に振り替える可能性)もあります。また、エリマネと類似した事業として、官民の様々な人材が集積するエリアプラットフォームの構築等を支援する「官民連携まちなか再生推進事業」も合わせて理解することをお勧めします。

最後は、「集約・再編」分野です。道路や公園の再構築、再配置はすでに出題されており、次は残された水辺空間(流域治水と絡めて)かなぁと思ったのですが、立地適正化計画関連が1度しかでていないことに着目しました。都市再生特別措置法の改正に関する出題がなく、満を持して登場するのではないでしょうか。特に、まちづくりにおいて防災・減災は常に重要な取り組みであり、「防災指針」は怪しさ満点です。その他にも、「特定用途誘導地区」、「居住環境向上用途誘導地区」、「跡地等管理等区域・跡地等管理指針」といった地区指定に必要な手続きや内容を問われる可能性が高いのではないでしょうか。

いずれのケースにおいても、令和4年から問われ方が変わっています。繰り返しになりますが、制度内容等の理解をおろそかにすると手痛いしっぺ返しを食らいますので、ご注意ください。

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