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技術士 二次試験対策【添削LIVE】建設部門(都市及び地方計画)選択科目Ⅱ-1 

芝生 論文添削
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「Park-PFI」&「スマートシティ」

【 技術士 二次試験対策】

試験目前です!建設部門(都市及び地方計画)選択科目Ⅱ-1を2本連発でお届けします。まず一本目は、「Park-PFI」になります。Ⅱ-1予想問題でも挙げさせていただいた注目のテーマです。都市及び地方計画では、なぜか公園ジャンルは多く出題されています。Park-PFIは、いつ出題されてもおかしくないテーマにもかかわらず、平成29年都市緑地法の改正からこれまで、一度も出題されていないのです。ストック効果を最大化することを声高に叫んでいる状況を考えると、満を持して登場するのではないでしょうか。

2本目は、「スマートシティ」です。これも、Ⅱ-1予想問題で挙げさせていただいた注目のテーマです。予想を信じて書いてくれてありがとうございます。脱炭素がR4国土交通白書で大きく取り扱われている中、その特徴を理解し活用することが技術者に求まられるのではないでしょうか。さらに、スマートシティは、ICT技術の活用を図りつつ都市運営を行って行く手法なので、R5国土交通白書記載のデジタル化ともマッチします。どうですか、みなさんも練習問題を作成してみては、いかがでしょうか。

それでは、論文をみてみましょう。


【選択科目Ⅱ-1 Park-PFI】 Park-PFIの概要を説明した上で、活用するメリット及び活用するための留意点を説明せよ。

(1)概要
 Park-PFIは、PFI法が根拠となるPFIとは異なり、都市公園法が根拠となる。事業主体を民間事業者とし、民間資金等を活用した公園利用者の利便性向上や公園等管理者の財政負担の軽減を目的とする。また、独立採算制による施設整備を行うことができるほか、特定公園施設として収益施設と一体的に整備することで、公共コストの削減を図ることができる

① 公園管理者(公共)の財政負担の軽減と公共工ストの削減は同じことを言っています。概要なので、建蔽率の緩和や、収益の一部を維持管理費に充てられるなど、目的や効果だけでなく制度の説明をした方が良いと思います。
② 主体や対象物を明確にすべきです。この場合、主体となり得る者は、公共と民間の2者が存在しています。また、対象物は、公園施設と収益施設となります。これらを明確にする必要があります。また、収益施設はPark-PFIじゃなくても整備可能ですよ。
③ 「特定公園施設として収益施設と一体的に整備」は文脈もおかしいですし、収益施設は特定公園施設にならないと思います。よって、「特定公園施設と収益施設を一体的に整備」ではないでしょうか。

(2)活用するメリット
公園管理者:民間資金を活用することで、公園整備や管理にかかる財政負担を軽減することができる
民間事業者公園内に飲食店等の収益施設を設置できる。これにより、長期的視野での投資や経営ができる。また、公園や収益施設と一体的なデザインによる整備で、収益に繋がる質の高い空間を創出できる
公園利用者:飲食施設の充実等、利用サービスが向上する。また、老朽化し質が低下した施設の更新が進み安全性や快適性、利便性が高まる。

④ 繰り返しになりますが、財政負担の軽減は前項で説明してますね。メリットというこの項目で説明すべきです。よって、(1)は公的負担の軽減には触れない方が良いです。
⑤ 収益施設の設置ができるとなぜ長期的視野での経営ができるのですか。関係性が良く分かりません。おそらく、Park-PFIスキームを使うと許可期間が10年から20年に延びるからではありませんか。
⑥ メリットを受ける人は、民間事業者なので良質な空間が創出できるというメリットではなく、収益につながることがメリットではありませんか。よって、前後を逆にしたらよいと思いますので、「質の高い空間を創出し、収益につなげることができる。」としてはどうでしょうか。
⑦ ②の理由により、「施設」→「公園施設」。

(3)活用するための留意点
 設置予定者の選定にあたり、公園施設の設置が都市公園の機能を損なわず、着実かつ安定的な事業の実施によって公共の利益の増進となるよう留意する。また、長期間の施設設置を想定しているため、事業が途中で破綻し都市公園の機能を損なうことのないよう、事業者の実施能力や収支計画に留意する。   以上

⑧ 収益施設では?
⑨ ここでいう事業は、収益、公園管理両方を指しているのですか。それとも、どちらかのことですか。明確にした方が良いと思います。
⑩ 設置予定者と事業者に使い分けがないのであれば、統一しましょう。


【選択科目Ⅱ-1 スマートシティ】 スマートシティを推進するにあたり、果たす役割を多面的な観点から挙げ、実現に資する施策・事業の具体的な内容とともに説明せよ。

スマートシティが果たす役割と具体的な内容
①交通の観点
 公共交通による効率的な移動を行うためのデータを提供することで、渋滞緩和に寄与する快適かつ安全・安心に移動できるまちづくりを推進する役割がある。
 具体的な内容として、MaaSの活用が挙げられる。一人ひとりの移動ニーズに対応し、乗合輸送や個別輸送等の手段を組み合わせて検策・予約・決済までを一括行う。これにより、過度なマイカー利用を低減させ、渋滞の緩和を促し効率的な移動を実現させる。

① 安全・安心に移動できるという役割については、後述の具体的な内容に安全・安心の記述がないのが気になります。
② スマートシティの役割としてまちづくりを推進するのは違和感があります。まちづくりを推進するのは、行政、事業者、住民等の役割でありスマートシティの役割ではないと思います。内容からするに、公共交通の維持や交通混雑の緩和が果たす役割ではないでしょうか。
③ 「検策」→「検索」
④ 「に」→「で」

②エネルギーの観点
 エネルギー利用状況のデータ管理による徹底した省エネルギー化や再生エネルギー活用により環境に配慮したまちづくりを推進する役割がある。
 具体的な内容として、太陽光や風力等の再生エネルギーを活用したマイクログリッドの導入が挙げられる。コミュニティ内でのエネルギー供給源と消費施設を整備することで、エネルギーの地産地消を図る。

⑤ ちょっと読みにくいので、交通の書きぶりと合わせる良いと思います。「省エネルギー化や再生可能エネルギー活用に必要となる需給データを収集することで、・・・」でいかがでしょうか。
⑥ ②と同様、脱炭素化やGXといった内容が役割ではないでしょうか。
⑦ マイクログリッドは、再生可能エネルギーの活用でというよりも、分散型電源と新たな送電線網により実現されるものと考えます。また、マイクログリッドは、エネルギーの地産地消という観点から、電力レジリエンスの強化といった特徴となるため、防災よりの取組に感じます。マイクログリッドも環境配慮と言えなくもないですが、内容からするにCEMSやスマートグリッドの方が良いかもしれません。この場合は、高度なエネルギーマネジメントによりとなります。

③防災の観点
 3Dデータ等により災害リスクを可視化し、災害に強いまちづくりを推進する役割がある。
 具体的な内容として、IoTセンサーとPLATEAUを活用した、3D空間での浸水被害シミュレーションが挙げられる。台風や集中豪雨等による浸水被害を可視化することで、迅速な防災行動を促す。   以上

⑧ 何のデータか分からないので、3D都市モデルとしてはどうでしょうか。
⑨ ②同様。
⑩ センサーを活用するとあるので、平時ではなく災害が予想されている状況下とした場合、「予測」の方が良いと思います。
⑪ ⑩と同じ状況の場合、「避難行動」の方が良いと思います。

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