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技術士 二次試験対策 【出題傾向分析・建設部門(都市及び地方計画)】

技術士 選択科目3予想 コラム
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選択科目Ⅲの過去問分類から問題を予想します

【 技術士 二次試験対策】

技術士 二次試験対策を様々な角度から検証してきましたが、いよいよ今回の予想問題で最後となります。まだ、みんさんの役に立てる情報提供ができないか、引き続き考えていきたいと思います。

さて、今回は、建設部門(都市及び地方計画)の選択科目Ⅲを予想していきます。これまでも、選択科目Ⅱ-1Ⅱ-2を予想してきましたが、Ⅱが予想が難しいのに対しⅢは必須科目Ⅰと似たような傾向だと安易に想定しています。また、必須科目と共通する部分も多く、構成も類似しているので書きやすいと思います。

しかし、必須科目Ⅰが建設部門全般に共通する社会問題であるのに対し、選択科目Ⅲは激甚化する災害、少子高齢化、脱炭素といった課題に対応して、市構造・まちづくりといった側面で回答を求められます。都市及び地方計画の問題なので当たり前なのですが、これらを忘れて一般論や政策論に傾注してしまうと的外れになりますので、注意してください。

それでは、過去問で出題傾向をみていきましょう。

技術士 二次試験 選択科目Ⅲ予想

出題の区分は、大きく分けて「条件付きのまちづくり」、「民間ストック活用」、「まちづくりの再編」になると考えられます。

条件付きのまちづくりは、「スポンジ化対策」、「グリーンインフラ活用」、「コロナ対応」といった条件が与えられ、これらを踏まえどのようなまちづくりを行ってくべきかを論じます。このように時事問題でありながらも普遍的な問題が扱われる傾向とみて良いでしょう。

民間ストック活用は、民間施設や資産の活用を前提としたシチュエーションが与えられ、具体的な事業実施を想定して解答していくものです。このカテゴリーは、Ⅱ-2に近い形での出題になります。出題が限定的ですので、課題設定で深い追いすると(細かく書きすぎると)対応策で書くことがなくなるので注意が必要です。

最後は、再編になります。条件付きと類似していますが、条件が再編をテーマにした形となっています。まちづくりといっても既成市街地に手を加えるという観点で見れば、ほぼ再編となるので区分するか悩みましたが、最近はストック効果の最大化が注目されているので、再編というキーワードを重視することは有効と考え、分類させてもらいました。

技術士 選択科目Ⅲ予想 拡大

条件付きのまちづくりとしては、必須科目でも予想した傾向と同じと考えて良いと思います。よって、「低炭素まちづくり」が注目度満点です。ICT技術を活用したエネルギーマネジメントや、物流DX・モーダルシフト、集約型都市構造などを説明すれば良いでしょう。
次は、「居心地が良く歩きたくなるまちなかづくり」ですね。これは、すでに投稿いただきました添削論文でも説明しましたように、歩行者利便増進道路と滞在快適性等向上区域を説明すればOKです。
3つ目は、「流域治水を考慮したまちづくり」です。必須科目Ⅰであれば防災・減災となりますが、選択科目は絞ってくる可能性が高いので、流域治水を絡めての出題ということで予想してみました。

民間ストック活用においては、低炭素に絡めて「民間施設のZEB・ZEH推進」を予想します。若干、環境寄りに感じますが、民間ストックということでは可能性があると思います。また、ZEB・ZEHに加えてBEMSといったエネルギーマネジメントも絡む可能性もありますね。
次なる予想は、「市民緑地を活用したまちづくり」です。なぜか公園分野の出題頻度が高いこと、グリーンインフラや空閑地が過去出題されていることから、民間活力という視点をミックスさせると市民緑地が取り扱われるのではと予想します。
3つ目は、必須科目のランキング1位としました観光関連問題です。観光はどのカテゴリーにも属すことができますが、私は民間ストックに区分し「歴史的建造物を活かした観光まちづくり」としました。以前もご紹介しましたが、インフラ自体が観光の目的なっている昨今の状況を鑑みれば、建造物に限らず土木構造物も含まれるかもしれませんね。

まちづくりの再編については、最近公開された令和5年度版国土交通白書で大注目となっているデジタル化に着目し、「デジタル化の進展を踏まえた都市の再編」としました。ICT技術が進歩するのに合わせ、働き方やライフスタイルが変化し都市計画も新たな取り組みが求められていることを勘案すれば、出題の可能性は高いと思います。
次は、「公共交通のリデザインと連動するまちづくり」です。都市の骨格となる交通ネットワークが変化している状況下で、都市構造を新たに考えることは重要です。過去問では公共交通の維持という保守的な考えに基づく再編を問われましたが、今回はICT技術により進化する公共交通サービスに沿ったまちづくりということで新たな視点であり、問題として重複しないと考えます。
最後は、「二拠点居住等生活環境に配慮したまちづくり」です。デジタル化の進展とやや重複しますが、コロナ禍で定着したリモートワークや観光の新しい形ワーケーションなど新たなスタイルが広がる中、都市づくりにもこれらに対応する取り組みが求められていることを考えると、二拠点居住をテーマにした出題はあるのではないでしょうか。

いかがでしたか、みなさんの予想と同じでしたか?少しでも参考になれば嬉しいです。
試験も2週間と迫ってきましたが、焦らず取り組んでいただければと思います。7月に入り暑くなっていますので、体調管理には十分注意しつつ、頑張ってください。

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