口頭試験情報まとめました!
【 技術士 二次試験対策 】
口頭試験の勉強を始める前に条件や合否決定基準を確認することが、戦略を考える上で重要です。そこで、今回は実施大綱、合否決定基準、技術士ホームページ記載事項、私が受験した際に配布された資料をまとめ、注意すべきPointを見ていきましょう。これらの内容を把握したうえで、FAQをみたり、想定問答を作成すると効果的に進めることができます。
1.口頭試験の方法
① 口頭試験は、筆記試験の合格者に対してのみ行う。
② 口頭試験は、技術士としての適格性を判定することに主眼をおき①、筆記試験におけ
る記述式問題の答案及び業務経歴を踏まえ実施②するものとし、筆記試験の繰り返しに
ならないよう留意する。
③ 試問事項及び試問時間は、次のとおりとする。なお、試問時間を10分程度延長する③
ことを可能とするなど受験者の能力を十分確認できるよう留意する。
Point
- 「適格性を判定することに主眼おく」とあります。適格性とは、3.合否決定基準でも示してあるように、適格性とは技術者倫理、継続研鑽です。この2つは、間違いなく確認される事項であり、倫理に欠ける発言や、継続意識が低い発言は避ける必要があります。
- 筆記試験の結果や提出した実務経験報告書を使って、試問されるということです。
- 最後は延長戦ありということです。深堀されても対応できるように、しっかりと想定問答を作成しましょう。
2.口頭試験の配点
(総合技術監理部門を除く技術部門)
試問事項別の配点は次のとおりとする。
Ⅰ 技術士としての実務能力
1.コミュニケーション、リーダーシップ① 30点満点
2.評価、マネジメント② 30点満点
Ⅱ 技術士としての適格性
3.技術者倫理 20点満点
4.継続研鑽 20点満点
Point
- 適格性は前述のとおりですが、実務能力とはなんぞやということが明記されています。まずは、コミュニケーション、リーダーシップが示されています。コミュニケーションとは、分かりやすく説明できるか、冷静か(高圧的に質問されるケースもあります)、論点がずれていないかといった視点と解されます。試験官に対しては、顧客に接するイメージで対応すると良いと思います。
一方、リーダーシップは、責任ある立場で業務を進めていたか、どのような手段で周囲とコミュニケーションを図っていたかを確認するため、上手くいった点、改善点などを聞かれます。また、業務経験報告書にリーダー的な役割を担っていたことが、書かれているとスムーズです(書いていない人は、面接でリーダーシップをアピールしましょう)。 - 評価、マネジメントは、業務の出来を客観的にどのように捉えているか、部下や同僚と円滑に業務を進めるに当たっての工夫点などを問われます。これも、1と同様に上手くいった点、改善点などを聞かれます。これらの実務評価項目に関しては、ご自身の業務内容・経験に即した事例をたくさん用意しておくと良いでしょう。
3.合否決定基準
合否の決定基準は、以下の表の通りになります。
Point
各項目で60%以上の得点を得る必要があります。一つでも、「ん!?」となると不合格の可能性があります。偏りなく準備することが重要と言えます。
4.口頭試験に関するよくある質問
Q:試験の日時を変更できますか。
A:一切変更できません。試験日時は、筆記試験の成績通知と併せてお知らせします。(10月下旬発送予定)
Q:口頭試験の試験室で資料等を参照することはできますか。
A:試験中に資料等は参照できません①。
Q:実務経験証明書の記載内容や口頭試験で受け答えた情報は守られるのですか。
A:技術士法第18条には「試験機関の役職員及び試験委員(現に試験委員である者又は、過去に試験委員を務めたことがある者)は試験事務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない」と秘密保持義務が規定されており、関係者にはその内容を周知徹底しております。
これに違反した場合は、罰金に処されるとともに(技術士法第60条)、刑法その他の罰則が適用されます。(技術士法第18条第2項)
Q:口頭試験で不合格になった場合、翌年以降に筆記試験の免除はありますか。
A:免除はありません②。
Point
- 当たり前ですが、資料持ち込み禁止です。3義務2責務や倫理要領は暗記しましょう。
- 口頭試験がダメだと、また筆記試験からやり直しです。心して取り組みましょう。
5.口頭試験での注意事項(2021年度)
- 通知書に記載された試験開始時刻の5分前①になりましたら、当該試験室の前の椅子に着席し、待機してください。(所持品は全てお持ちください。)
試験室出入り口に設置した消毒液で手指の消毒をお願いします。
試験室へ移動するまでは、「受験者控室」にてお待ちください。 - 試験開始時刻になりますと、試験委員から呼び出しがありますので、呼び出しを受けてから試験室に入出②してください。
当該試験時間の前の受験者が試験を終えて退室しても、試験委員から呼び出しがあるまでは、試験室に入出しないでください。 - 試験時間は10分程度延長する場合がありますので、通知書に記載された試験開始時刻に遅れが生じることもあります。
試験委員から呼び出しがあるまで当該試験室の前の椅子に着席③し、待機してください。 - 試験時間中は、携帯電話等の通信機器・電子機器は電源を切って④、かばん等の中にしまってください。また、試験室内での録音・動画撮影は禁止です。
- 入出する際に、「試験番号***********の○○○○(フルネーム)です。⑤」と告げてください。
- 試験委員の指示に従い、マスクを一時的に外してください。
- 口頭試験中はマスクを正しく着用していただきます。また受験者と試験委員との間にアクリル板があります。話すときはゆっくり、はっきり発音するよう心掛けてください。
- 試験室で資料等を参照することはできません。
- 不正の手段⑥を用いて受験した場合は失格とします。さらに、技術士法の規定により、その後2年間の受験が禁止されます。
- 合格発表後に不正の手段⑥による受験が判明した場合は、合格を取り消します。
- 試験会場内では、係員の指示に従ってください。指示に従わない場合は、失格となる場合があります。
- 試験終了後は、忘れ物がないようにしてお帰りください。(受付への連絡は不要です。)
- 喫煙所は、〇階にあります。
Point
- 5分前集合です。トイレ等は済ませておきましょう。待機している時間は、想定質問(FAQ)を読み返すなどして過ごしましょう。
- 勝手に入ってはダメですよ。指示に従える、注意事項を理解し実践できるということも評価対象と考えてください。
- 2と同様です。ちなみに、試験委員とは面接官のことです。「どーぞ」と言われますので、これを合図に入室しましょう。
- 面接中に携帯が鳴りだしたら最悪です。ルール守れないヤツの烙印が押されます。電源は切っておきましょう。
- 試験委員の前に立ち、受験番号と名前(フルネーム)を笑顔で、はっきりと言いましょう。受験番号は暗記しておくとスムーズですし印象が良いと思います。
- 不正はダメぜったい!