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技術士 二次試験対策 【 添削LIVE 】 電気電子部門 令和5年度選択科目Ⅲ 「スマートコミュニティ」チェックバック

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

本日お届けする添削LIVE(過去の添削論文はコチラ)は、令和5年度の電気電子部門「スマートコミュニティ」のチェックバックになります。スマートシティ(スマートコミュニティ)は、令和元年に国土交通省でスマートシティ官民連携プラットフォームが設置され、全国各地に広がっています。

スマートシティでパッと思い浮かぶのは、やはりトヨタのウーブンシティですよね。自動運転技術や水素エネルギー技術など最新技術をふんだんに取り入れたプランは、まさに未来都市といった内容です。しかし、このウーブンシティの立地場所である裾野市は、「ウーブン・シティ」と連携したまちづくりを進める「次世代型近未来都市構想(SDCC構想)」の廃止を発表しています。若い市長に変わっちゃったからですかね?

魅力ある未来の都市が眼前に広がれば、一気にスマートシティは広がっていくと思います。そのリーディングプランとなるのではと期待せずにはいられません。自治体との連携は白紙になりましたが、ウーブンシティ自体は建設が続いており、2024には第1期エリアがオープン予定です。きっと、視察などでたくさんの人々が訪れ、それだけでも都市の活性化につながっていくのでしょう。私もオープンしたら、是非足を運んでみたいです。

さて、そんなスマートシティを論文では、どのような視点で論じてるのでしょうか。チェックバックということで、論文の質は上がっていますね。指摘も、だんだんいちゃもんレベルになっているような気が・・・では、さっそく見てみましょう。


1.スマートコミュニティにおける電力最適化の課題
1.1再エネのベストミクス
 現状、再生可能エネルギー(再エネ)による分散電源は天候や時間により発電量が左右されるため、不安定である。
 そのため、電源供給の冗長性の観点から、各コミュニティの地形や天候に見合った複数の再エネ(太陽光発電、風力発電、バイオマス発電等)のベストミクスによる電源確保が課題である。

① ちょっと長くて読みづらいので、削除。

1.2EMSによるゼロネット化
 スマートコミュニティにおける電力最適化にあたり、電力供給面だけでなく、需要の面からも検討する必要がある。また、CO2排出量の約60%は生活起因のため、商業ビルや家庭において省エネを推進していくことが大切である。
 そのため、電力需要の観点からICT技術を用いたエネルギーマネジメントシステム(EMS)を活用したZEB、ZEHなどのゼロネット化が課題である。これにより、省エネを実現しながら再エネでエネルギーを生み出し建物で消費する一次エネルギーの収支ゼロを目指す

② 修飾語が2つ並んでいます(用いた、活用した)。ICTかEMSのどちらか一方のみにした方が良いと思います。
③ このセクションは、課題を書くところなので、課題の記述で終わらせましょう。よって、この部分は削除(書きたい場合は、全段落の背景パートで書くと良いです)。

1.3余剰電力の有効活用
 電力系統においては、同時同量制御が大原則である。また、再エネは天候や時間により発電量が左右され、余剰電力となるタイミングが生じる。余剰電力を放っておくと、電力系統へ逆潮流することで、大停電が生じてしまうリスクがある。さらに、余剰電力を他の需要エリアで利用することで効率的エネルギー運用が可能となる。
 そのため、適正な電力取引の観点から、余剰電力の有効活用方法を検討していくことが課題である。

④ →「大量の余剰電力が電力系統に逆潮流すると」
⑤ 前段が余剰電力のデメリットであるのに対し、「さらに」以降はメリットとなっています。よって、接続詞は「一方で」が良いと思います。
⑥ 「適正な」が入ることで、解決策に近いですね。また、電力取引の観点とした場合でも、少し分かりづらいですかね。ここは、ざっくりと「仕組み面の観点」とかで良いと思います。

  • ざっくりとした観点とする場合、他の2つの観点も「供給面」、「需要面」とすると平仄がとれて良いと思います。

2.最も重要と考える課題と理由
 「余剰電力の有効活用」が、最も重要な課題と考える。なぜなら、余剰電力を蓄電池へ貯蔵しておく等有効活用することで防災力強化に貢献できるからである。

⑦ 余剰電力の活用を手段として説明する必要はありません。
⑧ この「も」との表現で読めなくもないですが、分かりやすくするために「防災力強化といった波及効果があるからである。」ですかね(好みの問題かな)。

2.2水の電気分解への活用
 余剰電力で水を電気分解し、発生した水素を貯蔵する。貯蔵した水素は、燃料電池として非常時のエネルギー供給に用いる(図1)。水素の製造量は、電力需要量や供給量のデータをもとに、柔軟に水電解装置を稼働するEMSを用いることで調整する。

図1.水の電気分解への活用
図1.水の電気分解への活用

⑪ 用途が大容量蓄電池と同じであり、どっちが言いたいことなのであろうと感じてしまいます。両者の特徴を踏まえた使い分けがあると良いと思います。

2.3セクターカップリングへの活用
 余剰電力を電力部門に限定せず、他部門と連携し有効活用するセクターカップリングを提案する。これにより、無駄の無いエネルギー利用を目指す
実用例として、小田原市にて電力部門と交通部門のセクターカップリングにより、余剰電力をカーシェアリングに活用している。

⑫ この内容は、題意そのものなので不要です。

3.新たに生じうるリスクとそれへの対策
3.1 新たに生じうるリスク
 余剰電力の蓄電制御・EMS・セクターカップリングにおいて通信ネットワーク化するため、サイバー攻撃によりサーバーダウンし電力供給を維持できないリスクがある。

⑬ 「・・・の導入においては、通信ネットワークを必要とするため」ですかね(好みの問題かな)。

3.2上記への対策
 基幹システムにおけるDMZ領域の保護や、内部サーバーと外部サーバーとの間にデータダイオードを配置し外部からの侵入を完全にシャットアウトする。 以上

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