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技術士 二次試験対策 今年こそ出題なるかGX 令和7年度リアル予想問題 渾身の第3弾

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令和7年度 建設部門 必須科目Ⅰ 予想問題③

【 技術士 二次試験対策 】

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毎度おなじみのGXついに登場

技術士 – Index の 予想問題 と言えばコレ「GX」です。本サイトを立ち上げてから、毎年イチオシしているテーマです。今年は、トピック満載のカーボンニュートラルに寄せたGXとしています(ちょっと弱気か?)。「今回こそは」という気持ちで、作成しましたのでぜひ練習論文のテーマとしてご活用ください。

今年は、複合化問題がアツイということで、二つのテーマをない交ぜに予想問題を作成しています。カーボンニュートラルと双璧をなすのは「分野横断」です。なんだか、テーマといえるか心配になってくるほど弱いテーマです。しかーし、カーボンニュートラルとの相性は抜群です。

なぜ相性が良いと考えたかというと、カーボンニュートラルは様々な分野が最大限の力を発揮しないと実現できない困難な目標だからです。取り組みは、温室効果ガスの排出抑制だけでなく、再エネの活用といったエネルギー政策、さらには温室効果ガスの吸収源となる自然環境の保全・拡大といった要素が一体となって進める必要もあります。

例えば、ZEB・ZEHのような「再エネ×省エネ」、カーボンニュートラルポートのような「サプライチェーン×脱炭素」、CEMSのような「防災×エネマネ」などなど、昨今話題の施策を見れば該当課題は盛沢山です。華麗な解答が期待でき、なんだかワクワク感すら覚えます。

自分で言うのもなんですが、これは良問ではないでしょうか!?

カーボンニュートラルが注目される訳

これは、過去記事(省エネ基準適合義務化緑の基本方針)でもご紹介したように、カーボンニュートラルに関連する話題が盛りだくさんなのです。建築分野では、新築住宅・非住宅への省エネ基準の適合義務化が2025年4月に控えています。試験時点では施行済みであり、問題作成時点では最もHOTな話題と言えます。

HOTさは次点になりますが、緑の基本方針2024年12月に公表されており、3つある個別目標の一つがカーボンニュートラルになっています。公園緑地行政においては、2023年には都市公園法が150周年であるとともに、2024年には今回の緑の基本方針策定のトリガーとなった都市緑地法改正などもありました。

さらに、法改正とまではいかないものの道路分野においても、道路空間を活用したクリーンエネルギーによる「低炭素な人流・物流への転換」、EV充電施設や水素ステーションの設置等による次世代自動車の普及と走行環境の向上に向けた「道路交通のグリーン化」、道路照明のLED化等による「道路のライフサイクル全体の低炭素化」など、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取組みが盛沢山となっています。

このように、建築、緑地をはじめ様々な分野で取り組みが加速化しています。これに追従するように、技術士試験の問題も作成されるのではないかと予想しています。さらに、様々な切り口を持っているこのテーマは、必須科目Ⅰにふさわしいと言えるのではないでしょうか。

GXは、政策的には常にトップを走っていたとは言え、なかなか出題され状況が続いています。しかし、満を持して登場するのではと考えています。今年出ちゃったら、次の一押しテーマどうしよっかなぁと不要な心配をしています。ただし、毎年同じようなことを言っています…

令和7年度予想問題 「カーボンニュートラル×分野横断」

令和7年度技術士第二次試験問題 [建設部門]

9 建設部門【必須科目Ⅰ】

Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び回答せよ。(解答問題番号を明記し、答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

 Ⅰ-1 2030年度までに温室効果ガスの排出を46%削減(2013年度比)するため、建築分野では令和7年4月から全ての新築住宅・非住宅への省エネ基準の適合が義務化された。都市分野においても、CO2の吸収源としての役割を担う自然環境の保全、再興を推進するため、令和6年12月に緑の基本方針を策定し、市街地の緑被率を3割以上とする目標が掲げられた。さらに、化石エネルギー中心の産業構造・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換するGXも急務である。このように様々な分野が一丸となって、カーボンニュートラルを実現し、持続可能な社会を構築する必要がある。この総力戦を展開する上では、各分野の横断的な取り組みや連携を強化し、効率的・効果的に進めることが重要である。
 (1)カーボンニュートラルの実現を通じた持続可能な国土づくりを戦略的に進めるに当たり、投入できる人員や予算に限りがあることを前提に、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。(※)
(※)解答の際には必ず観点を述べてから課題を示せ。
 (2)前問(1)で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
 (3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
 (4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。

解法のポイント

まず複合化された問題なので、題意と条件を整理することが大切です。題意は答えるべきもの、条件は答える際に満たすべきものと言えます。どんな問題でもそうですが、題意と条件を意識しながら問題文を読み整理しましょう。

リード文では3つの事例を示し、カーボンニュートラルの現状を述べています。事例は、①省エネ、②緑化、③再エネ、といったアプローチになっています。これらの視点をそのまま、観点としても良いでしょう(もちろん、他の切り口でもOK)。

さらに読み進めると、「各分野の横断的な取り組みや連携を強化し、効率的・効果的に進めること」といった重要性が示されています。設問(1)の「戦略的」は、これを指していると読むことができ、問題を解く上での条件と言えます。

まとめると、題意が「カーボンニュートラル」、条件が「横断的な取り組み・連携を強化・効率的・効果的」といったように整理できます。条件は、いっぱいあるのですべてを満たす必要はありませんが、課題・解決策を書く上での重要キーワードになります。

最後のポイントは、「投入できる人員や予算に限りがあることを前提に」という条件です。もはや、定番化しつつあるこのセンテンスです。最近、これらが多くの問題に記載されたのは、事業をたくさんやる、補助金を交付する、人を増やすといった安直な課題・解決策を防止するための措置だと思います。

近年のカーボンニュートラルの施策(デジタル技術の活用など)に沿った解答をすれば、自然と人員や予算に限りがあることを前提としたものになります。よって、私は、あんまり強く意識しなくてもよいのではと思っています。そうは言っても、生産性の向上につながる取り組みであれば、花丸であることは言うまでもありません。

このように勝負は、問題を読む力です。これが、合否の半分以上を占めていると思います。ポイントは、初動で最大の集中力を発揮するです!

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