予想結果はいかに
【 技術士 二次試験対策 】
結果発表!!!
先日お知らせしましたように、令和7年度の試験問題が公表されました(過去記事はコチラ)。そこで、恒例の予想結果の発表をいたします!これまでは、そこそこ当たる程度の予想でしたが、令和7年度は、一体どのような結果になっているのでしょうか。
今年は、添削に大忙しで選択科目(都市及び地方計画)の予想はできませんでした。期待していた人、ごめんなさい…そこで、答え合わせは、必須科目Ⅰのみになります。答えは「持続可能な建設業」と「経済成長を実現する社会資本整備」です。
それでは、早速ですが、予想問題と解答をの答え合わせを見てみましょう!

やりました~ ╲大当たり╱です。ジャンルという意味では、まごうことなく的中といって差し支えないのではないでしょうか。毎年、「まあまあかな」といった程度の予想ですが、今回は胸を張れる結果に大満足です。
みなさんの予想はいかがでしたか?
第1位 労働力不足×維持管理
第1位に挙げさせていただいたテーマは、「労働力不足×維持管理」でした。令和6年度が災害×DXと複合化問題だったので、予想も複合化しています。よって、正確に言うと半分当たったということになります。
しかも、問題作成時期に発生した八潮市の陥没事故は、社会の注目を集めていたので、どちらかというと維持管理に力点を置いた予想です。そうはいっても、維持管理を担う労働力の確保は建設業界にとっては、深刻な問題であることを十分説明していますから、良しとしましょう。
さらに、建設業の高齢化は言うに及ばず、背景に記載されている2024年問題という要素の重要性も、紹介していることを踏まえれば、読者のお役に立てたのではと考えています。働き方改革は、令和5年度あたりから、出る出ると噂されていましたから、満を持して登場といったところでしょう。
第2位 GX、CN、緑化
第2位のテーマは、「GX、CN、緑化」です。これは、直接出題テーマになったわけではありませんが、「経済成長を実現する社会資本整備」の背景として触れられています。DX・GX分野等の成長産業への構造転換という表現がありますので、GX周辺の知識があれば課題や解決策の記述に役立てることができたのではないでしょうか。
要素としての的中ではありますが、まあ役に立つ情報提供ができたということで、当たりとさせていただきます。GXはこれからも注目のトピックです。今夏の気温を考えれば、待ったなしの課題であり、技術士二次試験でも、取り扱いの範囲は広がっていくのではないでしょうか。
GXは環境や経済だけではなく、さまざまな分野にパラダイムシフトをもたらす可能性があります。技術者全員、注目すべきトピックです。そういう意味で言えば、今後の問題においても、必須科目、選択科目問わず、どこかしこに登場すると思います。
第4位 地域活性化
第4位であることは悔やまれますが、「経済成長を実現する社会資本整備」に合致した予想になっています。ドンピシャとは言えないものの、経済成長には「地域の基幹産業の振興」とありますので、大当たりと言ってよいのではないでしょうか。
ただし、経済成長には国際競争力の強化もあるので、片手落ちと言われてしまいそうです。しかし、前項で示したGX技術などからアプローチすれば、国際競争力にもつながる記述は可能です。まさに、今回予想したテーマを上手に組み合わせることで、合格水準の論文は完成するのではないでしょうか。
地方の人口減少や高齢化はますます深刻化します。いかに、地方を活性化するかといったテーマは、今後も形を変えて問われると思います。この活性化する手段を把握することが、そのまま試験対策になると思います。
今後の傾向と対策
令和7年度は比較的に予想しやすかったと思います。つまり、簡単な問題といえます。そうなると、選択科目の出来が勝負の分かれ目になります。しかし、今回予想したテーマ(要素)は、選択科目にも多くちりばめられています。
やはり、問題を予想する上では、建設業に関わる社会問題を正しく理解し、その解決策を模索することが重要です。社会問題は、1年や2年で大きく変化することはありません。よって、来年度以降も同様に、社会問題が取り扱われます。どのような形に変化しようとも、基本的な考えは変わりません。
よって、最強の試験対策は、以下のジャンルに関する練習(論文作成)をもれなく実施することです。これをいうと身も蓋もないのですが、予想にこだわるのではなく多角的に論文を複数作成することが勝利の方程式ですね。
- デジタル関連
- 環境関連
- 維持管理関連
- 災害関連
- 産業関連