従来対策は通用しない!?評価軸は改訂コンピテンシーへ
【 技術士 二次試験対策 】
令和8年度口頭試験は“改訂コンピテンシー”が勝敗を決める
先週は、盛大に体調を崩しまして、ブログ記事も書けませんでした。投稿を楽しみにしていただいた方、ごめんなさい。最近は急に寒くなったり、長雨でカビが発生したりと体調を崩す要因が溢れているので、皆様もくれぐれもお気を付けください。
さて、技術士二次試験の筆記試験を終え、ようやく肩の力が抜けてきた頃かもしれません。しかし、今年(令和8年度)の受験生は、例年の受験生とはまったく異なる状況に置かれています。なぜなら、令和8年度は改訂コンピテンシーが初めて採用される年だからです。
技術士制度の根幹であるコンピテンシーが改訂されるということは、口頭試験の評価軸が変わるということを意味します。つまり、従来の対策をそのまま踏襲しても、面接官の評価基準と噛み合わない可能性が高いのです。
筆記試験の合格発表はもう目前です。あと少しであなたの合否が判明するわけですが、読者はきっと合格していますので、そこから口頭試験までの準備期間は決して長くありません。むしろ、今年は例年以上に“時間との勝負”になります。
なぜそこまで強調するのか。理由は明確です。口頭試験は、筆記試験とは比較にならないほどコンピテンシーを直接問われる試験だからです。
筆記試験では文章の中にコンピテンシーをにじませる程度で済みますが、口頭試験では面接官があなたの業務経験を深掘りし、技術士としての判断基準・倫理観・リスクマネジメント力・コミュニケーション力などを直接確認します。
つまり、コンピテンシーを理解していない受験者は、ほぼ確実に口頭試験で苦戦します。
今年は改訂コンピテンシー初年度。これは、受験生にとって“試験制度の転換点”です。だからこそ、筆記合格発表前の今から準備を始めることが、合格への最短ルートになります。
筆記試験の合格発表日予想
技術士二次試験の筆記試験合格発表は、例年どおり火曜日となることが予想されます。このため、11月2日(火)が濃厚です。令和6年度までは、10月下旬には発表されていたことを踏まえると、11月の第一週目の火曜日というのが最も可能性が高いというわけです。
この日付は、単なる“合格発表日”ではありません。 ここから、あなたの口頭試験対策のタイムラインが一気に動き始める日です。
筆記試験に合格していた場合、そこから口頭試験までの準備期間は、最短だと1か月。運が悪いと非常に短い期間で準備しなければなりません。特に今年は改訂コンピテンシー初年度であり、理解すべき内容が増えています。例年の受験生よりも、準備に必要な時間は確実に増えています。
口頭試験の準備は3か月必要
口頭試験は12月から始まります。最も早い受験者は、筆記合格発表から約1か月しかありません。しかし、私が考える必要期間は3か月です。合格を確認してからでは、手遅れになりがちです。
しかも、この3か月は“余裕のある3か月”ではありません。むしろ、コンピテンシー理解・Q&A作成・推敲・模擬面接という3段階を踏むためには、ギリギリの期間です。
特に、コンピテンシー理解には最低1か月は必要です。改訂コンピテンシーは、従来のコンピテンシーと構造が異なり、技術士としての役割をより明確化する方向で整理されています。
そのため、「コンピテンシーなんて暗記すればいいんでしょ」と思われる人もいるかもしれませんが、むしろ一字一句覚える必要などありません。コンピテンシーが定められた背景、目的、期待されている技術者像を深く理解することが重要です。
さらに、Q&A作成には1か月、推敲と模擬面接には1か月。これらを丁寧に行わなければ、口頭試験で必要な“技術士としての説明力”は身につきません。
つまり、3か月という期間は、必要最低限の期間なのです。
3 口頭試験対策のながれ
口頭試験対策は、次の3ステップで進めるのが最も合理的です。
ステップ1:コンピテンシーの理解(1か月)
技術士に求められる能力を体系的に理解し、自分の業務経験とどう接続するかを整理します。 ここを曖昧にしたまま進むと、後のQ&Aがすべて破綻します。
ステップ2:Q&A(想定問答)の作成(1か月)
コンピテンシーに基づき、面接官が必ず聞く質問を体系的に作成します。 「場当たり的な回答」ではなく、コンピテンシーと業務経験の因果構造が一本化した回答が必要です。
ステップ3:推敲・模擬面接(1か月)
文章の論理構造を整え、面接官が理解しやすい順序に再構成します。 さらに模擬面接で「口頭での説明力」を鍛えます。 筆記試験と違い、口頭試験はその場で論理を組み立てて説明する能力が問われます。
口頭試験はコンピテンシーが備わっているかの確認
筆記試験では、コンピテンシーは文章の中に“にじませる”程度で済みます。 しかし口頭試験では、面接官がコンピテンシーを直接確認するため、要求レベルが段違いです。
面接官は次の観点で評価します。
- 技術士としての判断基準を持っているか
- リスクを体系的に把握し、対策を論理的に説明できるか
- 社会的責任を理解し、業務に反映しているか
- コミュニケーション能力・倫理観・マネジメント力が実務で発揮されているか
つまり、口頭試験は「あなたが技術士としてふさわしいか」を直接確認する場です。 コンピテンシーを理解していない受験者は、ここでほぼ確実に落ちます。
改訂コンピテンシーの対応がカギ
令和8年度は、改訂コンピテンシーが初めて採用される年です。 この改訂は、単なる文言変更ではなく、技術士の役割をより明確化する方向で大幅に整理されています。
そのため、従来の対策をそのまま流用すると、論理構造がズレます。 面接官が求める能力と、受験者が説明する内容が噛み合わなくなるのです。
今年の口頭試験は、 「改訂コンピテンシーを理解しているかどうか」 が合否を決める最大のポイントになります。
改訂内容の具体的な解説や、どのように回答へ落とし込むかは、次回の記事で詳しく扱います。
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