採点者が何を見ているかを徹底分析し、合格戦略を構築しよう
【 技術士 二次試験対策 】
技術士 試験は変化に対応できるものが生き残る
令和8年度の 技術士 二次試験は、筆記よりも口頭試験で落ちる受験者が確実に増えます。 理由は単純で、採点者の評価観点が“改訂版コンピテンシー準拠”に切り替わるからです。これまで、改訂コンピテンシーについては、何度も解説してきましたので、みなさん周知の事実ですよね(解説記事はコチラ)。
しかし、ここで多くの受験者が誤解します。
「コンピテンシーを語ればいいんでしょ?」 「倫理やコミュニケーションをアピールすれば点が入るんでしょ?」
違います。 採点者は、あなたがコンピテンシーを“語る”ことを求めているのではありません。 採点者が見ているのは、 あなたの説明が“採点基準に沿った構造”になっているかどうかです。
つまり、 採点基準を読み解き、その構造に合わせて回答を組み立てることこそが合格戦略なのです。
本記事では、「 技術士 第二次試験実施大綱」の採点基準を精密に分析し、 令和8年度の口頭試験で確実に合格点を取るための“構造戦略”を提示します。
技術士試験では採点項目にコンピテンシー溶けこます
―採点項目は同じでも、評価の中身が変わる―
技術士会の公表資料によれば、採点項目は従来と同じです。
●Ⅰ 技術士としての実務能力
- マネジメント・評価(30点)
- コミュニケーション・リーダーシップ(30点)
●Ⅱ 技術士 としての取組姿勢
- 技術者倫理(20点)
- 継続研さん(20点)
しかし、令和8年度はここが決定的に違います。
採点者は、これらの項目を“改訂版コンピテンシーの観点で評価する”。
つまり、 採点項目は変わらないが、採点者の評価観点が変わる。
この“評価観点の変化”を理解しないまま口頭試験に挑むと、 あなたの説明は採点者の期待とズレ、点が伸びません。
採点基準から読み解く「令和8年度の合格戦略」
―各項目に“改訂後の評価観点”を自然に溶け込ませる―
ここからは、採点項目ごとに 採点者が何を見ているか → どう説明すれば点が入るか を構造的に示します。
マネジメント・評価(30点)
―採点者は「説明の構造」を見ている―
従来の口頭試験では、 技術士にふさわしい「問題を調査し、分析し、解決策を提案した」 という説明でも一定の点が入りました。
しかし令和8年度は違います。
採点者は、あなたの説明が次の構造を満たしているかを見ています。
令和8年度版 マネジメント説明の構造
① 問題の定義が“客観的”である
採点者は、あなたが問題を 主観ではなく客観的に定義できているかを見ます。
ここで重要なのは、 「データを使って説明できているかどうか」。
コンピテンシー改訂ではデータ活用が必須化されましたが、 採点者は「データを使った説明=論理的で客観的」と評価します。
② 多角的視点で分析している
採点者は、あなたの分析が 技術・経済・安全・環境・社会的影響 といった複数の視点を含んでいるかを見ます。
これはコンピテンシー改訂の影響ですが、 採点者は「多角的視点= 技術士 としての成熟度」と評価します。
③ ステークホルダーの利害を整理している
採点者は、あなたが 関係者の利害・懸念・要求事項を把握しているか を重視します。
これは「コミュニケーション」ではなく、 マネジメント能力として評価される点に注意してください。
④ 複数案を比較し、合理的に選択している
採点者は、あなたが 複数案を提示し、比較し、合理的に選択した理由を説明できるか を見ます。
「最初から一案だけ」は減点対象です。
⑤ リスク対応が“具体的”である
採点者は、あなたのリスク説明が 抽象論ではなく具体的であるかを見ます。
⑥ 成果の評価が“波及効果”まで踏み込んでいる
採点者は、あなたが 成果の直接効果+波及効果 まで説明できるかを見ます。
結論
マネジメント・評価は、 説明の構造が採点基準に沿っているかどうか で点が決まります。
コミュニケーション・リーダーシップ(30点)
―採点者は「説明の相手」を見ている―
従来は「分かりやすく説明した」で点が入りました。 しかし令和8年度は違います。
採点者は、あなたが “誰に対してどう説明したか” を評価します。
令和8年度版 コミュニケーション説明の構造
① 相手の立場を踏まえた説明になっている
採点者は、あなたが 相手の知識レベル・立場・懸念 を踏まえて説明したかを見ます。
② 情報技術を活用している
採点者は、あなたが 図表・オンラインツール・共有資料 などを使って説明した経験を評価します。
③ 対立する意見をどう調整したか
採点者は、あなたが 対立・衝突をどう調整したか を重視します。
④ 合意形成のプロセスを語れる
採点者は、あなたが 合意形成のステップを具体的に説明できるか を見ます。
⑤ 海外案件では文化的価値への配慮
採点者は、あなたが 文化的価値を尊重したか を評価します。
●結論
コミュニケーション・リーダーシップは、 説明の相手とプロセスを語れるかどうか で点が決まります。
技術者倫理(20点)
―採点者は「倫理判断の幅」を見ている―
従来は「安全と環境を配慮した」で点が入りました。 しかし令和8年度は違います。
採点者は、あなたが 倫理判断を“広い視野”で行っているか を評価します。
令和8年度版 技術者倫理説明の構造
① 公衆の安全・健康・福利を最優先
これは従来どおり技術士に最も重要なですが、 採点者は「具体的な行動」を求めます。
② 社会・経済・環境への影響を予見
採点者は、あなたが 社会・経済・環境の影響を事前に評価したか を見ます。
③ 文化的価値への配慮
採点者は、あなたが 文化的価値を尊重したか を評価します。
④ 法令遵守を“具体的に”説明
採点者は、あなたが どの法令をどう遵守したか を具体的に説明できるかを見ます。
⑤ 責任範囲を明確にしたか
採点者は、あなたが 自分の責任範囲を明確にしたか を重視します。
結論
技術者倫理は、 倫理判断の幅と具体性 で点が決まります。
継続研さん(20点)
―採点者は「変化への適応力」を見ている―
従来は「研さんしています」で点が入りました。 しかし令和8年度は違います。
採点者は、あなたが 変化にどう適応してきたか を評価します。
令和8年度版 継続研さん説明の構造
① 新技術をどうキャッチアップしたか
採点者は、あなたが 新技術をどう学び、どう業務に反映したか を見ます。
② 業務の変化にどう適応したか
採点者は、あなたが 業務の変化にどう対応したか を重視します。
③ CPDの成果を業務に反映できているか
採点者は、あなたが 研さんの成果を業務にどう活かしたか を評価します。
④ 今後の成長計画を語れるか
採点者は、あなたが 今後の成長計画を具体的に語れるか を見ます。
●結論
継続研さんは、 変化への適応力と成長計画 で点が決まります。
令和8年度口頭試験の“技術士合格戦略”まとめ
―採点基準に合わせて説明の構造を最適化する―
令和8年度の口頭試験は、 コンピテンシーを語る試験ではありません。
採点者が求めているのは、 あなたの説明が採点基準に沿った構造になっているかどうか。
採点基準から逆算した合格戦略
① マネジメントは「構造」で勝つ
- 客観的定義
- 多角的視点
- ステークホルダー
- 複数案比較
- リスク
- 波及効果
② コミュニケーションは「相手」で勝つ
- 相手の立場
- 情報技術
- 対立調整
- 合意形成
- 文化的価値
③ 倫理は「幅」で勝つ
- 安全・健康・福利
- 社会・経済・環境
- 文化的価値
- 法令遵守
- 責任範囲
④ 継続研さんは「適応力」で勝つ
- 新技術
- 業務変化
- CPDの成果
- 成長計画
技術士は構造で勝負
令和8年度の口頭試験は、 “説明の内容”ではなく“説明の構造”で合否が決まる試験です。
採点者は、あなたの説明が 改訂後の評価観点に自然に溶け込んでいるかどうか を見ています。
この構造を理解し、回答を最適化すれば、 令和8年度の口頭試験は必ず突破できます。
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