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技術士 二次試験対策 【受験時の十か条】 試験当日はこれに注意すればOKですよ!!!

コラム
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今からでも間に合う留意事項!

【 技術士 二次試験対策】

1.きれいに書く

 基本中の基本ですが、文字は丁寧・きれいに書きましょう。解答は、限られた時間の中で作成するので、ついつい焦りがちです。焦ると文字は汚くなります。また、焦りは、ミスの発生も招きますので、平常心を持って臨みましょう。

 また、令和5年度技術士第二次試験受験申込み案内では、筆記用具として「黒鉛筆又はシャープペンシル(HB以上の濃さ)」を携帯するよう案内されています。注意すべきは、括弧書きのHB以上の濃さです。必要以上に濃く書く必要はありませんが、薄い文字はNGということですね。

 まとめると、文字は、「濃くはっきりときれいに書く」ということです。

2.全部書く

 論文は、最後の行まで書ききりましょう。書ききるためには、各項目にどのくらい紙面を割くのかを決めておきましょう。最後の最後で文を長くするとバランスを欠いたり、言うべき力点がずれたりとろくな結果になりません。例えば、必須科目Ⅰならば、「1.課題と観点」と「2.最も重要な課題」で1枚程度、「3.解決策」で1.5枚程度、「4.波及効果・新たな懸念と対応策」と「5.必要な要件と留意点」で0.5枚程度が目安となります。

3.見出しにアンダーライン

 これも以前にご紹介しましたが、各見出し・タイトルにはアンダーラインを引いて読みやすくしましょう。令和5年度技術士第二次試験受験申込み案内では、筆記用具として「(*)透明な直定規(長さ30cm程度まで)は使用できますので必要であれば持参してください。」と記載されています。これは、アンダーライン推奨ということですかね。

4.以上

 「テクニック」からの再掲になりますが、論文の最後には、必ず「以上」を書きましょう。紙の枚数が、決まっているのだから書かなくていいのでは?との疑問もおありでしょうが、書きましょう。「以上」を記載しないと、これで終わりという意思表示がなく、実は裏面に記述があるかもしれないと邪推される可能性もあります。ここで終わりですよという意思表示をしっかりしましょう。

5.選択科目は全部の問題に目を通す

 選択科目は、Ⅱ-1が4問、Ⅱ-2が2問、Ⅲが2問出題されます。それぞれ、1問ずつ選択するわけですが、選択によって合否を分けると言っても過言ではありません。すべての問題に目を通し、自分が一番答えやすいものを選びます。選択にあたっては、現状従事している業務だからという理由ではなく、これまでに練習してきた論文に近いものを選ぶと良いと思います。

6.聞かれていることに正確に答える

 私が受験したときの問題用紙を見ながら、説明します。なんだか汚くて恥ずかしいですが、言いたいことは、問われていることや大切な用語に下線や丸を付けて意識づけをするということです。私の場合は、キーワードと思われる部分を丸で囲い、問われていることに下線を引きました。キーワードは、論文作成時のヒントになるものなので、解答中も繰り返し確認しましょう。また、問われていることの中には条件が記載されていますので、この条件は絶対に守りましょう。例えば、3つ課題を抽出と書いてあるので、2つでも4つでもNGとなります。さらに、問題をよく読むと災害は「風水害」に限定されていること、「新たな取組を加えた」とあるので新しい取組について記述が必要なことが条件として読み解けます。このように、問題をしっかり理解しないことには、正しい解答を書くことはできません。

技術士 大事なところに下線

7.最初に骨子を余白に書く

 これも、私が受験したときの問題用紙を見ながら、説明します。図のように、問題の下には大きな余白があります。この余白を使って、骨子を作ります。骨子は、3つの課題と観点を端的に整理し、解決策を3~4つほど出しておきます。この骨子作りは、自分が何を書くのか考えを整理すると共に、これを見れば書くべきことが思い出せるスイッチのような役割を担います。ただし、例にあるように、自分さえ分かれば良いので、本当に簡単なもので良いです。

 また、私は、技術力の示唆に直結するパワーワードをメモしました(図でみると「居住調整区域」が該当します)。このパワーワードは、論文を書き進める途中で思いだすこともありますので、都度メモしていくのが良いでしょう。

技術士 余白に骨子

8.時間配分に注意

 技術士 二次試験は午前と午後に分けて行われます。午前中は、必須科目Ⅰを解答します。解答用紙3枚を2時間で書き上げます。よって、解答用紙の完成枚数で時間管理すると良いでしょう。120分3枚ですので、単純計算で1枚あたり40分となります。しかし、問題を読む時間、骨子を作成する時間、見直し時間を加味する必要があります。問題確認・骨子作成で5分、見直し時間10分を目安にしましょう。よって、1枚あたり35分となります。あくまで目安ですので、多少の前後は許容し心に余裕を持つことも大事です。

 厄介なのは、午後の試験です。選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲを一気に書きます。時間も3時間30分と長丁場となります(昼休みには必ずトイレに行きましょう!)。解答用紙の枚数も、Ⅱ-1が1枚、Ⅱ-2が2枚、Ⅲが3枚と膨大です。210分で6枚を書き上げますので、単純計算すると1枚当たり35分となります。そうなんです。この時点で、必須科目より1枚当たりの時間が短いのです・・・さらに、それぞれ問題を読む時間、骨子を作る時間、見直す時間が必要になりますので、実質の時間はさらに厳しいものになります。問題は、最初に全部目を通し、骨子も三つ一遍に作ることをお勧めします。これらの作業は、必須科目と同様の時間を要することを考えると、1枚当たり32分となります。必須科目より、気持ち早めに書き上げる具合になります。よって、必須科目の解答に時間いっぱいを要した方は、調整が必要になります。

9.見直す

 論文を書き上げても油断は禁物です。書き終わったらすぐに、自分の書いた論文を読み返します。注意点は、「テクニック」に記載してありますので参考にしてください。このテクニックでは、自分で気づきにくい点を集中して紹介していますので、このほかに誤字脱字、下線の引き忘れ、句読点など基本的な事項も当然確認します。

 また、間違いに気づいた時は、すぐに修正します。この時注意するのは、残り時間です。修正の内容にもよりますが、大幅な変更は時間がかかりますので、修正できる時間があるかないかで対応を考えましょう(時間がない場合は無理に直さない方が良いでしょう)。さらに、ちょっとした修正でも、文字数が合わなくなるので、接続詞など言い換えができるようにあらかじめ準備しておくと良いでしょう。

10.諦めない

 技術士 二次試験は、必須科目、選択科目の各々の得点が60%以上で合格になります。ただし、選択科目は、ⅡとⅢの合計点が60%以上であれば合格します。つまり、Ⅱが良く書けなかった場合でも、Ⅲで挽回可能ということです。選択科目で予想が外れても決して諦めてはいけません。分からない問題であっても、持っている情報をフル活用し、かすっているものや、間接的に効果があるものなどを説明しましょう。1点でも多く得点をゲットする意識を持って、問題に食らいつくことが大切です。

試験の雰囲気や流れが知りたい人は、私の体験記をお読みいただければ、イメージトレーニングができると思います。

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