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技術士 二次試験対策 合格までのロードマップを作成してみました

コラム
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技術士二次試験の合格へのロードマップを作成!

【 技術士 二次試験対策】

さあ、筆記試験も終わり、みんさんは次のステップに歩を進めていると思います。私が今この時期にできる支援は何かなぁとしばらく思案していました。筆記試験合格発表までの期間は、約3か月ありますので、来年度の試験に向けた取り組み支援、口頭試験対策等を行っていきます。また、再現論文の添削も随時行っていきますので、ご希望の方は「論文投稿」にてご相談ください(通常の練習論文の添削も受け付けていますので、よろしければどうぞご活用ください)。

今回は、新たに 技術士 二次試験 に挑戦するみなさんにスポットライトを当て、合格までのロードマップを以下のとおり作成してみました。

技術士 二次試験対策 ロードマップ

もちろん、これでなければダメという訳ではなく、ご自身の環境に合わせて調整していただければと思います。大きな流れというイメージでご理解ください。

【8~9月 資料の読み込み】

まず初めに取り組むべきことは、「国の施策をしっかりと理解する」ことからスタートしましょう。技術士の論文というと、学術論文をイメージしがちですが、試験の論文は学術論文とは異なります。試験の論文は、国の取組を分かりやすく説明することにつきます。したがって、国はどのような方針で、どんなことを行っているのか(行くのか)を把握します。これを理解していることが、論文を書く上で非常に重要になってきます。

では、国の施策を理解するためには、何をやれば良いのでしょうか。答えは、国の資料を読むことから始めます。最初に読むべきは、やはり「白書」です。建設部門であれば、「国土交通白書」になります。白書は、国の取り組み内容が幅広く書かれています。よって、網羅的な取り組みを読み込む中で、国の大きな考え、方針を理解するのに役立ちます。特に、必須科目の問題は、専門分野のみならず幅広技術的視点が問われるので、基本的な国の施策を把握しておく必要があります。

白書は結構なボリュームなので、根をつめて読み込むというよりも、通勤や隙間時間にちょこちょこ読むイメージで取り組まれると良いと思います。小説みたいに読む手が止まらないといった状況には、決してなりません。平たく言うと退屈な読み物です。しかし、文字面だけ追っても何の意味もないので、理解しながら読み進めることが重要です(これが非常に難しい)。

次は、都市計画基本問題小委員会など各種委員会資料を読むことをお勧めします。各種委員会資料の全てに目を通すことは不可能です。ここは、自分の専門分野に限り、読み込むと良いでしょう。例えば、立地適正化計画について詳しく知りたいなぁと考えれば、国土交通省の検索欄に「立地適正化 委員会」などと打ち込み、検索結果を見て自分の欲しい情報を絞り込むといった具合に活用してください。

専門情報を入手する時は、必ず各省庁のHPを検索することを優先してください。Wikipedia、コンサルHP、ブログなどの情報は自分の理解を深めるための補足程度に利用してください。問題の解答は、国の考えになりますので、各省庁のHP資料を引用、参照することが有効です。

次なる資料は、国の予算書(概要書でOK)です。今国が何に力をいれているのか一目瞭然です。ボリュームも少なく、端的にまとまっているので読みやすいです。白書より、むしろ予算概要書を一読してから、白書を読むとスムーズに頭の中に入ってくると思います。さらに、予想問題 を検討するのに最高の資料となります。よって、概要の理解とともに、予算の推移・変動などにも注目すると良いと思います。白書もそうですが、目的意識を持って読むと集中できますよ。

【8~9月 キーワード抽出】

資料に一通り目を通したら、次はキーワードを抽出します。キーワードは、主に二つに分類すると良いでしょう。分類の一つは、問題となりえるキーワードです。例えば、脱炭素社会、スマートシティなどがこれにあたります。他方は、パワーワードとしてのキーワードです。パワーワードってなんだ?ということですが、技術力を示唆する専門用語と理解いただければと思います。例えば、民間資金調達手法としてのメザニン、スポンジ化対策としてのコモンズ協定など専門性を備えた用語がこれにあたります。

問題となり得るキーワードは、予想問題の作成などに活用しましょう。また、キーワードの概要をまとめておくことで、理解が深まり論文のエレメントとして様々な場面で活用することができます。さらに、このキーワードをまとめるにあたっては、模式図やロジックツリーなどを作成するのもよいでしょう(過去の模式図はコチラ)。

技術士 二次試験 ロジックツリー

図:ロジックツリーの例(国土交通省HP:「観光政策・人材育成と統計・ビッグデータ」より抜粋)

とにかく、このフェーズでは、国の施策を自分の知識として備えることです。最初は、転記で良いと思います。次第に、自分の言葉で整理していくと良いでしょう。手を動かす作業を伴うことで、知識が定着します。この知識の備えが、今後の練習論文の基礎となりますので、しっかり取り組みましょう。この知識がいい加減だと、用語を間違って使用したり、稚拙な表現になったり、さらには一般論に終始してしまうことになりかねません。

この作業も、根をつめず自身の行っている業務との関連を考えながら行うなど、無理せず興味を持って行うことが肝要です。資格取得という最終目的はありますが、自分自身の知識の増強、スキルアップも含んでいると思えば、無駄な作業は一つもありません。このような勉強は、技術士になってもずっと継続していかなければなりません。よって、楽しく取り組むことが、勉強の継続に繋がります。

【2月~3月 ロールモデル選定】

知識が備わったら、次はいよいよ論文の書き方をマスターしていきます。令和元年度に問題の傾向が変わってからは、論文の構成は一定のルールに基づき書くことができます。このルールをマスターすることが、論文を書き上げる第一歩となります。

では、どのようにマスターするのでしょう。ここからは、メソッドと重複しますが、説明していきたいと思います。小見出しにあるように、ロールモデルを見つけてきます。ロールモデルとは、お手本です。このお手本を参考に、構成、文量などを把握します。この時期になると、参考書も新たな年度に対応したものが発売されてきますので、自分に合ったものを選定すると良いでしょう。ちなみに、私は、「技術士第二次試験建設部門 合格指南」日経コンストラクション編の論文例をロールモデルにしました。本書には、気を付けるべきポイントや、予想問題・キーワードなども掲載されており、試験対策に大いに役立ちました。どれを買っていいか分からんという人は参考にしてください。

2023年版 技術士第二次試験建設部門 合格指南

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また、以前の記事でも紹介しましたが、「スタディング 技術士講座」がGOODです。本講座は、以下のようにサービスが充実しているにもかかわらず、低価格ですのでこの機会に検討してみてはいかがでしょうか(早めに申し込むと割引があります!)。本サイトと併用すれば、効果抜群です。



本サイトには、論文データ添削LIVEなどロールモデルとなり得る論文がありますので、良かったら参考にしてください。また、多くの論文に目を通すと良いところ、悪いところが分かるようになると思います。ぜひ、本サイトのコンテンツも有効に活用いただけると嬉しいです。さらに、本サイトのコンテンツには、メソッドテクニックなどもあります。勉強方法や留意事項が記載されていますので、練習論文を作成の際に一読いただければと思います。

ロールモデルの選定ができたら、次はロールモデルを手書きで書き写しましょう。いやいや、「それはいらないでしょう」と言われそうですが、手を動かすと理解したことが定着しやすいことと、実際の試験では手で書きますから、いかに大変か体感しておくことが重要なのです。ですので、嫌がらずロールモデルを書き写してみてください。

【3月~4月 実務経験経歴書】

次はいよいよ受験申込です。令和5年度のケースですと、受験申込書等の配布期間は令和5年3月27日(月)~4月17日(月)となっています。また、申し込みの受付期間は令和5年4月3日(月)~4月17日(月)になっています。配布を待って準備をすると実質20日間程度しかなく、時間に余裕がありません。そこで、早めに実務経験履歴書を作成しておくことをお勧めします。実務経験履歴書の書式は、そんなに変わらないので、申込案内等を確認し準備しておくと良いでしょう(現在、様式の配布は終了していますので、720文字以内で業務内容の詳細を作っておきましょう)。

この実務経験履歴書は結構重要で、口頭試験等に用いられます。さらに、業務内容は何をやったのかという視点よりも、何を考えたのか、工夫したのかといった視点で書く必要があります。申込期間が近くなったら特集しますが、簡単に考えてはいけません。戦いは、ここからもう始まっています。

もちろん、本サイトに投稿いただければ、私もチェックすることは可能ですが、個人情報満載ですので抵抗がありますよね・・・よって、先輩技術士がいる場合は、添削してもらいましょう。いない人は、個人情報部分は伏せて投稿いただければと思います。ちなみに、先に紹介しました「技術士第二次試験建設部門 合格指南」日経コンストラクション編にも注意事項や書き方が書いてありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

【4月~7月 練習論文の作成】

いよいよ論文の作成を行います。ロードマップにもありますように、取り組める方、不慣れな方は半年くらい前(2月ごろ)からスタートしても良いと思います。経験上、論文作成で最も時間がかかるのが、文書作成能力の底上げです。これが難儀で技術的知識を備えるより大変かもしれません。偏見かもしれませんが、理系出身者は文書が書けない・・・書きたいことが溢れて、主語述語がおかしくなったり、「計画は、・・・計画する。」といったねじれ表現、頭痛が痛いのような重複表現、説明不足、飛躍といった現象が多発します。これらを自分で気づけるようになるには結構な時間がかかります。

「俺はそんなアホなことはしない」という自信家の”あなた”きっとこの現象に悩まされると思います。この矯正には時間がかかります。早めに取り組み、自分の弱みを発見しましょう。しかし、この間違いを自分で発見するのは、非常に難しいです(慣れてくるとできるようになります)。このことから、技術士二次試験の勉強に添削ステップが欠かせないのです。これも、周囲に先輩技術士がいれば、お願いすれば良いのですが、必ず存在しているとは限りません。また、こっそり受験したい人は、お願いすることに躊躇するかもしれません。

そこで登場するのが、です。添削しますよ!!!年中無休、受付中。体力が続く限り、添削しまくります。私もみんなと一緒に勉強します。

この練習論文をドンドン推敲して、合格ラインまで引き上げます。この論文を各ジャンル(必須科目の場合、デジタル、環境、維持管理、災害、産業)で用意すれば、良い結果をグッと引き寄せることができると思います。

実際、勉強を始めると楽しいと思いますよ。ぜひ、技術士資格の取得を目指してみませんか?

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