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技術士 二次試験対策 【流域治水プロジェクト2.0】が始動 出題テーマとして注目!?

コラム
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流域治水2.0は有益情報です!

【 技術士 二次試験対策 】

連日暑い日が続きますね。暑さ寒さも彼岸までと言いますので、9月も厳しい暑さが予想されます。水分補給&塩分補給で暑さを乗り切りましょう。このような暑さの要因として、気候変動による地球温暖化があります。酷暑をもたらすのみでなく、風水害の激甚化・頻発化にも影響を与えています。

そこで、重要になってくるのが治水対策です。河川管理者が治水対策を鋭意行って行くことは当然なのですが、想定を上回る昨今の被害を勘案すると行政のみの対応では費用も時間もかかってしまいます。これらを背景に国交省では、「河川管理者が主体となって行う治水対策に加え、氾濫域も含めて一つの流域として捉え、その河川流域全体のあらゆる関係者が協働し、流域全体で水害を軽減させる治水対策「流域治水」への転換を進めることが必要である。」としています。

この流域治水の取り組みが、「流域治水プロジェクトが2.0」として更新されます。私は、令和5年度の出題予想(予想と結果はコチラの記事を参照)として流域治水を挙げましたが、関東震災150年目における巨大地震が出題され悔恨を残す形となりました。私の事情はさておき、災害関係の出題は非常に多く、定番ジャンルと言えます。一方、防災・減災を直接問うというより話題を少し絞る傾向が近年顕著です。

技術士 二次試験 流域治水プロジェクト2.0

※クリックすると国土交通省のHPへ

令和5年度の二次試験では、巨大地震インフラメンテナンスのが第2フェーズに突入したことを受け、出題されています。このパターンからすれば、次は「流域治水」が大注目となりますね。今年度をかけて109水系で順次更新としていますので、十分出題対象になり得ますね。また、基本的な考えは、上記図のように示されていますので、必須科目を書き上げるための情報は現時点で十分備わっています。

これまでの流域治水を理解しつつ、新たな対策、先導的な対策はどのようなものなのかを意識しながら、示された事例を確認していくと良いでしょう。アウトラインとなる手法活用イメージは次のとおりです。

◆溢れることも考慮した減災対策の推進
粘り強い河川堤防の整備
貯留機能保全地域における、宅地・事業所等のかさ上げ・移転

  1. 越水が生じた場合でも、避難のための時間を確保する、浸水面積を減少させるなどにより、被害をできるだけ軽減する河川堤防。越水に対して「粘り強い河川堤防」の実現にあたっては、①既存の堤防の性能を毀損しないこと、②越水した場合でも決壊までの時間を少しでも長くする粘り強い性能を付加すること。
  2. 都市浸水の拡大を抑制する効用があると認められる地域。貯留機能保全区域として指定した場合に、当該土地に係る固定資産税等について、指定後3年間、課税標準を2/3~5/6の範囲内で市町村の条例で定める割合とする特例措置あり。
  3. 関連情報として立地適正化計画の防災指針を参照のこと。防災集団移転促進事業なども手法として理解すると効果的。

◆治水施設の多面的機能の活用
ハイブリッドダムの取組推進

  1. ハイブリッドダムは、最新の気象予測技術や土木技術を活用し、天候に応じた貯水量の柔軟かつ高度な運用を実現することによって、治水容量と発電容量の増強を図るもの。

◆流域で雨水を貯める対策の推進
「田んぼダム」の取組の推進


・旧川跡地の雨水貯留活用

  1. 排水口への堰板の設置等による流出抑制によって下流域の湛水被害リスクを低減。

◆インフラDX等の新技術の活用
洪水予測の高度化
浸水センサの導入
ドローンによる河川管理の高度化・効率化

  1. 国管理の洪水予報河川すべてで、洪水予報の発表の際に6時間先まで(今までは3時間先まで)の水位予測情報を一般に提供し、河川の増水・氾濫の際の自治体の災害対応や住民避難を促進。
  2. 小型、長寿命かつ低コストで、堤防や流域内に多数の設置が可能なワンコイン浸水センサを製造、設置し、それらからの情報を収集する仕組みの構築。(関連情報:ワンコイン浸水センサ実証実験)
  3. 航空機に搭載されるレーザー測量システムを超小型化し、長距離航行が可能なドローンに搭載することで、縦に長い河川を低空・高密度で連続して面的に把握することが可能となります。さらに災害時に現場を調査する 100km 超を自動自律航行するドローン、強風下でも安定して飛行するドローンの実用化を目指す。(関連情報:革新的河川管理プロジェクト)

◆治水施設の多面的機能の活用
・平時における遊水地内の利活用
MIZBEステーションの整備(防災×賑わい創出)

  1. 河川防災ステーション(MIZBEステーション)は、災害時に緊急復旧活動や水防活動を迅速に行うための拠点となる施設。災害時と平時両面の機能を併せ持つMIZBEステーションは、水防関係者や住民などあらゆる関係者に活用されることで「流域治水」推進の起点となり、また地域の賑わいの核として地域活性化を推進。

このような手法を理解し、論文では解決策として記述すると良いでしょう。
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