PR

技術士 二次試験対策 建設部門 道路 予想問題 選択科目Ⅲ 「物流の2024年問題」

論文添削
PR
PR

添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

PR

BASE‐SHOP好評

2/9より、添削においては受益者負担を求めることとなりました。簡単に言うとBASE‐SHOPをオープンし、添削の有料化に踏み切ったところです。これにより、しばらくは添削業務も少なくなるのだろうなぁ…と寂しく思っていました。しかし、殺到とまではいかないまでも、何人かの受験生から投稿をいただき、とてもうれしく思っております。

私の添削などは、無料という要素でしか訴求力がないと思っていましたが、有償であっても見てほしいと言っていただけるのは、本当にありがたいことです。添削にも無駄に力が入りすぎて、厳しいコメントが並んでしまいます。

しかし、みんさんとの共通の目標は試験に合格することです。私もコメントが辛辣であったとしても、合格に必要なことであれば、遠慮せずドンドン書いていく所存です。最優先事項は、みなさんの能力を合格レベルに引き上げる添削を行うにつきます。

添削は、当初思っていた以上に奥が深く、私自身も日々勉強です。人それぞれ、良いところ、悪いところがあり、画一的にこれをやればOKというものではありません。この投稿者には、なんと伝えれば指摘を理解し改善につなげられるのだろうと考えながらやると、結構、書いたり消したりが繰り返されます。

私のこの指摘がみなさんに届けば、私が見なくとも自分自身でチェックできるようになります。この状態に持っていければ、私の役割はほぼ完了です。試験当日は、頼れる者は自分しかいません。どんなことが指摘され、なぜ自分はその過ちをしてしまったのか自分で考え、改善策をとったうえで次の論文を書くと良いでしょう。

ただ闇雲に論文を書いても、ダメな論文が増えるだけで成長しません。最初に書いた論文よりも、次に書いた論文の方が良いものにしてやる!という意気込みが大切です。つまり、試験勉強においても、PDCAサイクルを回すことが重要です。指摘があるということは、最高の学びの機会があることと同義です。

さあ、昨日より良い論文を書きましょう!

「能力を最大化するたった3つの技術 ~技術士思考~」も好評

1/17日に発売した「能力を最大化するたった3つの技術 ~技術士思考~」もゆっくりですが、みなさんに読んでいただけています。私の周辺で、少し売れて話題作りで終わりかなぁと思っていましたが、これまた予想外の動きに驚いています。

私の周囲から、読んだよ、面白かったよ、ちゃんとしてるじゃん(どういう意味ですか!?)と感想を述べられるとそれだけで一日を楽しく過ごせます。なんとコスパの良い「幸せ製造機」なのでしょうか。チャレンジして本当によかったと思います。

さらに、Amazonレビューにもコメントがあって、最後には「・・・・面白いです」との文字があります。知人から面白いですと言われたらそれはそれでうれしいのですが、知らない人から面白いと言われると想像以上の喜びです。この本の中でも人に喜んでもらう行動をお勧めしていますが。人に喜んでもらえることの素晴らしさをこの本を通じて自分も実感するとは思いませんでした。

次は、技術士二次試験に向けた虎の巻でも書こうかなと思っていましたが、結構この内容で、みんさん出版されているのに驚きました。そうなると、ここら辺の情報ニーズは満たされていると考えると、みんなが知りたい情報ってなんだろうかということを考えないといけないですね。

技術士添削日記、技術士受験奮闘記(小説)、技術士の合意形成術などなど構想を練るだけでも、一日が終わってしまいそうです。

能力を最大化するたった3つの技術: ~技術士思考~

新品価格
¥550から
(2024/1/17 17:16時点)

執筆活動だけでなく、公開講座や、技術士地位向上のための具体的な事業なんかも考えたいです。やることがたくさんありすぎて、時間がいくらあっても足りません。まあ、焦らずできることから、少しずつ実行に移していこうと思います。

論文

今回の論文は、建設部門道路選択科目Ⅲの 予想問題 です。テーマは、「物流の2024年問題」が設定されています。今回のテーマでは物流に限っていますが、2024年問題は建設業界(解説はコチラ)においても、解決すべき大きな課題として注目度が高いです。これを背景にした働き方改革や生産性の向上を問う問題は、必須科目で出されてもおかしくないと思っています。まちづくりGXと双璧をなす超重要テーマではないでしょうか。

※ 問題文の提示がないため、「物流の2024年問題」への対応と捉え添削しています。

課題

(1)多面的な課題とその観点
1)物流の効率化(技術の観点)
 労働時間規制等により、長距離輸送についてこれまでと同じ運行方法では、改善基準告示違反となる場合が出てくるまた、残業時間規制及び拘束時間規制により、これまで1日・1人で運送可能だったが、2日又は2人での運送が必要になる場合もあるこうした状況に何も対策を講じなければ物流の停滞が懸念されるため、物流の効率化による対応が課題となっている


① 規制があるから違反になるわけではなく、規制や告示が変更されたから、違反になるケースが出てくるのですよ。大事な部分である「変更」について言及すべきです。また、告示違反となる要因は労働時間規制等にあるとのことですが、結果と要因が同じに見えます。これは、令和4年12月23日に示されている告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準の一部改正等について」(改善基準告示)の改正の主旨には「自動車運転者の労働時間等の規制については、改善基準告示により、拘束時間、休息期間等の基準が設けられ、その遵守を図ってきたところである。」と記述されています。つまり、労働時間等の規制=改善告示基準と解されます。この記述ですと当たり前のことが書かれているように見えます。また、文末が冗長的ですし、「場合がある」といった表現が続くので、→「可能性がある」

② 「また」とありますが、前の文章と要因は同じですが、「また」以降に書いてある本質的内容は、違反になってしまうのでこれを回避するための対応策が書いてあります。並列の接続詞ではなく、原因・理由を表す「これにより」、「このため」といった接続詞を用いましょう。この場合は、前文と同じ要因である「残業時間規制及び拘束時間規制により、」は削除。さらに、並列ではないので「もある」は「がある」になります。まとめると、「このため、これまで1日・1人で輸送可能だったものが、2日又は2人での輸送が必要になる場合がある。」

③ 小見出しに観点は記載されていますが、本文中にも書いた方が良いと思います(この省略が許された場合、課題も小見出しに書いてあるから省略可となってしまいます)。問題文がないので、何を問われているか判然としませんが、すでに社会で課題となっていることを書くのではなく、課題と考えるものを書くべきです、よって、文末は「●●が課題である」となります。さらに、観点についてですが、この文だけ読んでもなぜ技術の観点なのか、課題と技術にどのような関係があるのか不明です。問題文が例えば、「2024年問題を背景に輸送力低下が懸念されるが、これに対応するための課題を書け」なら、この課題設定でよいでしょう。しかし、この内容は、課題の前段で理由として書かれているので、違和感があります。いずれにせよ、問題文をきちんと設定しないことには、解答も書きようがありません。


2)担い手の確保(人材の観点)
 少子化や高齢化が進み、トラックドライバーの担い手不足が続いている。有効求人倍率も低下してきており求職者も減少してきている。一方で、物流量は増加してきていることから、法改正に対応しつつ、今までどおりの輸送を継続するためには、今後さらにドライバーの増員が必要となるため人材の確保が課題である。


④ 有効求人倍率は、「仕事の数÷働きたい人の数」となります。つまり、求人倍率が低いと、企業はあまり労働者を求めていないことになってしまいます。逆ではありませんか。

⑤ 表現は異なりますが、言いたいことは担い手不足が続いているに含まれており、重複しています。

⑥ 何の法改正だが分かりません。

⑦ 「○○ため」が連続しています。文を一回切りましょう。

⑧ 観点と課題が同じになっています。小見出しのとおり、→「担い手の確保」


3)物流システムの改善(システムの観点)
 ECサイトの普及により、物流量の増加とともに一人当たりの注文回数も増加している。また、再配達などにより計画的な配送も難しく、労働時間の長時間化に繋がっている。法改正により ドライバーの拘束時間が減少することにより、これまでどおりの輸送スケジュールでは対応できなくなる場合も出てくる。そのため、荷待ち時間が長時間にならないよう調整を図ることや、配送スケジュールの最適化などの物流システムの改善対応が課題である。


⑨ これも観点と課題が重複気味ですね。内容からするに観点は、「仕組み面の観点」でいかがでしょうか。

⑩ 物流量の増加と注文回数の増加が並列で表現されていますが、注文回数の増加は物流量増加の要因ではありませんか。3段論法で表現すると分かりやすくなると思います(EC普及→件数増→物流良増)。例えば、「ECサイトの普及により配達件数が増加し、その結果、物流量は年々増加し続けている。」など要因を発生順に並べ、結論は最後に書くと良いでしょう。

⑪ 「○○により」が連続しています。→「・・・減少され」または「・・・減少することで」

⑫ 何の法改正だが分かりません。背景全体として、「物流量増加」、「長時間労働」、「拘束時間減少」と様々な状況や問題点が明示されていますが、要素のつながりも不明確で結局のところ何が言いたいのか論点がぼやけています。「物流のシステム化が課題」が結論であるならば、システム導入による効率化が必要な背景に絞りましょう。

⑬ この部分の背景がないですね。例示されている2つの解決策に沿った背景(問題点)を書くと分かりやすくなると思います。

⑭ この課題は、1)物流の効率化の一種に見えます(重複しているように見えます)。

解決策

(2)重要な課題と解決策
 最も重要な課題は、「物流の効率化」である。その理由は、物流の効率化を実施することで省力化・省人化にも寄与することができるからである。解決策を以下に示す。


⑮ 波及効果のように書いてありますが、効率化の本質的な目的ではありませんか。


1)物流DXの推進
 物流の効率化に繋がる物流DXの推進として、自動運転車用レーンの設定等による自動運転トラックの実用化に向けた取り組みを実施する令和5年4月には、改正道路交通法の施行により、特定自動運行が制度化され、レベル4に相当する遠隔監視のみの無人自動運転移動サービスの実現が可能になっていることから、実証実験深夜時間帯に自動運転車用レーンを設定し、自動運転トラックの運行を支援し、ドライバーの負担を軽減していく


⑯ 物流DXの例として自動運転を挙げていますが、国交省のHPでは『「総合物流施策大綱(2021年度~2025年度)」では、単なるデジタル化・機械化ではなく、それによりオペレーション改善や働き方改革を実現し、物流産業のビジネスモデルそのものを革新させることで、これまでの物流のあり方を変革する「物流DX」を推進していくこととしております。』とあります。また、同大綱におけるデジタル化関連施策として「手続書面の電子化の徹底、サイバーポートの推進による港湾物流の生産性向上、データ基盤の整備、特殊車両通行手続の迅速化、ICTを活用した点呼の推進等」が示されています。つまり、国の物流DXと差異がありように感じます。よって、小見出しを「自動運転トラックの実用化」としてはいかがでしょうか。

⑰ 解決策は、「背景・目的→やること(解決策)→具体例」の順で書くと良いです。また、「背景・目的」、「やること(解決策)」、「具体例」が一文の中に詰め込まれており、文が長く分かりづらいです。さらに、背景部分の情報が多くバランスに欠きます。加えて、「実証実験深夜時間帯」にとありこれが何を意味するのか分かりません。実証実験をするのか、時間帯の修飾語なのか判然としません。文章を一回切り、具体例として実証実験についてきちんと説明すべきです。


2)広域道路ネットワークの推進
 三大都市圏環状道路等の高規格道路整備による物流ネットワークの強化を行う。さらに、重要物流道路の指定を進め、道路の機能強化を推進していく。また高規格道路と並行する直轄国道の整備を進めるダブルネットワーク化を行い、物流ネットワークを強化する。


⑱ 重要物流道路の指定は現在すでに行われており、効率化に必要な指定を特筆する必要があります。例えば、「空港や港湾などの主要拠点とICを結ぶラストワンマイルの指定を進める」などが考えられます。また、道路の機能強化を推進とありますが、抽象的でどのような行動なのか分かりません。これも、物流の効率化を図るため、トラックの大型化に対応した道路整備の推進など具体的な事例を添えると良いでしょう。

⑲ とても良いアプローチだと思います。折角ですので、高規格道路の整備との違いを明確にするために、高規格道路は「ミッシングリンクの解消」を説明に加えてみてはいかがでしょうか。


3)物流拠点の機能強化
 物流拠点の機能強化のため、SA・PAや道の駅における大型車駐車マスの拡充やSA・PAにおける有料による駐車マス予約制度を導入する。また、物流車両の自動運転普及推進のため、EV充電施設の整備を促進する。さらに、ドライバーの労働環境改善に向けて、中継輸送を実用化させ、中継輸送拠点の整備等を推進する。そのほか、ダブル連結トラックを普及させるために、ダブル連結トラックが通行可能な通行区間の拡充や駐車マスの設置を加速させ、通行許可の手続き関係を簡素化させていく


⑳ 物流拠点の機能強化を目的としていますが、実施することはSA・PAといった休憩施設の整備になっています。目的と手段の関連性が不明です。

㉑ これも、EVの普及なら理解できますが自動運転普及という目的のために充電施設整備を行うでは、因果関係が不明です。もう少し説明し論拠が整った場合においても、この解決策は自動運転を説明している1)にて説明すべきです。

㉒ この解決策で書くべき内容は、物流の効率化ですよ。目的が労働環境の改善に変わっており、論点がズレています。

㉓ 解決策としては悪くないのですが、小見出しの内容に合っていません。また、「・・・加速化させ、・・・簡素化させていく」も文脈が通っていません。駐車マスの設置を加速化することをもって簡素化させていくわけではありません。全く別の事柄です。別々に記載しましょう。さらに、通行強許可とは一体何をさしているのかも判然としません。特車申請のことですかね?ダブル連結トラックが特車申請対象車両何ですかね?そうであるならば、その状況説明をしないと唐突すぎて、読み手は理解できませんよ。

新たなリスク

(3)新たに生じうるリスクと対策
1)新たに生じうるリスク
 物流の効率化が進むことによって、物流関連の交通量が増加し、CO2の増加といった環境負荷が高まる可能性が懸念される


㉔ 効率化によって、オペレーションの合理化や、1台あたりの輸送力が増加といった効果を踏まえると、交通量は減るように感じます。効率化が要因で交通量が増えるという考えは違和感があります。

㉕ 文末が冗長的です。リスクを問われているので、「環境負荷が高まるリスクがある。」とシンプルかつ的確に解答すべきです。
※全体を通して文末が冗長的な傾向がありますので、改善を意識しましょう。


2)上記への対策

 新たな物流システムや新技術を活用した新たな物流形態を利用し、高速道路上の車道以外の用地や地下を活用した物流専用の自動輸送の実施を検討し、環境負荷低減に向けた取り組みを進めていく

以上


㉖ 抽象的です。新たな物流システムとは、新技術とは、新たな物流形態とは、何ですか。これでは、どのような対策なのか理解できません。

㉗ これも物流専用の自動輸送とはどのようなものをイメージされているのかも良く分かりませんが、文末の「環境負荷低減に向けた取り組みを進めていく」という表現は良くないです。この取り組みを書くべきですし、それが自動輸送ならば、文末は「・・・検討し、環境負荷を低減する。」になります。

タイトルとURLをコピーしました