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技術士 二次試験対策 新技術を身につけろ! & 建設部門 電力土木 Ⅱー1 3 連発

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

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新技術はもう「新」じゃない

令和6年度の必須科目では、災害復旧におけるDXが出題されましたよね(問題の分析はコチラ)。DXは、言わずもがなデジタル技術を活用した業務プロセスの改善や変革を進めることです。今では、DXはかなり浸透してきましたが、数年前に上司のレクでDXと発言したら「?」という顔をしていました。

急速に技術が発展普及していくことを肌で感じます。今新技術と言われていても、数年後には常識になります。この流れの速さについていけないと、技術者としての価値も急速に低下してしまいます。すでに、デジタル技術を活用できない人材は必要とされない時代が到来しています。

UAV、AI、センシング、プラトーなど様々な技術が社会に浸透している中、建設業はアナログでも大丈夫などと考えていませんか。デジタル技術を身につけない人は、昔で言えば土木屋なのに測量できない人と同じです。技術士はもちろんのこと、技術者は新技術を身につけるための努力をしなければなりません。

このようなデジタル技術をはじめとした新技術は、将来の自分の身を助けるだけでなく、技術士試験にも役立つので、みんさんにとっては即効性もあります。技術士試験において新技術は、令和6年度の必須科目のように直接問題となる場合もありますし、問題の解決策として提案することもできる優れものです。

私たちおじさんにとっては、ちょっと辛いかもしれませんが、何にでも興味を持って新しいものを吸収する心がけが大切です。若い人たちにとっては、技術だけでなく、社会や価値観が大きく変わる変革という荒波を乗り越えなければなりません。そのためにも、チャレンジする精神を忘れず、自分自身も進化させなければなりません。

衰退と発展が目まぐるしく変わる中、自分の芯となる能力を確立する上でも技術士を取得し、社会に求め続けられる価値ある技術者を目指しましょう。時代は待ってはくれません。さあ、一緒に勉強を始めましょう!

論文

本日の添削LIVEは、建設部門 電力土木 選択科目Ⅱー1を3本お届けします。電力土木というハイブリッドな分野では、必要とする知識は電気と土木ということになりますから、単純に倍大変という印象です。そんな幅広い知識が求められる分野ですが、早速3本中2本は完成を遂げています。それでは、早速論文を見ていきましょう。

保守点検新技術【完成】

(1)開発・実用化が図られつつある技術
 デジタル画像解析を応用した、浮体式洋上風車の係留チェーン摩耗量計測技術を挙げる。この技術は、水中ドローン(ROV)で撮影した動画データを画像解析し、チェーンの摩耗量を計測するものである。
(2)技術的特徴
 技術的特徴は、ノギスで正確な計測が不可能な、チェーン同士が重なりあう部分の摩耗量を、画像解析により計測できる点である。また、画像からチェーン形状を取得し、FEM解析やBIM/CIM等の3次元モデルと連携できる特徴もある。
(3)克服すべき課題
1)撮影した画像の補正
 海中での撮影は、水深の変化に伴う明暗の変化や、海底砂の巻き上げによる濁りの影響で、画像が不鮮明になりやすい。画像解析の精度は対象物の鮮明さに依存するため、AI技術等を用いて、撮影した画像を適正に補正して解析に適した画質に変換することが課題である。
2)ROVの操作性向上と小型化
 現在は、コストの高い大型船と大型ROVを組み合わせた調査が主流である。これは、海流の早い沖合でROVの操作性を確保するためである。コストを削減するために、大型ROVと同程度の操作性を有する小型ROVの開発が課題である。 以上

検査技術新技術【完成】

(1)開発・実用化が図られつつある検査技術
 水中ドローン(ROV)による洋上風車の水中部検査技術を挙げる。この技術は、ROVに取り付けた超音波板厚計により、洋上風車の基礎構造物の残存板厚を検査するものである。
(2)開発目的
 現状の洋上風車の水中部検査は、潜水士が潜って実施することが多く、人命喪失のリスクを伴う。このため、水中構造物の確認作業を無人化することにより、検査を安全に実施することが技術開発の目的である。
(3)技術的特徴
 1つ目の特徴は、洋上風車のデッキや船上からROVを操作してリアルタイムな映像により、安全かつ迅速な検査を可能にすることである。
 2つ目の特徴は、ROVで撮影した映像をインターネット回線で陸地に送れることである。これにより、板厚測定の様子を検査員が遠隔臨場できる。
(4)克服すべき課題
 板厚検査を行う前作業として、高圧洗浄機をROVに取り付け、海洋生物の除去作業を行う。しかし、高圧洗浄機の水流により、ROVの操作性が著しく悪化するため、作業に時間がかかる。よって、海洋生物の除去作業の効率化が課題である。具体的には、スラスタの改良によるROVの操作性向上や、海洋生物が付着しにくい塗料の開発等である。      以上

リモートセンシング チェックバック①

(1)デュアルスキャニングライダー(DSL)による風況観測技術
 DSLは、2台のスキャニングライダー(SL)を陸上に設置し、レーザ光が交差する点の風況を観測する技術である。着床式洋上風車の風況観測で用いられる。
 1つ目の特徴は、従来の洋上観測マストと比較して安価なことである。洋上観測マストは、洋上工事が必要なため、高コストである。一方、DSLは機材費と陸上での基礎工事費のみで風況観測を行えるため、低コストで観測ができる
 2つ目の特徴は、ある1点の乱流強度を観測できることである。これは、SLを2台用いることで、ある1点の風速の平均値と標準偏差を取得できるようになるためである。


① 見出しは、内容を端的に表現するものです。この場合は、技術の名称が長いので、やむを得ない部分がありますが、一行以内に収めたいです。そこで、技術の名称だけでよいのではないでしょうか。→「デュアルスキャニングライダー(DSL)」
② 技術的特徴なので、コストが安いですといささか不安です。また、コストだけで言えば1台しか使わないSLの方が安いのではありませんか。せっかくデュアルなのですから、SLとの違いなどを書いてはどうでしょうか。例えば、「デュアルスキャニングライダーにより計測された風速の決定係数は 0.99 であり、シングルスキャニングライダー により計測された風速の決定係数 0.90 と比べ高い」などがあります。


(2)合成開口レーダ(SAR)画像による洋上風速観測技術
 この技術は、衛星に搭載されているSARを用いて、洋上の風速を数十~数百mの空間分解能で観測するものである。浮体式洋上風車の建設候補地点を検討する際の風況観測で用いられる。
 SARによる風況観測の特徴は、安価で広範囲のデータを取得できることである。沖合の風速を観測するためには、1台数千万円のフローティングライダーを広範囲に複数設置する必要がある。一方、衛星を利用したSAR画像であれば、洋上ウィンドファームの建設候補エリアのデータを数十万円程度で購入できる


③ これも②と同じなのですが、観測範囲の違いなどが読み取れるので、ギリギリいけるかなぁといった印象です。完璧を目指すなら、空間分解能に関する特徴を示し、その特徴を生かした結果としてコストといった文脈が良いでしょう。

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