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技術士 二次試験対策【添削LIVE】

技術士 風力発電 論文添削
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-IoE社会の実現-気づいた留意点(その10)

【 技術士 二次試験対策】

本日投稿しました添削LIVEは、「IoE社会の実現」(令和3年度出題)です。久しぶりの新規投稿になりますが、電気電子の必須科目Ⅰということで、門外漢の私が偉そうに指摘して良いのかという不安をもろともせず、気になるところを思いのまま書き連ねています。

令和3年度の電気電子の問題は、文中に「電気電子技術について、問うものである。」、「電気電子技術分野におけるエンジニアリング上の課題」と技術的に答えろよと強調して書かれています。また、「専門技術用語を交えて示せ」、「専門技術を踏まえた・・・」という具合に詳細な注文までしてくる始末です。すなわち、一般論や政策論的なアプローチは一切受け付けないという意思表示がされています。甘えがゆるされない、余白がないといった恐ろしい設問なのです。さらに、令和4年度になると、このような留意点に下線が引かれています。加えて、「ハードウェア技術とソフトウェア技術の区別を明記し」と注文もより具体的になっています。

もちろん、他の分野でも同じことは言えるのですが、ここまではっきり書かれるとビビります。ここは、徹底的に技術的な記述で評価者をギャフンと言わせましょう。また、具体的な注文に対しても、的確かつ漏れなく解答してあげることを肝に銘じることが大切です(少しの論点ズレも許されない空気があります)。

今回の問題は、令和3年度の必須科目Ⅰにて出題されたIoE社会の実現ですが、このIoEがまた曲者なんです。一般的な理解は、IoE(Internet of Everything:あらゆるものをインターネットに繋げちゃおう)となりますが、ここで問われているのはIoE(Internet of Energy:エネルギーに関する情報をインターネットで結合してマネジメントしよう)なんです。しっかりと読まないと前者の内容で解答してしまうという、いじわるな問題なんです。みんさんも、目を皿のようにして問題を読む、何度も確認するなど普段から注意深く問題を読む癖をつけましょう。

この問題にあるエネルギーマネジメントは建設部門にも応用が利きます。GXや脱炭素社会の構築には、不可欠な取り組みといえます。国土交通白書においても、HEMS、BEMS、CEMS等のエネルギーマネジメント関連の記述は多く、関心の高さが伺えます。このようなHEMSを用いてZEHを実現、まち単位で行えばCEMSとなるわけです。供給不安定な再生可能エネルギーを主要エネルギーに押し上げるためには、このエネルギーマネジメントが必須になるというロジックですね。

さらに、エネルギーの供給と需要を地域でまとめて、需給バランスをとればマイクログリッド(小規模電力網)が完成します。このマイクログリッドを導入すれば、電力の地産地消が実現でき、送電によるロスが小さくなります。さらに、電力の自給自足が可能になるので、災害時の電力レジリエンスが向上します(東京電力等が停電しても大丈夫)。防災力向上といった波及効果が発生するのです。

エネルギー施策の関連性が分かってしまえば、あとは様々なシーンで活用できますので、対応策の万能カードとして活躍してくれるでしょう。

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