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技術士 二次試験対策 最近受けた興味深い質問をご紹介

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

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質問① ミスが発覚した際の対処法

最初にご紹介する質問は、ミスへの対処方法です。みなさんは、練習論文を書いている途中、書き終わって見直した際に「うわー、こりゃ題意外してるわぁ!」という現象に見舞われたことはありませんか。当然ですが、私も何度も経験してきました…では、質問を具体的に見ていきましょう。

「途中で題意を外した場合、第一パラグラフに空白行が発生しても書き直した方がよかったのでしょうか」

このご質問につきましては、途中に空白行ができたとしても、書き直すべきだと考えます。1行空いてしまうとすごく不安になりますよね。もちろん、空白行があること自体は、当然望ましくはありません。しかし、このことより論文の内容の適切さを優先すべきです。

作文のルールが守られていない場合、減点の対象になると思いますが、大した減点じゃないと思います。それより、聞いていることに答えていない解答は、私自身は「0点」だと思っています(実際はそんなことないと思います)。よって、優先度は、「題意に即した解答>作文のルール」と考えます。

「消しゴムでなく訂正線での修正はOKでしょうか」

次なる質問は、「消しゴムで消している時間がない!」という極めて時間がない緊急事態への対処ですね。これは、状況によるので、一概に回答するのが難しいのですが、前述のようにもう30秒しかないといった時は、もう訂正線でやむを得ないです。しかし、一般論で言えばNGですよね。

これは作文のルールの話になりますが、訂正線は訂正する前の内容を見えるようにするという意味を持っています(見え消し)。試験では、訂正する前の内容は情報として伝える必要がないので、消しゴムで消すことが必須です。

これらの質問のまとめとしては、このような緊急事態を招かないことが何よりも優先されます。そのためには、文を書き始める前に骨子をしっかりと考えることが重要です。骨子であれば、書き直しは容易ですし、論点を外していないかチェックすることも簡単です。練習の段階から、骨子を練り上げるプロセスを取り入れると良いと思います(練習論文での骨子の作り方はコチラ)。

質問② 見出しの書き方

論文を構成する「見出し」は、大変重要な役割を持っています。見出しは、その項目で何が書いてあるのか読者に端的に伝えることができます。「これから、こんなこと書きますよ」と示しておけば、読者は安心して読み進められます。

また、適切な見出しは多少説明が足りなくても、見出しと記述内容から言いたいことを推測することができます。技術者が書くべき作文は小説や手紙などとは違うので、読者に推測を促す表現は好ましくありませんが、適切な見出しにより読者が当然理解できる範囲に収まる可能性が高まります。つまり、減点の可能性が低くなります。

また、読者が見出しだけ見れば、文章全体の構成が理解できるようになるので、読みやすくなることもメリットの一つです。見出しもなく、原稿用紙にびっしりと書かれた文章を見た途端、読者はウンザリりしてしまい読む気が失せます。採点者も読者の気持ちも同じです。

「見出しは改行すべきですか」

この質問については、前述にあるように見出しの効果を最大化するためには、改行すべきと考えます。しかし、かくいう私も改行せずに見出しに「:」を使って、すぐに内容を書き始める論文を書いています。これは、見出しの効果が損なわれても、書いた方が良い内容があればやむを得ないと考えます。

そうなると、答えは「臨機応変に~」という何とも煮え切らない答えになってしまします…また、書いてる途中でスペースが足りないと気が付いても、書き直すのは大変です。そこで、原則として「見出しは改行する」というルールを自身に課して練習すると良いと思います。

スペースが足りないと感じるときは、見出し横のスペースを使うことを考えるのではなく、修飾語を削る、冗長的な表現・重複表現を避ける、端的に表現できないか検討するなどスペースに収まることを考えましょう。

論文

本日の添削LIVEは、先日お届けした建設部門 電力土木 平成25年度「経済性評価手法」になります。推敲を重ねた結果、合格水準を満たす論文として完成を迎えています。今回は、指摘なしの秀逸さです。ぜひ、参考にしてみてください。


(1) システムコスト ―「追加費用」を積み上げる手法
1)概要:システムコストは、電力システム全体で経済性を評価する手法である。電力システム全体のコストは、均等化発電原価(LCOE)に追加費用を積み上げて算出する。追加費用は、①系統費用、②供給力維持費用、③調整力提供費用である。①は再エネ電源の系統への接続費用や、系統の増強・延長費用である。②は再エネの出力増加に伴う火力発電所の設備利用率の低下や、蓄電池の費用である。③は再エネの出力変動を補う火力や揚水の出力調整費である。
2)適用上の留意点:追加費用の算定には、系統の連携パターンや出力調整を行う電源の種類等、いくつかの仮定が含まれる。この仮定が算定される費用に影響するため、どのような仮定に基づき費用を算定したかを明示する必要があることに留意する。

(2) 価値調整済みLCOE ―「価値」を差し引く手法
1)概要:価値調整済みLCOE(VALCOE)は、LCOEから電源の価値を調整した費用により経済性を評価する手法である。価値の種類は、①時間ごとに異なる電力の価値、②調整力としての価値、③容量としての価値である。
2) 適用上の留意点: VALCOEで求まる費用は、電力システム内における各電源の競争力を比較するために用いるものであり、電気事業者が実際に負担する費用とは異なる点に留意する。          以上

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