-災害危機-気づいた留意点(その5)
【 技術士 二次試験対策】
本日2本目の添削は、「災害危機」のチェックバックです。建設部門の災害関連の出題は、R1、R3と2年おきに出題されています。R5は出題されるタイミングです。
もう、みんさん準備してますよね!?
まだ、準備していない人は、直ちに準備することをお勧めします。また、もう書いたよという人は、他の論文を見て完成度を高めましょう。
さて、留意点についてですが、第5回は課題の書き方です。
まず最初に注意しなければならないのは、課題とは何かということです。よく見られる現象が、課題と問題を混同して使用している例です。課題とは、問題を解決するための行動を含んでいます。例えば、「公共交通の利用が減少している」これは問題点ですよね。一方、「公共交通が減少しているので利用促進する」これは利用促進という改善行動が含まれているので課題になります。まずは、このことをしっかりと理解する必要があります。
次に、論文を書く上での注意点です。論文で課題を書く場所は、書き始めにあります。このことから、みなさん気合が入った書きっぷりで、たくさんの情報を書きたくなる傾向があります。課題のセクションで最も注意しなけらばならないのは、この書きすぎることです。
課題で、詳細な課題を書いたり、解決策を書いたりといったものが散見されます。これでは、次に書く解決策の内容で書くことがなくなったり、限定的になったりと難しい状況を生み出してしまいます。この苦しくなった状況により、課題で触れたことを解決策でも書いてしまい、内容が重複してしまいます。これをやってしまうと減点の対象となる可能性が高いです。
したがって、課題はシンプルに「背景」→「観点」→「大まかな課題」の構成にすると良いと思います。必須科目Ⅰでは、3つの課題を書くことになりますが、目安として1枚程度のボリューム感が適正量と考えます。背景で3行程度を費やし、観点と課題で2行くらいですかね。
どうぞ、はやる気持ちを抑えて課題提起にのぞみましょう!