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技術士 二次試験対策 「DXの活用によるインフラ価値向上」徹底解説

テクニック
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令和8年度必須科目Ⅰはこう書く!

【 技術士 二次試験対策 】

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令和8年度・改訂コンピテンシーのポイント

技術士第二次試験の必須科目Ⅰは、建設部門の受験者にとって「合否を左右する最重要科目」です。 特に令和8年度からは コンピテンシー(能力要件)が改訂 され、論文に求められる内容がより明確かつ高度になりました。

コンピテンシーの改訂により、技術士に求められる能力は「より業務実践的」になります。令和8年度の改訂では、技術士に求められる能力が次のように整理できます。

(1)課題設定力

  • 社会的背景・制度・技術動向を踏まえ
  • インフラの価値に関する観点から課題を抽出できるか

※今回のⅠ-1では「観点を明記せよ」と明示されているため、ここが最重要。

(2)計画立案力

  • 抽出した課題に対し
  • 複数の解決策を体系的に提示できるか

(3)リスク管理力

  • 解決策を実行した後に生じる懸念を予測し
  • 専門技術に基づく対応策を示せるか

(4)倫理・社会の持続性

  • 技術者倫理
  • 社会的説明責任
  • 持続可能性(SDGs・環境・地域社会)

これらを 答案3枚の中で一貫した因果構造で示すこと が高得点の条件です。

課題で問われている「観点」の本質

問題文には次の条件があります(問題文はコチラ)。

なお、観点はインフラの価値に関するものとする。

つまり、 インフラの価値(意義・役割)を構成する要素を観点化し、その観点ごとに課題を抽出せよ という意味です。インフラの価値は国土交通省の政策体系に照らすと、「DXの活用によるインフラ価値向上」においては、次のような観点が考えられます。

観点①:安全性・信頼性

インフラが果たす最も基本的価値。 DX導入により「安全性をどう維持・向上するか」が課題になる。

観点②:レジリエンス(強靱性)

災害・老朽化・気候変動に対し、 インフラが持続的に機能する価値。

観点③:効率性・生産性

インフラ整備・維持管理の効率化、 施工の省力化、維持管理の最適化など。

観点④:サービス水準・利便性

利用者に提供するインフラサービスの質。 交通の円滑性、情報提供、快適性など。

観点⑤:環境性・持続可能性

脱炭素、資源循環、環境負荷低減など。

観点⑥:経済性・費用対効果

限られた予算の中で価値を最大化する観点。

観点⑦:データガバナンス・透明性

DX時代の新しい価値。 データの信頼性・透明性・説明責任。

得点につながる「課題抽出」の書き方

観点 → 課題 の因果構造を一本化することが重要です。

【悪い例】

「デジタル技術の観点から、DXが課題である」

→ 観点が課題の上位概念(ジャンル)になっておらず、同じことを繰り返し述べている。
→「DXの活用によるインフラの価値向上」という題意そのものが課題になっている。
→課題が抽象的過ぎる。※選択課題は解答を書くのに一定の抽象化は必要なのでバランスが重要

【良い例】

「安全性の観点から、デジタル点検では損傷検出結果にばらつきが生じるため、健全性評価の信頼性を向上させることが課題である。」

観点 → 課題(具体的な技術的不足) が明確になっている。
→一定の具体化がされており、コンピテンシーの「課題設定力」に適合している。
→デジタル点検のばらつきはDX特有の課題になっている

Ⅰ-1(2)解決策の書き方

複数の解決策を示す際のポイントは次の3点です。

① 技術的因果関係を明確に

課題の原因に対し、 技術的に妥当な解決策を提示することが大切です。つまり、課題としっかり接続させないとダメです。

② 制度・体制を必ず含める

技術士試験は「制度整合性」が必須。 国交省のガイドライン、点検要領、データ標準などを踏まえた解答は高得点が狙えます。自分の新たな考えなどではなく、現状の制度を踏まえることが技術士試験では必要です。

③ 実務で実行可能なレベルで書く

机上の空論は減点。 現場・自治体・民間の実務を踏まえた内容であるべきです。論理や理想だけでなく、実現可能でないとなりません。例えば、「自動運転」はセーフだが、「空飛ぶ車」はNGといった具合です。近未来が狙いどころです。

Ⅰ-1(3)懸念事項と対応策

解決策を実行しても必ず新たな懸念が生じる。 ここでの得点ポイントは次のとおりです。

① 技術的に妥当な懸念を示す

例:

  • データ連携が進むほどサイバーリスクが増大
  • AI判断への過度依存
  • ロボット導入による技能継承の停滞
  • データ品質のばらつき

② 対応策は「制度+技術+体制」で示す

例:

  • データ品質管理の標準化
  • サイバーセキュリティの多層防御
  • 技能継承のための人材育成プログラム
  • AI判断の妥当性検証プロセス

Ⅰ-1(4)倫理・社会の持続性

ここは「抽象論を書いたら即減点」です。また、記述内容に接続させることが重要です。

技術者倫理

  • 利害関係者への説明責任
  • データの正確性・透明性
  • 公共性の確保
  • 安全性を最優先する姿勢

社会の持続性

  • 環境負荷低減
  • 地域社会との協働
  • 長寿命化・資源循環
  • DX導入による社会的包摂(デジタル弱者への配慮)

得点ポイント(高得点者が必ず押さえる点)

① 観点 → 課題 → 解決策 → 懸念 → 対応策

この因果構造が一本の線で通っている。

② 国交省の制度体系と整合

第6次社会資本整備重点計画、DX推進施策、点検要領など。

③ 技術的妥当性

土質・構造・施工・維持管理など、専門性が明確。

④ 実務で実行可能

机上の空論は不可。

⑤ 倫理・持続性が具体的

抽象論ではなく、技術者としての行動レベルで記述。

減点ポイント(やってはいけない典型例)

① 抽象語・一般論

「DXが重要」「AIを活用する」などは減点。

② 観点がインフラ価値と無関係

「技術的観点」「経営的観点」などは不適切

③ 課題が技術的でない

「人材不足」「予算不足」だけでは減点。

④ 解決策の視点が一つだけ

複数提示が必須。

⑤ 倫理が抽象的

「倫理が大事」「説明責任が必要」では得点にならない。

自分の論文を評価するチェックリスト

技術士試験の採点者が見ているポイントを、自己評価用に整理します。

【課題設定】

  • 観点はインフラ価値に整合しているか
  • 課題は技術的に具体か
  • 因果関係が明確か

【解決策】

  • 複数提示しているか
  • 技術的妥当性があるか
  • 制度・体制を含んでいるか

【懸念事項】

  • 解決策を実行した後の懸念になっているか
  • 専門技術に基づく対応策か

【倫理・持続性】

  • 技術者としての行動レベルで書けているか
  • 社会的説明責任・環境・地域への配慮があるか

【論理構造】

  • 3枚の答案が一貫しているか
  • 主語述語が明確か
  • 抽象語がないか

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