キーワードを関連付けたマインド図
【 技術士 二次試験対策 】
\祝100投稿/
2023.3.30からスタートしました本サイトは、約5か月の期間を経て100投稿を達成することができました。これは、いつもご覧いている皆様のおかげだと思っています。また、論文をお寄せいただいた皆様からの「参考になります」、「いつもチェックしています」、「勉強になります」などたくさんの励みになる言葉をいただいたから、続けることができたと考えています。
サイト運営は、アフィリエイト、アドセンスともに全く収益に繋がらず大赤字です(笑)。しかし、このように嬉しくなる言葉を頂けることこそが私にとっての利益と言えます。100投稿は、序盤戦です。皆様にとって有益な情報をたくさんお届けできればと、改めて感じています。技術士対策は、技術士-IndexみとけばOKといわれるくらい価値あるサイトになるように頑張ります!!!これからも変わらずのご愛顧いただければ幸甚です。
さて、お祝いとご覧いただいている皆様への感謝を込めて、技術士受験対策の最新キーワードをまとめたマインド図をお届けします。キーワードは100投稿を記念して、100個を抽出してまとめてみました。なるべく熱いキーワードを抽出しましたが、既出のものもありますのでキーワードのページを参考に意味を確認してみてください。もちろん、ご自身で調べて掘り下げれば、しっかり身に付くと思います。PowerPointファイルもアップしますので、ご自身で再整理するのも良いと思います。ぜひ、上手に活用してみてください。
図 建設部門 キーワード100 マインド図
画面上だと何も見えない…、画像をクリックして拡大して見てください。
結合している線が多ければ多いほど重要と言えます。また、線が少なかった場合でも、適切にキーワードが使用できれば論文を書く上での武器になります。
まず中央部に配置された7つのキーワードは、ジャンルと言ってもよいくらいの重要キーワードです。その中でも、両輪と言っていいのがICTの活用つまりDXと、脱炭素からのGXという2つのトランスフォーメーションです。デジタルと自然という対極にある2つのトピックですが、これからは社会変革に不可欠といえます。
DXは令和4年度、GXに近い循環型社会は令和3年度に出題されています。エネルギー問題が注目される中、GX関連の取り組みは急務と言えます。そこで、100あるキーワードを一つずつ説明したいところですが、それは追々やらせていただくとして、今回はこのGXに色濃く関連するNbS(Nature-based Solutions)についてスポットライトを当てていきましょう。
NbSは、簡単に言うと自然の力を使って社会問題を解決しましょうという考えです(詳しくは、キーワードを参照)。昨今世界が抱える社会問題は、健康・福祉、レクリエーション、景観、都市農業、さらには食料供給など多岐にわたっています。このような問題を解決して、持続可能な社会を構築するためにはNbSが不可欠と言われています。
近年、国や自治体で盛んに取り組まれているグリーンインフラの取り組みは、このNbSの一環と言えます。NbSは自然を活用した問題解決といった包括的な概念なのに対して、グリーンインフラは自然のうちの緑に着目した取り組みです(緑が持つ多面的な機能を活用)。また、国土形成計画で多用されているEco-DRRは、生態系を活用した災害対応に特化しています。このような取り組みが各方面で活性化しているのはなぜなのでしょうか。
2022年12月に開催されたCOP15(国連生物多様性条約(CBD)の第15回締約国会議)で、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させ、回復軌道に乗せるという「ネイチャーポジティブ」の方向性が示されました。これを実現させるために、2030年までに世界の陸と海の30%以上を保全することを目標にした「30by30」が掲げられています。
図のように、日本で国立公園などの保護地区に指定されているエリアは、陸域20.5%、海域13.3%となっており30%に遠く及びません。そこで、保護地区ではないところも、国が認定して保全を進めていきましょうという仕組みが生まれました。この保護地区ではないが保全を進めるべきエリアを「OECM(Other effective area-based conservation measures)」といいます。
ちょっと、環境よりのキーワード解説になりましたが、建設部門でもこのような環境配慮型の取り組みは、今後も増えていくでしょう。新しい国土形成計画でも、「第3節 グリーン国土の創造」でバッチリ記載されているので、しっかりと理解しておく必要があると考えています。
今日も巨大な台風が各地に被害をもたらし、9月も30度を超える日が連発し秋の風情もあったもんじゃありません。このような気候変動の影響を最小化するためには、自然復興は待ったなしの取り組みです。さらに、原油高を背景にした物価高騰、世界のエネルギー・食料需要の激増など放置できない問題が次々と顕在化しています。
これらの問題から目を背けず、果敢に解決を目指すのが技術者の責務だと思います。特に建設部門の皆様におかれましては、国土形成計画で示されている「国土の多様性(ダイバーシティ)、包摂性(インクルージョン)、持続性(サステナビリティ)、強靱性(レジリエンス)の向上を図る。」この観点が今後重要となります。このことから、100キーワードの最後をこの4つの観点として締めくくらせていただきました。どうぞ、「多様な観点から課題を挙げよ」の際にご活用ください。