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技術士 二次試験対策 建設部門 令和2年度 必須科目Ⅰ「担い手確保」

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

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私のGW

私のGWは、友人と古着屋巡りをするという予定しかありません…そこで、みなさんと一緒に勉強(添削)に励むとともに、選択科目の予想などをお届けしたいと思います。先日紹介したサイドテーブルも届いたので、作業がはかどっています。

このサイドテーブルと同時に購入したのが、フラワーアーチです。伸びに伸び切ったモッコウバラを括り付け、ガーデンエントランスを作ります。1週間前には洋芝の種を蒔いたので、GWにいい感じになっているでしょう。

ということで、GWは添削&ガーデニングに決定です。きれいにした庭でお茶をすすりながら、添削するのも良いですね。つい先日に、本屋大賞も決定したので、1位から5位くらいまで一気読みしたいです。春の日差しのもと、作業や読書をすることは、なかなかの贅沢です。

みなさんも根を詰めすぎず、楽しく取り組める環境を作ってみてはいかがでしょうか。

技術士ーIndexの予定

私の予定は、みなさんにとってどうでもよい情報なので、技術士試験対策に関する予定をお伝えします。先に述べたように、過去問分析で残っている選択科目Ⅱー2、Ⅲを公開していきたいと思います。また、最近はリアル予想問題の提供も滞っているので、時間があれば考えたいと思います。

投稿のピッチも上がってきているので、日々これ添削状態です。そんな中、時間を見つけて、有意義な情報をお届けしたいと思います。先日は、投稿者の質問を契機に良いテクニックが生まれたので、論文投稿者に限らず、ご質問があればお寄せください。私も、みなさんに教えてもらうことや、気づかされることは多いのです。

あとは、「ひな型や解体新書をまとめる」、「キーワード再整理」など固定コンテンツの修正なんかも行っていければと考えています(添削LIVEの未整理っぷりは酷いものです・・・)。家でも、仕事でも整理が下手くそなんですよね。きれいに、書類をまとめている人を見ると憧れます。

さあ、GWはお互いに1分も無駄にしないよう、過ごしましょう!

論文

今回、ご投稿いただいたのは、令和2年度に出題された「担い手確保」です。持続可能な建設業や働き方改革といった注目のトピックに関連する過去問です。現状は、令和2年度から取り組みも進化しているので、最新施策・制度で過去問に取り組むのは有効ですね。それでは、早速論文を見てみましょう。

課題

1.多面的な観点とその観点
(1)労働環境の改善(人材面)
 建設業は労働力に依存している。しかし、給与や社会保険等の待遇が悪く、3K(きつい、汚い、危険)に代表されるように労働環境も悪い。さらに、週休2日制が実現していない企業も多く存在し、若者からも敬遠されやすい。よって、人材面の観点から労働環境の改善が課題である。


① 給与等の待遇については、次の項目で説明しているので不要です。

② 前段の文との関係性を示し、文脈を通しましょう。→「・・・労働環境が悪く、建設業の人手不足が深刻化している。」

③ 若者以外の話をしていないのに「も」と表現していることに違和感があります。「も」を用いることが癖になっていますね(労働環境も、企業も、若者も)。適切に用いましょう。また、週休2日の影響のみが若者に影響しているように見えます。週休2日制が未実施であることは、劣悪な労働環境に含まれており、若者への影響は労働環境全般が影響していると考えます。さらに、若者をフィーチャーしたのは、将来の担い手を確保すべきとの考えがあるからだと推察されます。これらをまとめると、次のように整理してはいかがでしょうか。
→「建設業は労働力に依存している。しかし、3K(きつ、汚い、危険)や週休2日制の未実施といった劣悪な労働環境と生産年齢人口の減少が影響し、人手不足が深刻化している。さらに、将来の担い手である若者から敬遠されやすく、建設業の存続も危惧される。」

④ 上記のように修正した場合、「持続性の観点」としてはいかがでしょうか。


(2)適切な労務費等の確保(賃金)
 建設業に魅力を感じさせるためには、適切な賃金の確保が必要である特に中小企業は適切な賃金の支払いや処遇がされていないケースがある。よって、賃金面の観点からから適切な労務費等の確保が課題である。


⑤ →「労働者に建設業の魅力を感じさせる」

⑥ →「支払いが不可欠である」

⑦ 中小企業の話をする意図が良く分かりません。ここでは、(1)で記載されている社会保険等の待遇が悪いことをのべてはいかがでしょうか。また、労務費の確保が課題としているのであれば、適切な積算など発注者側の問題点を指摘してはいかがでしょうか。

⑧ もって広い視点とするために「待遇面の観点」としてはいかがでしょうか。


(3)DXの活用(生産性)
 建設現場の急速な高齢化と人材不足により、建設業は全産業に比べ労働時間が長い。また、令和6 年からの時間外労働の上限により、更に労働力の確保が問題となる。新技術の導入を実施し、生産性を向上する。よって、生産性の観点から建設現場のDXの活用が課題である。


⑨ DXとは、デジタル化により社会や生活の形・スタイルが変える(変わる)ことです。手段ではありません。

⑩ 労働時間が長い理由として、人材不足は理解できますが、高齢化は関係ないのではありませんか。もっと調節的な、厳しい工期設定などを例示しましょう。

⑪ →「上限規制」

⑫ 後述の課題につなげるために、労働力確保というより「生産能力が落ちる」といった問題点を指摘した方が良いと思います。

⑬ ここは解決策を書くところではありません。必要性に留めましょう。→「生産性を高める必要がある」

⑭ ⑨のとおりDXの使い方が不適切です。この場合は、「DX化が課題」ですかね。

解決策

2.最も重要な課題と解決策
 最も重要な課題は「建設現場のDXの活用」である。時間外労働の基準法はすでに始まっており、早急な対応が必要であるからである。以下に解決策を示す。

(1)i C o n s t r u c t i o n 2 . 0の推進
 2040年度には生産年連人口が約2割減少することが予想される。また、今後の激甚化・頻発化する災害やインフラの老朽化への対応増のため、より少ない人数で生産性の高い建設現場の実現が必要である。今までのI C T の活用から、建設現場のオートメーション化を目指すiConstruction2.0 の推進を行う。具体的には、施工、データ連携、施工管理をオートメーション化し、生産性1 . 5 倍を建設現場で実現する。


⑮ →「i-Construction」※ハイフンが入ります。

⑯ →「生産年齢」

⑰ これは課題パートで書くべきです。解決策パートでは不要です。

⑱ →「を推進する」

⑲ 具体的とありますが、具体的に見えません。項目を列記するのではなく、それぞれどのようなオートメーション化を図るのか詳細に記載しましょう。


(2) B I M / C I M の活用
 関係者間を横断しながら効率的に作業を進めるため、「B I M / C I M 」による3 次元データを全工程間(調査~維持管理)で共有する。また、技術的な情報だけでなく、コストや価格情報をB I M / C I M に付与する。これにより、コスト管理、資機材調達、労務管理の一層の効率化が可能となる。今後D X の進展に伴い、建設事業に関する様々な情報がB I M / C I M に関連付けるように整備する


⑳ 「関係者間を横断しながら」とは、どのような状況なのでしょうか。横断的な取り組みのことを言っているのですか。

㉑ 課題は「建設現場のDX」です。全行程は施工フェーズも含んでいるので、間違いではありませんが、ちょっとずれている印象を受けます。もっと施工フェーズにスポットライトを当てるような表現が望まれます。例えば、「施工図や出来形管理において、BIM/CIMによる3次元データを用いる。3次元データは、施工のみでなく調査から維持管理までの全工程で共有する。」

㉒ 何を整備するのですか(システム、仕組み、制度?)。


(3)インフラデータプラットフォームの構築
 これまでのインフラメンテナンスサイクルにより得られたデータを活用するためA I を利用したデータプラットフォームの構築を行う。これにより、これまで個別に管理されていたデータの一元化やG I S 上から必要なデータの検索が可能となり効率化を図ることができる加えて災害時の津波や人の流れをサイバー空間上でシミュレーションすることで、災害対策に活用することができる


㉓ データプラットフォームはデータ活用基盤です。AIを利用するデータプラットフォームとはいかなるものですか。後述の説明をみると、インフラメンテナンスによって蓄積されたデータをオープンデータ化するといったことが言いたいことですかね。

㉔ この内容は、設計や維持管理の効率化を意味していませんかね。書くべきことは、「建設現場のDX」です。

㉕ これは、波及効果を書いているのですかね。書くべきことは、「建設現場のDX」です。論点がズレているように見えます。

新たなリスク

3.新たに生じうるリスクと対応策
(1) 新たに生じうるリスク
 上記の解決策では、衛星やドローンによる映像取得、解析でデジタルデータを使用する。デジタルデータはハッキングやマルチウェアなどのサイバー攻撃の対象となる。多くのデータに問題が生じた場合、解決に時間と労力が必要となり、生産性が低下する。


㉖ データプラットフォームで衛星やドローンは使わないと思います。単純にデジタルデータの利活用が増加するで良いのではありませんか。

㉗ →「マルウェア」


(2)リスクへの対応策
 デジタルデータには、VPN接続やファイアウォール、電磁シールドなどの多重防護を実施する。また、サイバー攻撃への訓練や非常用電源を準備し、攻撃への対応を行う。


㉘ サイバー攻撃の備えとして、なぜ非常用電源を準備するのか分かりません。

要点・留意点

4.業務遂行上必要となる要件
(1)技術者倫理の観点:倫理の要点は「公衆の安全・健康・福利を最優先」することである。留意点はICT技術等で大容量の情報を扱う場合は秘密情報保護を厳守し、情報漏洩等をせず、倫理観を持った技術者としての責任ある行動をとるまた、新技術の自己研鑽を実施する
(2)社会の持続可能性の観点: 要件は「地球環境、経済の保全等、将来世代にわたる持続可能な社会の実現」である。留意点は将来世代を担う若手技術者の人材育成に努める。業務の各段階で常にこれらを意識するよう留意する。- 以上-


㉙ 私も良く間違えるのですが、「要点」なんですよね。

㉚ もっと端的に表現しましょう。→「デジタル化により大容量の情報を扱うため、情報漏洩等に留意する」

㉛ これは、業務における要点・留意点ではないと思います。

㉜ 社会の持続可能性の観点から必要となる要点が、持続可能な社会の実現では解答になっていません。

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