口頭試験の特徴を要チェック!
【 技術士 二次試験対策 】
今年の口頭試験は難しい!?
筆記試験から約一か月がたちました。夏休みもあり十分な休養が取れたのではないでしょうか。筆記試験の合否が気になると思いますが、早めに口頭試験の準備に取り掛かる必要があります。それでも、合格しているか分からない状態で勉強なんてできないよ…という人も多いと思います。
そんな人は、本サイトの添削サービスを活用し、合否判定をご依頼いただければと思います(サービス購入はコチラ)。自身のない人でも、詳しい解説がありますので、修正すべきポイントも明確になると思います。ぜひ、ご検討ください。
さて、なぜこんな早くから、対策する必要があるのでしょうか。そもそも、建設部門の場合、口頭試験の合格率は例年90%以上と非常に高いです。じゃあ、べつに慌てずともいいのではという疑問が湧いてきます。
高い合格水準となっているのは、筆記試験を突破する実力ある受験生がしっかりと準備した結果としてこの数字だということを理解しましょう。この事実に加え、筆記試験が簡単だったことを踏まえると、今回は筆記試験を突破する人たちが比較的に多いのではということが予想されます。
調整がないことを信じたいですが、合格者を10%程度に抑制するために、口頭試験の難易度が上がる可能性があります。受からせる試験から、落とす試験に変わるということです。こうなると厳しい戦いが待ち受けることが想定されます…
泣きの10分
どのような試験内容なのかを理解しないことには、対策をしようにもできませんよね。そこで内容を手っ取り早く知っていただくには、疑似体験をすることが有効です。本サイトでは、簡単な注意事項と私の体験記を投稿してありますので、まずはここから始めると良いでしょう(体験記はコチラ)。
体験記を読んでいただくと分かるように、試験時間は20分です。申し込み案内には、これに加え括弧書きで「10 分程度延長の場合もあり」との記述があります。この10分が口頭試験における自分の評価を知るための重要な要素なのです。
この10分は、「泣きの10分」と言えるものです。合格水準に達していない人を救うべく設けられた時間と言ってよいでしょう。すなわち、規定時間内に口頭試験が完了すれば、合格水準にある、または極端にダメな場合のいずれかです。延長戦の場合、合格と不合格の天秤が左右に揺れている状況です。
まず目指すべきは、20分でビシッと終えることです。そのためには、申し込み案内にあるように試問の意図を考え簡潔明瞭に回答というルールを順守しましょう。筆記試験の時も短い文章で分かりやすくという注意点を述べてきましたが、口頭試験でも同様です。
同じことを繰り返し説明したり、長々と説明することは厳に慎まなければなりません。これは、単に時間を浪費し、答えるべきことを時間内に回答できない可能性を高めるだけです。これをすると泣きの10分に突入するというわけです。このような冗長的な説明をする人は、泣きの10分でも説明しきれない傾向があります。
普段から、説明が長いと言われる人は特に注意です。この特性は、一朝一夕では治らないです。このため、この悪癖を修正するために多くの時間が必要になるというわけです。このような癖がある人は、しゃべりだす前に考えをまとめるといった所作が必要になります。
口頭試験の内容
それでは、申し込み案内の内容を確認しましょう。
技術士としての適格性を判定することに主眼をおき、筆記試験における記述式問題の答案
及び業務経歴を踏まえ実施するものとし、次の内容について試問します。
【A】総合技術監理部門を除く技術部門
試問内容については、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」に基づく以下を試問します。
なお、業務経歴等の内容を確認することがありますが、試問の意図を考え簡潔明瞭にご回
答ください。

項目だけを見るとなんだか漠然とした内容です。これでは実際に何を聞いてくるのかよく分かりません。しかし、説明文をよく読むと「試問内容については、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」に基づく以下を試問します。」と書いてあります。
出ました「コンピテンシー」!そうなんです。口頭試験は、技術士の資質を備えているか否かのチェックなのです。すなわち、求められているのは単なるあなたの考えではなく、コンピてしーに沿ったあなたの考えを述べることが重要なのです。
コンピテンシーの内容を説明するのは、また別の機会にするにして、今日はこの事実を頭の中に叩き込んでください。筆記試験における技術力が国の政策に対する知識であったのと同様に、口頭試験においても、科学技術・学術審議会技術士分科会にて示されている「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」を回答することが重要です。
いいですか、自分の矜持を述べるわけではありませんよ。あくまでコンピテンシーに沿った考えを示すことが試験への対策になります。よって、このコンピテンシーを正しく理解することが、口頭試験の合否を分けると言ってよいでしょう。