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技術士 二次試験の体験記を通じて、会場の雰囲気や注意すべき事項をご紹介しますPart2

疲れ コラム
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体験記Part2

【 技術士 二次試験対策】

技術士二次試験の体験記Part2をお届けします。Part1では、キンキンに冷えた教室で何とか試験を終えた私ですが、午後の試験でもさらなる試練を迎えます。みなさんには、同じ苦しみが及ばないよう、事前にできる限りの情報提供をしていきたいと思います。

それでは、体験記をどうぞ。


午前中の試験が終わると昼休憩に入ります。午前中の試験は10:00~12:00で、午後の試験は13:00~16:30となりますので、昼休憩は1時間ありますが、午前中の試験問題の注意事項には、「12時45分までに着席してください」とあります。そうなんです、昼休憩は短いのです。外に食事にでかけるなど論外です。お昼は、お弁当を持参するか、コンビニでパンやおにぎりをあらかじめ買っていくことをお勧めします。

私は、買ってきたパンを片手に、作成した練習論文を読み直しました。1分1秒も無駄にできません。特に、選択科目Ⅱ-1は知識を問われるのでキーワードを中心に確認していきます。Ⅱ-1問題は、枚数は1枚と少ないにも関わらず、事業や制度が分からないと全く書けません。まさに鬼門!要注意です。幅広い問題に対応できるよう、事前にキーワード集などを用意するのも効果的です。

教室内は、依然として激寒なので、トイレに行っておくとともに、水分も必要以上に摂取しないよう注意しました。そうこうしている間に、試験官が登場です。午前中の緊張とは打って変わって、「やってやるぜ」との意気込みの方が、緊張を上回っていました。しかし、周囲は一瞬にして静寂に包まれ、隣のおじさんの息遣いが聞こえてきました・・・

試験官が、午前中と同様の説明をひとしきり終えると、開始の合図が響き渡ります。
※念のため、午後の試験問題もアップしておきますね。

技術士 二次試験 PM問題1
技術士 二次試験 PM問題1

午前と同様、一斉に問題用紙をめくる音が教室を包みます。

さあ、鬼門の選択科目Ⅱ-1からチェックします。「ん、スポンジ化対策がある!!!!!」心の声が漏れていないか不安になるほど、心の中で叫びました。予想ドンピシャ!必須科目に続き、的中です。必須科目同様、すばやく論点や注意点などにアンダーラインを引き、何を書くのかキーワードを余白にメモします。

他の問題も確認しないことには、解答作成に集中できません。よって、続いて選択科目Ⅱ-2もチェックしちゃいます。「民間事業者の資金とノウハウを取り入れた構想作成ですって!」また、心の中で叫びます。この時、私はPPP事業を業務として行っており、これ以上ないサービス問題です。技術士になれという天啓なのか、自身とワクワク感に満たされていくのを感じます。

最後の選択科目Ⅲをチェックします。「最後頼むよ!」という祈るような気持ちで確認すると、ありました例の奴が・・・当時感染拡大真っ只中、もう出ることが約束された問題「新型コロナウイルス」。合格への道筋が見え、心の中では声が枯れ果てるほど歓喜の雄たけびを上げています。

さあ、喜ぶのはここまで、冷静さを取り戻し、Ⅱ-2は目を瞑ってもかける問題なので、Ⅲの骨子を素早くまとめ、Ⅱ-1から順番に書き上げていきます。筆をすすめるとすぐに、隣から椅子を引く音が聞こえます。すぐさま隣に目を向けると、さっき息をしていたおじさんではないですか(息はみんなするね)!?
おじさんは、筆箱を流れるように鞄に収めると、颯爽と教室を跡にします。

「おじさん的を外しちゃったんだね」と心で声をかけ終えると、問題に集中します。予想的中に慢心した私に罰が与えられました。散々やった「立地誘導促進施設協定」の名前が出てこない・・・なんだっけと焦れば焦るほど出てきません。やむを得ません。通称のコモンズ協定で手を打ちます。この心の乱れによって、協定の内容に関する記憶も曖昧になってしまいました。先ほどの歓喜から、幾分も経過していないのに、圧倒的な不安が押し寄せます。落ちたら、このⅡ-1だなと思うほどできません。やはり鬼門!おそろしい。

この鬼門の恐ろしさに身を震わせていたのですが、震えの原因は別にありました。食事をして少し体温が上がったせいか、尋常でない寒さを忘れていました。身を縮めながら、必死に問題に食らいついていると、一人の女性が試験官を呼んでいます。何かあったのかなぁと眺めていると、静かな教室内ではそのやり取りが聞こえてきます。女性は、なんと試験官に空調が寒すぎる旨を伝えています。

「ナイス女性!」。君は、もう合格で良し!技術士として、社会貢献する前に、もうすでに教室内の受験生の役に立っています(まさに天使)。彼女の行動力に賛辞を送っていると、試験官から要請に対する冷徹な回答が聞こえてきました。

「空調は集中管理だから調整できません。」

なんだよ!!!彼女の勇気を、ぼくたちのささやかな希望が打ち砕かれた瞬間でした。しかし、試験官は代替策として、窓を大きく開けることで対応したのです。湿気たっぷりの生暖かい風は、私たちにとって元寇以来の神風となったのでした。

激寒問題が解決した私は、記憶が曖昧な状態のままⅡ-1を書き上げると、すぐさま得意のⅡ-2の民活論文に着手します。ここは、もうノリノリです。筆は止まることを忘れたかのように、進んでいきます。勢いそのままに、Ⅲのコロナウイルス論文を書き始めます。これも、約束された問題なので、スムーズに書くことができます。

しかし、寒さ以外の試練がこの時すでに私の身に襲い掛かってきたのです。

「う、腕が痛い。指に力が入らん・・・」

もちろん、手書き論文は練習の時に散々書きましたよ。でも、思っている以上に筆に力が入っていたのでしょう。肩から手首までは、パンパン。握力は小学生。
でも、ここで諦めるわけにはいきません。
根性で一通り書き終え、時計に目を移します。残り時間、あと15分です。時間なーーーい!

目を皿のようにして、書き上げた論文をチェックします。当然、「ここもう少し、こうしたいなぁ」、「この表現くどいなぁ」など修正したい箇所がいくつも発見されます。全部直す時間はありません。一番やばい間違いはどれだと逡巡し、論点ズレが懸念される部分を急いで修正します。修正が間に合わなければ、大幅な減点になります。リスクはあるものの、看過できない間違いをそのままにしておくわけにはいきません。少ない語彙をフル活用し、問題用紙に収まるよう文字数を調整します。

残り2分を切ります。

時間ギリギリまで、読み返します。

終了・・・

合図とともに押し寄せるのは、安堵と疲労です。思考は急停止、何も考えることができません。
かなり消耗している自分に驚きます。
試験は、私が想像していた以上に過酷でした。

どうでしたか?私の体験記は、みんさんのお役に立ちましたかね!
みなさんが、試験当日、練習の成果を発揮できることを願い、私の体験記を終わりにします。

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