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技術士 って「 難易度 が高い割に メリット なくない!?」を考察してみます

コラム
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技術士のメリットとは一体なんなのでしょうか?

技術士 二次試験も一旦落ち着きを見せているので、技術士を目指すみなさんの疑問を考えてみたいと思います。

「技術士って何なの」から見ていきましょう。技術士法第2条によって次のように定義されています。

『技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。』

この法的位置づけにより、技術士を取得すると「技術士を名乗ることができる」資格、名称独占資格が与えられます。「それだけ?」との声が聞こえてきそうですが、それだけです。医師や弁護士と肩を並べる五大国家資格と言われる技術士ですが、業務独占資格を有する他の資格に比べなんだか見劣りする感じさえします。しかも、「試験難しいのに労力に見合ったメリットなくない?」とも思ってしまいます。

「技術士たるもの打算と見返りで行動するな」という戒めを包含する高貴な資格ということですかね!このような精神は冗談ではなく、技術士倫理綱領の前文にしっかりと示されています。

『技術士は、科学技術の利用が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して安全で持続可能な社会の実現など、公益の確保に貢献する。技術士は、広く信頼を得てその使命を全うするため、本倫理綱領を遵守し、品位の向上と技術の研鑚に努め、多角的・国際的な視点に立ちつつ、公正・誠実を旨として自律的に行動する。』

このように、技術士は、技術を身に付けるだけでなく、品位の向上に努めて、公正・誠実を旨として行動・・・まさに聖人君子たれということなんです。国のお墨付きで技術力が認められるわけですが、「どーだ、俺技術士だぞ」、「技術士だから俺の言うことを聞け」といった態度は技術士と言えないのです。

話を戻してメリットですが、そんなもん求めんなという精神論は置いておき、なぜみんな苦労して技術士を取得を目指すのでしょうか。それはメリットは当然存在しているからです。

例えば、土地区画整理士など資格試験の一部又は全部が免除されます。また、建設業法の一般建設業及び特定建設業における営業所の専任技術者等にもなれます。さらに、入札要件に技術士が指定されることもあるので、受注機会の拡大にもつながるでしょう。このような効用から、会社から資格手当が支給され、給与がアップするなんていうのも大きなメリットと言えるでしょう。

このような直接的なメリットを重視する方も多くいると思います。しかし、私を含めみんさんの資格取得動機は、「技術者最高の資格を取りたい」という純粋なものではないでしょうか。私は、土木系の大学を卒業していますが、学生の時代から「技術士になりたいね」、「技術士にはなるべきだ」といった話題は盛んにされていました。このような、資格に対する憧憬は昔から存在し、いつしか取らなきゃいけないという義務感や重圧感に変わっていきました。この重圧感から開放されたいという気持ちが、私の場合強かったです。

また、会社や周囲から取得するよう求められるケースもあるでしょう。そういった場合、重圧感や会社での居心地の悪さは私の比ではないでしょう。そんな環境下で社会生活を送るのなら、もう取得しちゃった方が楽です。さらに、給与アップまでくっついてくるのなら、もう拒む理由はありません。

ただ、「受験を公言して落ちたら恥ずかしいなぁ」、「仕事が忙しくて勉強する時間ないなぁ」と事情は様々です。しかし、行動しないと始まりません。恥ずかしい人、忙しい人は、本サイトを利用してください。こっそり勉強して、いつの間にか取得しているかっこいい人を目指しましょう。私は、こんなみんさんを応援したいのです。

メリットは、実はこれだけではありません。資格取得前では想像できなかった大きなメリットが存在します。それは、試験勉強プロセスを経ることによって、コミュニケーション能力が格段にパワーアップします。おそらく、これが最大のメリットではないでしょうか。

コミュニケーション能力とは、文書の作成能力であったり、他者への説明能力であったりと様々ですが、根拠を明確にするクセや、分かりやすく表現するクセが自然と身に付き、関係者との合意形成を楽にしてくれます。この能力が備わることが、本質的なメリットではないでしょうか。

技術士倫理綱領では、こんな規定もあります。

(有能性の重視)
4.技術士は、自分や協業者の力量が及ぶ範囲で確信の持てる業務に携わる。
(1)技術士は、その名称を表示するときは、登録を受けた技術部門を明示する。
(2)技術士は、いかなる業務でも、事前に必要な調査、学習、研究を行う
(3)技術士は、業務の履行に必要な場合、適切な力量を有する他の技術士や専門家の助力・協業を求める。

(真実性の確保)
5.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的で事実に基づいた情報を用いて行う。
(1)技術士は、雇用者又は依頼者に対して、業務の実施内容・結果を的確に説明する
(2)技術士は、論文、報告書、発表等で成果を報告する際に、捏造・改ざん・盗用や誇張した表現等をしない。
(3)技術士は、技術的な問題の議論に際し、専門的な見識の範囲で適切に意見を表明する。

このように、客観的で的確な説明は、技術士の素養として求めらています。以前、技術士のコンピテンシーに関する記事を投稿しましたが、技術士に備わっているべき資質は、受験勉強と共に強化されます。この試験によって引き出された能力は、みんさんの仕事・業務を強力にサポートしてくれます。また、技術士になった後も能力が衰えることがないよう、継続的な研鑽が求められます。

このように、技術士のメリットは、技術士としての高い倫理が身に付き行動できる人物になれる(なる必要がある)ということであり、それを前提とした社会的評価を受けられることだと考えています。

この霞の様なメリットをみんさんはどう評価しますかね?

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