過去問分類・国土交通省令和5年度予算から問題を予想します
【 技術士 二次試験対策】
5月も終盤を迎え、二次試験本番まで2か月を切りました。みんさんは、論文を一生懸命書いていると思いますので、みんさんに代わり出題予想をしてみたいと思います。これまでに、国土交通白書の頻出キーワードを抜き出したり、キーワードをまとめてみたり、リアル予想問題を作成したりと様々行ってきました。今回は、スタンダードな過去問分析から、みていきたいと思います。
令和元年度から4年度までの必須科目の出題をまとめたものです。問題を分類すると、デジタル関連、環境関連、維持管理関連、災害関連、産業関連に分類されます。社会が変化し国交省の取り組みに大幅な転換がない限りは、この分類が大きく変わることはないと考えます。
まずは、デジタル関連です。これまで、環境や産業といったジャンルは2年連続して出題されています。よって、IoTやICT技術の活用といった表現のみが変わり、問われる内容はデジタル関連といったケースも想定されます。最近、国交省では、プロジェクトPLATEAUといった活動も盛んであり、デジタル化を含めた新技術の出題はありそうですね。
次は、環境関連です。環境関連の問題は、2年連続して出題されており、過去に3年連続といった出題はありません。必須科目では、次点といったところでしょう。しかし、白書では脱炭素連発ですからねぇ・・・悩ましいところです。
3つ目は、維持管理関連です。しばらく出題されていないですし、災害対策、デジタル技術などの親和性が高いです。また、国交省では、『総力戦で取り組むべき次世代の「地域インフラ群再生戦略マネジメント」 ~インフラメンテナンス第2フェーズへ~』と題し、新たな方向性が示されていることからも、要注意です。
4つ目は、毎度おなじみの災害関連です。泣く子も黙る災害問題です。まあ、出るでしょうね。一年おきに出題というサイクルにも注目です。ただし、どうやって出題されるかということに論点を移しましょう。筆頭は、流域治水ですね。次点で、盛土規制強化が強まる中、これまで出題されてこなかった土砂災害に的を絞られるとやっかいです。
最後は、産業関連です。リアル予想問題でも出題しましたが、ポストコロナを見据えた観光立国があやしい気配です。さらに、「新・担い手3法」として、再び品確法と建設業法・入契法を改正しています。この背景を踏まえると、働き方改革や、生産性の向上、品質確保といった建設産業の取り組みが出題される見方もできます。
過去問からみる傾向は・・・全部大事です。
ごめんなさい。すべてのジャンルで、少なくとも一つの論文は用意しておきましょう。
国交省がどんな取り組みに力を入れているのかを理解するために、「令和5年度の国交省予算」を見てみましょう。この予算概要は、キーワードの宝庫なんです!
これは、令和5年度予算の基本方針になります。もう、キーワード満載ですよね。必須科目にふさわしいものもたくさんありますが、選択科目の問題になりそうなのもありますね!
要約すると、交通、観光、災害、物価高騰、GX、DXといった問題点が目につきます。
次は、予算の3本柱を見てみましょう。
安全・安心です。もう、定番中の定番です。国民の生命・財産を守るのは国の責務ですから、最初に取り上げられています。注目キーワードは、括弧書きになっている流域治水、水循環、土砂災害、盛土、交通ネットワーク強化、インフラメンテナンスあたりです。
2本目は、経済社会活動の回復です。ここにいました観光立国!、そのほかにも経済という視点で、公共交通のリデザイン、建築物の省エネ、EV促進が記載されています。
最後の柱は、分散型国づくりです。多様な価値観に対応する施策として、二拠点居住(地域活性)、スマートシティ、コンパクトシティといった都市づくりなどが挙げられています。ここら辺は、都市及び地方計画を受験する人は、必ず押さえておきましょう。
どうですか、論文が書きたくなったのではないでしょうか。キーワードの理解を深め、論文をブラッシュアップしましょう!