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技術士 二次試験対策 過去問整理とR6予想問題 選択科目Ⅱー2都市及び地方計画

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過去問から見る出題傾向 選択科目Ⅱー2

【 技術士 二次試験対策 】

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選択科目Ⅱー2の予想と対策

さあ、GWに突入しました。ここの期間でどれだけ論文が用意できるかが、合格の分水嶺になると言えます。そこで、予告通り選択科目の分析を行いますので、論文作成の参考にしていただければと思います。前回は、鬼門である選択科目Ⅱー1をお届けしたところです。

選択科目Ⅱー2は、Ⅱー1に比べると予想よりは容易と言えます。しかし、幅広い範囲であることには変わりありません。容易と考える理由は、業務手順を述べる問題なので、ある程度限定できるからです。

業務手順は、内容によって数多存在します。そうなると、このやり方は間違えていると断定は難しいと考えられることから、法定手続き、ガイドラインなどで一定程度手順が決まっているものが出題される可能性が高いです。

業務手順は、みなさんが従事している業務に照らせば、どんな問題でもある程度経験論で書き進めることができます。しかし、重要なのは、直近の投稿で紹介した「専門知識」とは何かという点です。つまり、技術士試験における専門知識とは、我が国固有の法令等の制度や国の施策を理解し応用することと捉えることができます。

このことから、選択科目Ⅱー2は、法定手続きやガイドライン等に載っている手順を書くべきなのです。とどのつまり、Ⅱー1同様、知識を問う問題と言えます。問題を作成する場合は、国の示すガイドラインや関連法令に手続きが示されているものを抽出し、テーマを設定すると良いでしょう。

「都市及び地方計画」の出題傾向

都市及び地方計画は、以下の3つのジャンルに区分されます。まちづくりは、ジャンルとしてはちょっと広すぎますかね。もっと分かりやすく言うと、国が力をいれている取組みに関する事項と捉えていただいて構いません。

次に示す集約・再編は、人口減少を背景とした合理化策として、公共施設の再構築といった内容になります。また、都市構造の集約という側面ものあるので、立地適正化関連の手続きも含まれます。

最後は民活です。いわゆるPPP事業なのですが、地方財政がひっ迫する中、民間活力とノウハウを生かして、公共施設の整備やストック活用を図るものです。

  • まちづくり関連
  • 集約・再編関連
  • 民活関連

まちづくり関連

  • R1→復興まちづくり復興事前準備の取り組み
  • R2→地区計画の策定支援
  • R4→歴史的風致維持向上計画重点地区

このジャンルは、都市及び地方計画の王道的な出題が多いですね。しかし、何か傾向があるかというとコレというものがありません。しかし、地区計画は王道中の王道だとして、他の事業はガマニュアル等が策定(改定)した翌年度に出題されています。母数が小さすぎるので、確実なことは言えませんが令和5年度に策定・改定したマニュアル関係は要チェックで良いと思います。

<マニュアル策定と出題の関係>
平成30年に「復興まちづくりのための事前準備ガイドライン」を策定→R1出題
令和2年3月(令和3年3月改定)「歴史的風致維持向上計画」作成マニュアル、「歴史的風致維持向上計画」策定に向けた手引き→R4出題

集約・再編関連

  • R1→街区公園の再編
  • R2→立地適正化計画における居住誘導区域の見直し
  • R3→居心地がよく歩きたくなるまちなかを実現するための道路空間再構築
  • R5→防災指針案の作成

集約再編は、結構な頻度で出題されています。先に述べたように「公共施設の再構築」と「集約型都市構造」に細分され、1年おきにそのテーマが入れ替わっています。集約型都市構造の関連としては、やはり立地適正化計画に関する記述ですが、昨年、防災指針が出題されています。立地適正化計画については、最近実効性という視点で都市構造等の評価に関することが議論されています。そのような動向も注目するポイントですね。

また、集約型都市構造といえば、コンパクト・プラス・ネットワークですが、立地適正化計画ではやや出きった感がありますので、注目はネットワーク部分と考えます。つまり、公共交通の再編などがきな臭いですね。

公共交通以外にも集約・再編の動きは活発化しております。インフラの集約・再編の事例集・ガイドラインや支援施策等を分野横断的にまとめた「新たな暮らし方に適応したインフラマネジメント~インフラ集約・再編の推進に向けて~」が令和5年10月に示されております。ただし、手続きを示したものはないので、そこが引っ掛かります。

民活関連

  • R3→跡地活用(PRE)の構想策定
  • R4→運動公園の指定管理者制度
  • R5→Park-PFIの公募資料作成

最後は、民活関連です。直近3か年は、民活関連が連続して出題されていますね。この傾向を見ると次はもうないのではないかと勘繰りたくなります。民活関連は、残っているテーマも少ないです。ただし、王道のPFI事業が出ていないのですよねぇ・・・じゃあ、ついにPFIか!?ということなんですが、どっちかというと内閣府よりなんです。

また、建設系でいえば、コンセッションなどもありますが、注目されているウォーターPPPなどは上下水道部門ですし、不動産の証券化手法などもありますが建設系のイメージに合わないですし、環境関連でいえばESG投資の促進などもありますが、具体的な業務手順となるとそこまで確率されていません。このジャンルは、頭が痛いです。

選択科目Ⅱー2 R6予想問題

技術士 二次試験対策 選択科目Ⅱー2 予想

予想の基本は、最近マニュアル等の公表がされたかという視点で抽出しています。さらに、マニュアル公表が以前のものでも、審議会や委員会で議論されてるものをマニュアルを掘り出すといった視点も追加しています。ジャンルの傾向でいうと、民活は3年連続で出題されていますし、若干テーマが枯渇しているようにも感じます。よって、予想もまちづくりに偏ってしまいました。

では、それぞれの理由を見ていきましょう。

<まちづくり>
①事前復興まちづくり計画
→「事前復興まちづくり計画検討のためのガイドラインについて」(2023年7月)
②水災害リスクを踏まえた防災まちづくり
→「水災害リスクを踏まえた防災まちづくりのガイドライン」(2021年5月)
③防災移転まちづくり
→「防災移転まちづくりガイダンス~防災集団移転促進事業及び防災移転支援事業(居住誘導区域等権利設定等促進事業)について~」(2024年4月)
④国土利用計画(市町村計画)
→「国土利用計画(全国計画)」を閣議決定(2023年7月)
⑤低炭素まちづくり
→「低炭素都市づくりガイドライン」(2010年8月)※まちづくりGXが注目されているため
⑥グリーンインフラ実践
→「グリーンインフラ実践ガイド」(2023年10月)

<集約再編>
①まちづくりと連携した駐車場施策
→「まちづくりと連携した駐車場施策ガイドライン(第2版)」(2023年4月)
②都市構造の評価

→「都市構造の評価に関するハンドブック」(2014年8月)※審議会等で議論されているため
③地域公共交通計画

→「地域公共交通計画等の作成と運用の手引き(第4版)」(2023年10月改訂)
④インフラマネジメント

→「新たな暮らし方に適応したインフラマネジメント~インフラ集約・再編の推進に向けて~」(2023年10月)

<民活>
①サウンディング調査
→「地方公共団体のサウンディング型市場調査の手引き」(2018年6月)※調査手法なんですよねぇ
②コンセッション

→「下水道事業における PPP/PFI 手法選択のためのガイドライン」(2023年3月)※残されている官民連携手法でうけど上下水部門かなぁ
③インフラメンテナンスにおける包括的民間委託導入

→「インフラメンテナンスにおける包括的民間委託導入の手引き」(2023年3月)※ちょっとまちづくりからずれてるかなぁ

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