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技術士 二次試験対策【添削LIVE】添削を読みやすくリニューアルします

お城 観光 論文添削
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-観光-

【 技術士 二次試験対策】

今回の添削LIVEは、「観光」のチェックバックになります。観光関連は、予想ランキング第1位にさせていただいたとおり、最も注目すべきトピックと考えています。添削結果は、キーワードや注意すべきことが満載ですので、是非ご確認ください。

さて、今回から添削結果のお伝えの仕方を変更します。PDFファイルをアップロードする形でご案内していましたが、スマホだと字が小さくて見えづらいですようね。そこで、通勤や隙間時間でチェックできるよう投稿本文にて解説していきます。従来のPDFファイルも「添削LIVE」タブにデータベースとして保管してありますので、PCの人はこちらを利用すると良いと思います。


【観光】

(1)観光立国実現の課題
1)いかに担い手を確保するか
 新型コロナウイルスの感染拡大で旅行者が大幅に減少し、地方の観光関連企業は経営難に陥った。観光業が回復する中、一旦離れた労働者が戻ってこないことから、人手不足が顕在化し始めている。人材面の観点から、いかに担い手を確保するかが課題である。
2)いかに多様化なニーズに対応するか
 新しいい生活様式が定着し、多様な価値観やニーズへの対応が求められおり、旅行者の観光需要が変化する中で新たなサービスが必要になる。観光産業の円滑な回復を図る観点から、いかに多様化した観光ニーズに対応するかが課題である。

 以前も指摘しましたが、建設分野における課題を書かないとダメですよ。以下に示された課題は、1)×、2)×、3)〇の判定になると思います。
建設分野びおける課題を国交省のHP等でしっかりと探しましょう。ちょっと調べただけでも、以下のとおりたくさん出てきますよ。

例1)グリーンな観光の促進

例2)観光DXの推進

例3)歴史的資源を活用した観光まちづくりの推進

例4)ユニバーサルデザイン・安心安全(防犯・交通安全ほか)  など

3)いかに観光インフラを整備するか
 国内の旅行者やインバウンドの増加が予想される中で、オーバーツーリズムの発生が懸念される。旅行者の受け入れ強化の観点から、いかに観光インフラを整備するかが課題である。

② 予想される理由を書きましょう。例えば、「ポストコロナを迎え」を文頭に持ってくると良いでしょう。

③ 私が例示した内容ですが、「強化」だと解決策に近くなってしまうので削除。

(2)最も重要な課題と解決策
 3つの課題のうち、3)いかに観光インフラを整備するかが最も重要な課題である。

④ これも以前に指摘しましたが、「以下に解決策を述べる」を書きましょう。

1)円滑な移動を確保するインフラ整備
 旅行者の移動をスムーズにするには、交通インフラの整備が重要である。具体的には、パークアンドライドの整備や、駐車場配置適正化区域を定めることで、観光地への自動車流入を抑制する。交通ネットワーク化を進める中で、高速道路から観光地のアクセスを容易にするには、スマートICの整備が有効である。ETC2.0の活用で高速道路の一時退出を容易にするとともに、道の駅など休憩施設へのアクセシビリティを高め、ドライバーの適切な休憩を促す。加えて、休憩施設での特産物販売等を通じて地域の活性化を図る。公共交通機関は、鉄道とバスターミナルを直結して交通結節点のシームレス化を図り、地域公共交通計画の策定で、デマンド交通の旅客輸送サービスを強化する。

⑤ 前段で、「整備が重要」といっていますが、この部分は整備ではありません。例えば、「駐車場配置適正化区域を定め駐車場整備を誘導するなど、・・・」とし、整備を伴う施策にすべきです。

⑥ 「交通ネットワーク化を進める中で」という記載の意図が不明です。この状況説明は必要ですか。

⑦ 例示を追加しているわけではなく、休憩による効果を書いているので「加えて」→「これにより」とした方が良いと思います。

⑧ 話題が変わるので、改行+「一方、」を追記しましょう。

⑨ 「シームレス化を図り、・・・」とありますが、図った結果や効果が後述されているのかと思いきや全然関係ないデマンド交通の話になっています。さらに、地域公共交通計画の策定で、デマンド交通のサービス強化なのでしょうか。文脈がおかしいことと、飛躍していることで、言いたいことが読み手に伝わりません。

2)適切な情報を提供するインフラ整備
 適切な情報提供で円滑な移動と快適な滞在環境を確保する。具体的には、スポット通信サービスを活用して、スマートウェイによる交通情報やレジャー情報、気象・災害情報の入手を可能にする。観光地の混雑状況をリアルタイムで入手できるため、旅行者の分散化に有効となる。観光地では、光ファイバーの敷設や5Gネットワークの整備で高速通信環境を提供し、ARや画像、位置情報によるコンテンツを配信する。この配信を活用して適切な行動を促すためのガイドラインや立入禁止区域についても情報を提供することで、観光地の環境を保護する。

⑩ 円滑な移動は、前段の1)で説明する内容ではありませんか。

⑪ 「情報提供で快適な滞在環境を確保する」とはどういうことでしょうか。説明が足りないと思います。さらに、これはインフラ整備(ハード)なのでしょうか、ソフト施策だと思います(この項目全般に言えます)。

⑫ これらの取り組みは、オーバーツーリズムが発生する以前から存在するサービスですので、課題解決の対策として物足りない感じがします。

⑬ このコンテンツの内容が重要ではありませんか(ただし、ハード整備を伴う施策でないと課題とマッチしません)。

⑭ 「この配信を活用して」とありますが、⑬のとおり内容が分からないので、理解が追い付きません。

⑮ 適切な行動が何か書かないと伝わりません。

⑯ これもソフト施策です。このような、情報提供をするためのハード整備を書く必要があります。論調としては、観光情報の提供が有効→高速通信網の整備が必要→整備にあたっては景観に配慮し無電柱化、IoT技術を備えたサイン整備、ユビキタス確保のためのFREE WIFI整備といった具合にハード整備に力点を置きましょう。

⑰ これも抽象的です。住環境なのか、自然環境なのか不明です。
全体的に表現が抽象的で説明不足だと思います。

※インフラ整備について書くべきなのに、ソフト施策がほとんどです。

3)新たな空間や魅力を創出したインフラ整備
 地域空間の魅力を向上により、賑わいの創出や地域社会の活性化を図る。具体的には、外周街路の整備など都市構造の改変駅前のトランジットモール化、緑地広場を整備、ウォーカブルなまちづくりで回遊性を高めて魅力を向上する。車両通行禁止区域を設けて、歩行者や自転車に優しい空間を確保する。また、滞在コンテンツを充実してテレワーク拠点施設導入を促進し、ワーケーションが可能な観光地を整備する。観光地で仕事をしながら休暇を過ごす働き方を提供することで、ピークシーズン以外の観光を可能にして旅行者の分散化を図る。

⑱ 空間と魅力を並列して書かれていますが、質が異なるものを並列させるのは違和感があります。また、「創出した」も過去形になっているのが引っ掛かります。これからやるべきことなので、「創出するインフラ整備」ではないでしょうか。

⑲ 地域空間という表現に違和感があります。シンプルに地域の方が分かりやすいと思います。さらに、「魅力を向上により」は助詞の使い方がおかしいです。さらに、賑わいの創出と地域の活性化はやや重複しているように感じます。よって、シンプルにしつつ、前後の文を入れ替えると良いと思います。例えば、「地域の賑わいを創出するため、都市空間の魅力を向上させる。」とかいかがでしょうか

⑳ 外周とはどこを指すのでしょうか。

㉑ 「など」はありますが、街路整備で都市構造の改変はちょっと飛躍しています。

㉒ 総花的で用語を並べただけという印象を受けてしまいます。的を絞って詳細に説明した方が良いと思います。

㉓ ウォーカブルなまちづくりと重複していませんか。

㉔ 「滞在コンテンツを充実してテレワーク拠点施設を導入」は、関係性がおかしいです。テレワーク拠点は、コンテンツの例示ではないのですか。つまり、文が逆になっているので、「テレワーク拠点施設を導入するなど滞在コンテンツを充実させる。」が言いたいことではありませんか。

㉕ 良い提案だと思います。ただし、タイトルにあるようにインフラ整備が対応策なので、ここは前半に持ってきて、最後は「・・・整備する。」として整備を強調した方が良いと思います。

(3)解決策で生じる波及効果と懸念事項への対策
1)波及効果
 波及効果は交通産業や宿泊業、小売業など幅広い産業に経済効果がもたらされるとともに、多くの需要が求められて雇用が創出される。

㉖ この記載事項は、直接効果だと思います。例えば、景観向上の無電柱化による防災力向上、ウォーカブルなまちづくりで脱炭素社会の構築など、観光と全く関係ない効果を書きましょう。

2)懸念事項と対策
 懸念事項は、観光地周辺の住民が旅行者増加のメリットを感じにくく歓迎しないことである。対策は、自治体と事業者が地域にもたらす効果を定量的に説明し、周辺住民と合意形成を図り持続可能な観光地を形成することである。

㉗ 何を歓迎しないのでしょうか。仮に観光産業であるならば、地域活性化するといっている対応策の主張と矛盾しませんか。

㉘ 事業者が主体となる施策が書かれていないので、唐突感があります。

㉙ 何を合意するのですか。

㉚ 合意形成するとなぜ持続可能な観光の形成につながるのでしょうか。

※ここの項目は、全体的に説明不足で主張が掴めないです。

(4)業務遂行で必要となる要件と留意点
 業務にあたっては、常に社会全体における公益を確保する観点と、安全・安心な社会ストックを構築して維持管理し続ける観点を持つ必要がある。業務の各段階で常にこれらを意識するように留意する。以上

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