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技術士 二次試験対策 過去問整理とR6予想問題

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過去問から見る出題傾向

【 技術士 二次試験対策 】

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建設部門過去問整理

先日お届けした「白書から見る出題傾向」に引き続き、過去問から見る出題傾向をやっていきます。ちょっと早いかなぁと思いましたが、予想問題は早めにお伝えした方が、余裕を持って対策ができると考えました。

本日は、必須科目の予想を行います。必須科目は、デジタル関連、環境関連、維持管理関連、災害関連、産業関連の5つのカテゴリーを設け、それぞれの出題タイミング、規則性などを参考に予想を立てていきます(過去問はコチラ)。それでは、早速過去問チェックしてまいりましょう!

技術士 二次試験対策過去問整理

デジタル関連

デジタル関連は、令和4年度に「DX」が1度だけ出題されています。一回しか出題されていないので、傾向も何もないのですよね。規則性を見つけ出すのは、不可能です。そこで、デジタル関係の注目度について考察してみましょう。

令和4年度の問題は、デジタル社会の到来に向け、新技術を適切に利活用していくことが背景となっています。これは、DXの準備フェーズにおける対応を問われていると考えます。最近では、様々なデジタル技術を活用した施策が進められており、新たなフェーズに入っていると言えます。

これを裏付ける意味で、国土交通白書の第一部に「デジタル化で変わる暮らしと社会」が取り上げられています。また、インフラDXだけでなく、観光DX、物流DX、まちづくりDXなど様々な分野でデジタル化を強力に推進しています。

では、なぜ各分野でDXが推進されているのでしょうか。これは、人口減少に起因した労働力不足が各分野において深刻化しているからではないでしょうか。これを補うものが、デジタル技術という訳です。

環境関連

環境関連は、令和3年度、4年度と連続して出題されてます。令和3年度は、地球環境問題を背景に持続可能な社会を構築するため循環型社会の重要性を説明しています。興味深いのは、この問題文の中で、循環型社会以外にも低炭素社会自然共生社会の重要性も述べています。

そして、翌年度にカーボンニュートラル(低炭素社会)をテーマにした問題が出されています。さらに、この令和4年度の問題文には、グリーン社会の実現について紹介しています。つまり、環境関連は、すでに循環型社会、低炭素社会は出題されておりますので、残るは自然共生社会(グリーン社会)です。

傾向としては、3連続出題は遠慮したのですかね。ネイチャーポジティブやグリーンインフラが世界的に注目され、さらには2030年に様々な目標が設定されていることを加味すれば、出題濃厚と言って良いでしょう。

維持管理関連

維持管理関係は、令和2年度、5年度ともにインフラメンテナンスが出題されています。令和5年度は、第2フェーズに突入した節目ということでしたので、背景が整っていたと言えます。やはり、国の動向、時事的な背景は、出題に大きく影響することが分かります。

維持管理問題は、建設分野においては非常に重要であることから、災害関連と交互で出題されるのかと思いきや、昨年両分野で出題されています。サイクル的には2年おきという傾向が予想されます。また、維持管理関係で大きな動きもないことから、今年度の出題はどうかなぁといったところです。

災害関連

災害はいつ何時に起こるか分からないのですが、災害関連の出題傾向は分かりやすいです。表を見れば一目瞭然、1年おきに出題されています。昨年出題されているので、傾向としては今年は出ない年ということになります。

しかし、能登半島地震、千葉のスロースリップ、さらにM7.2の巨大地震が台湾で発生しました。これらの災害の発生が無ければ、迷うことなく今年は出題なしと声高に予想をお伝え出来たと思います。この背景をどうとらえるか、規則性なのか、時事問題なのか、さあどうのように予想しましょうかね。悩ましい・・・

傾向でもう一つ注目すべき点があります。災害関連では3巡目に突入したということです。そうなると、環境、産業関連の3巡目という可能性も普通にあるということです。

産業関連

さあ、最後のカテゴリー産業関連を見ていきましょう。産業関連は、令和元年度、2年度と連続で出題されています。その後、3年間は沈黙を守っています。傾向からいえば、満を持して登場すると考えても良いと考えます。

さらに、時事問題として最も注目されるカテゴリーと言えます。もう、何度も取り上げていますが、2024年問題が背景となって出題される可能性が高いです。もう、約束された問題です。今年度受験者はラッキーとさえ言えます。

あとは、どうやって出題されるかといった視点になります。労働力不足の解消や、多様な働き方といった直接的に問われるパターンと、この労働力不足を解消させるDX、建設業の魅力を向上させる働き方改革など間接的に問われるパターンが予想されます。どちらにせよ、2024年問題周りは、対策しておく必要があります。

さらに、産業関連と言えば、委員会などで議論が活発化している二地域居住、アフターコロナからの観光産業といったテーマも見逃せません。3年のブランクにより、様々なテーマが出題される可能性があります。

建設部門R6必須科目予想

カテゴリーごとの予想

これまでの傾向を踏まえ、いよいよ令和6年度建設部門必須科目Ⅰの予想を行っていきます。過去問の傾向から導き出された予想は、以下の表のとおりです。

技術士 二次試験対策 過去問整理とR6予想問題

【デジタル関連】
2023国土交通白書で特集が組まれていること、労働力不足を補う技術であることから以下のテーマを予想します。
①生産性が向上する新技術(デジタル技術)の活用

【環境関連】
循環型社会、低炭素社会は出題済みであり、残る「自然共生社会(グリーン社会)」が出題される可能性が高いです。また、昨今のエネルギー問題、審議会での議論等を踏まえ以下のテーマを予想します。
②まちづくりGX

まちづくりGXは、議論の途中であることを踏まえると、細分化された場合の準備もしておきましょう。細分化は、エネルギー分野と自然再興といったテーマが予想されます。
③再生可能エネルギーの普及
④ネイチャーポジティブ

【維持管理関連】
維持管理関連は、インフラメンテナンスが2度出題されていることから、角度を変えた出題が予想されます。国の施策傾向を見るとフロー効果からストック効果への転換をたびたび主張していることから、以下のテーマを予想します。
⑤ストック効果を重視した社会資本整備

【災害関連】
災害関連は、昨年巨大地震が出題されているので、これも維持管理関連同様、アレンジが加わる可能性が高いです。能登半島地震の復興という時事に沿った問題として、以下のテーマを予想します。
⑥震災復興(復興まちづくり)

さらに、環境にも関連するNbS(自然の力を活用した社会問題の解決)、ネイチャーポジティブと言った考えが取り入れられている防災対策(Eco-DRR)が注目されていますので、以下のテーマを予想します。
⑦流域治水

【産業関連】
2024年問題は、時事問題として最強です。もはや説明不要。約束された問題。鉄板のテーマとして以下を予想します。
⑧持続可能な建設業、働き方改革

前述のテーマが強力すぎますが、事前候補として次のテーマも用意しておくと安心です。
⑨観光
⑩二地域居住

出題ランキング

技術士 二次試験対策 R6出題予想ランキング

これが、令和6年度の予想になります。昨年度の予想と類似していますが、ぶっちぎりの1位は「持続可能な建設業、働き方改革」です。その他のプライオリティも考察してみます。

働き方改革>>>GX>>>>>観光>>デジタル技術>震災復興>流域治水>二地域居住>ストック効果>再エネ=ネイチャーポジティブ

全くの主観ですが、私の現時点のイメージはこんな感じです。大切なのは、これらのテーマで論文を書いてしまえば良いだけです!!!少なくとも、上位4つは論文を用意しておきましょう。目標は、GW明けまでに選択科目を含めて、5セットの論文を作成しましょう(今年はGWなし!)。

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