添削LIVE
【 技術士 二次試験対策 】
令和5年度口頭試験合格率
先日、今からできる口頭試験の勉強方法をお届けしたところです。勉強を進めるうえで気になるのは、試験の難易度です。そこで、口頭試験の合格率を算出し、難易度を見極めてみましょう。
筆記試験の合格者数は、文科省の技術士分科会の配付資料にありました。全体の合格者数は、日本技術士会のホームページにあります(試験結果はコチラ)。算出方法は、次の通りです。
(試験合格者数)÷(筆記試験合格者数)×100
合格率等の計算結果は以下の表の通りです。
うーん、あんまりみなさんに見せてはいけない結果ですね。ほぼ合格します。この結果を見てしまうと勉強しなくても良さそうと感じると思います。ダメですよ!勉強した結果として、この数字があると心得てください。変に重圧を感じる必要はありませんが、準備は必要です。
合格率を見てみますと95%以上となっています。ん!?電気電子部門・・・90%切っているではないですか!!!電気電子部門は、筆記試験の問題もクセ強めですし、口頭試験もグイグイ聞かれるのでしょうね。受験生は、要注意です。万全の準備が必要です。
今回は、投稿いただいた部門を算出して見ました。その他の部門で気になる方は、ご自身で算出してみてくださいね。
論文
本日の添削LIVEは、口頭試験も難しい電気電子部門です。前述の通り、令和6年度の筆記試験問題もクセ強です。さらに、必須科目Ⅰ、選択科目Ⅱー2、選択科目Ⅲとほぼ一式をお届けします。電気電子部門の受験戦は必読ですね。それでは、早速論文を見てみましょう。
必須科目Ⅰ リエンジニアリング
1.リエンジニアリングに関する技術課題
1.1働き方を選択可能な仕組みづくり
現状、働き方改革に伴いリモートワークやフレックス勤務が普及しつつある。しかし、製造業や現場保全などの業種①においては、現場業務が主となるためリモートワークやフレックス勤務の適用は困難である。
よって、働き方の観点から、業種に捉われず働く人自身が働き方を選択可能な仕組みづくりが課題②である。
① 現場保全は業種なのですか。
② 前段では、現場業務でリモート、フレックスともに困難と述べていますが、これらの問題は仕組みで解決できるのでしょうか。問題視していることと課題のつながりが分かりません。また、観点と課題が重複しているように見えます。課題は、もう少し踏み込んだ内容を記述した方が良いと思います。
1.2柔軟な働き方を実現可能な技術の導入
昨今のコロナ禍に伴いリモートワークなど働き方が大きく変化した。今後も、少子高齢化や副業解禁などの視点から更に働き方が多様化する可能性がある。そのため、従来の働き方に捉われない効率的な働き方を選択可能な環境づくりは重要③である。
よって、行動の変化の観点④から、柔軟な働き方を実現可能な技術の導入が課題⑤である。
③ 最初の課題と同じことを述べていますね。
④ 行動の変化については説明が不足しており、どのような視点に立っているのか良く分かりまん。
⑤ また働き方の話であり、課題が重複しているように見えます。問われているのは、働き方改革の実現ではなくリエンジニアリングです。さらに、前段で技術に関する説明がなく、技術の導入だけでは抽象的です。
1.3柔軟な働き方を導入することによる効果の周知
現状、リモートワークやフレックス勤務⑥は業種や企業規模により導入比率が異なる。例えば、大企業におけるオフィス職は比較的容易に導入しやすい。そのため、業種や企業規模に関係なく日本社会全体において多様な働き方を選択可能なことは重要である⑦。
よって、道筋の観点から、柔軟な働き方を導入することによる効果を周知することが課題⑧である。
⑥ 話題がすべて、リモートワークとフレックスかつ働き方に関することです。視野が狭く、多角的な観点が欠けています。
⑦ 構文がおかしく、何を言いたいのか理解できません。
⑧ これも結局、目的がリエンジニアリングでは働き方改革になっているように見えます。さらに、この内容は最初の課題にある仕組みの一つであり、同じことを繰り返し述べているように感じます。
※働き方に関する課題は、一つにしましょう。
2.最も重要と考える課題と理由
リエンジニアリング問題の解決にあたり最も効果があり、波及効果として担い手不足対策を期待できる⑨「1.2柔軟な働き方を実現可能な技術の導入」を最重要課題とし、以下に解決策を述べる。
⑨ 最も効果があるでは、重要の言い換えに過ぎないと思います。また、波及効果も、すべての課題は働き方に関する事柄なので、すべてに当てはまる効果ではありませんか。
2.1デジタルデータの活用によるリモート業務の実現
多様な働き方に対応⑩するため、IoT、AI、ビッグデータ分析などのデジタルデータ技術を活用する。
例えば、ドローンを用いた送電設備の自動点検⑪において、設備をカメラ撮影し異常の有無をAIで自動判定する。また、膨大な補修データを蓄積し機械学習を進めAIの自動判定精度を高める⑫。このように、現場業務が主となる業種において、現場以外の場所からリモート業務が可能⑬となり柔軟な働き方導入に貢献できる。
⑩ 多様な働き方とありますが、リモートワークしか紹介されていないことが気になります。
⑪ 課題の条件に自動化は除くとあるので、解決策ではありますが条件を満たしていないように考えます。
⑫ これは品質の話であり、多様な働き方に対応することとどのように関係しているのでしょうか。
⑬ 自動点検、自動判定といった説明がされている中、何がリモートできるのか分かりません。記載の業務は自動化されているので、人による業務が何なのか判然としません。
2.2強靭な5G網の構築
多様な働き方の導入に伴い、IoT、AI、ビッグデータ分析などのデジタルデータ技術を活用する⑭。その結果、IoTセンサ数は増加しデータ通信量も莫大になる。
そのため、場所や時間に依存しない通信インフラが必要⑮であり5G網構築により大容量・高速・多数同時接続可能な通信環境を提供⑯する。また、5Gが繋がりにくい地域⑰はローカル5Gにより常時通信可能とする。
⑭ 前項の解決策と同じですし、見出しとも異なります。
⑮ 前段では、通信料の話をしているにもかかわらず、時間や場所に関わらずと言われても脈絡がありません。
⑯ 行動が抽象的で、具体的に何をするのか分かりません。技術力は、具体性をもってアピールしましょう。
⑰ 記述にある問題提起は通信容量なのですが、これは場所に関する解決策になっています。課題と解決策を再整理する必要があります。
2.3エッジサーバの導入
デジタルデータ技術活用に伴い、安定した高速通信を確保することが必要⑱である。特に、IoT機器接続において安定した通信環境が必要である。
そのため、端末の近くにサーバを分散配置するエッジサーバを導入する。例えば、工場の各センサーデータ(温度、圧力、振動等)をエッジサーバにてリアルタイムで収集分析し、稼働状況のみを中央サーバに送信する。これにより、中央サーバへのデータ負荷やデータ通信遅延を抑えることが可能となる。その結果、安定した通信環境を構築できる⑲。
⑱ 柔軟な働き方を実現するための技術を説明するのではありませんか。あまりに間接的過ぎる解決策なので、なぜ柔軟な働き方を実現する技術と言えるのか疑義があります。
⑲ 結論も⑱と同じです。この結果として、どのように働き方に影響を与えるのかを述べないと、聞かれていることに答えていないように見えます。
3.懸念事項と対策
3.1懸念事項
解決策実行の結果、情報セキュリティの懸念⑳が発生する。上司や他の社員の目が届かない場所で、PC端末やデータの扱い・管理がずさんになる恐れ㉑がある。その結果、端末・データ紛失や通信環境の安全性㉒の問題、標的型攻撃によるマルウェア感染などの懸念がある。
⑳ 情報セキュリティの低下ですかね。
㉑ これは、解決策を講じた結果生じる懸念事項ですか。解決策との因果関係が分かりません。
㉒ 紛失は㉑のとおり関係性が不明です。また、通信環境の安全性とは何か良く分かりません(マルウェアは別に書いてあるのでそれ以外のリスクですよね)。
3.2対策
社内ネットワークに接続する際の生体認証(3認証)の実施や、データ情報の暗号化送信、また社内におけるITリテラシー教育を確実に実施する。
4.必要な要件
技術者倫理の観点から、公共の安全を最優先し、国際安全規格に則ったシステム開発を行うことが要件である。社会の持続可能性の観点から、各種機器納入において3RやLCCに配慮した設計とする㉓。
また、各業務において常にこれらを念頭に置き、業務を進める。 以上
㉓ 納品や設計という行動は、解決策にはないように見えますので、条件を満たしていないと思います。
選択科目Ⅱー2 PCS設備更新
1.PCS設備更新に当たり調査、検討すべき事項
1.1新型PCSの電気基本仕様の調査
新規PCSの電圧、電流、電気容量等の仕様を把握する。これにより、電源供給や配線敷設の方法を検討し既存PCSとの単純交換工事で工事できるか検討する①。
また、既存の電源系統との連系を問題なく実施可能か判断するうえでも電気基本仕様を把握することは重要である②。
① 「検討し、・・・検討する」となっています。単純交換の可能性を確認するといったように後半部分は目的化すると良いと思います。また、基本性能の他に、新型のPCSの導入効果なども確認する必要があるのではないでしょうか。
② 「また」とありますが、前述の内容をまとめているように見え、重複しているように感じます。さらに、問われていない重要性を説明する必要はないと思います。
1.2新規PCSのレイアウト、搬入搬出ルートの検討
上記電気基本仕様に加え、機器サイズや固定方法を把握する。既存PCSと全く同じ設備仕様であれば、単純交換で済む③。しかし、PCS自体の筐体サイズ④や固定ボルトサイズ、固定穴の数が既存設備と異なっている場合、既存基礎の改修や機器レイアウトの再考が必要となる⑤。また、更新工事の際の搬入搬出ルートを確保確認しておくことも設備更新に当たり重要である⑥。
以上、新規PCSのレイアウトおよび搬入搬出ルートの検討を行う⑦。
③ この記載は、当たり前ですので不要ではないでしょうか。
④ 機器サイズ、躯体サイズと表現がゆれています。同じ意味なら、統一した方が良いでしょう。
⑤ 想定ケースにおける必要性ではなく、調査項目と検討項目を問われています。
⑥ ②と同様。
⑦ 同じ説明です。不要。
2.業務を進める手順と項目ごとに留意、工夫する点
「調査、設計、工事施工、試運転⑧」の手順で業務を進める。
⑧ 問題は、「導入を検討することになった」とあるので、業務の範囲は検討までではありませんか。
2.1調査
前述のとおり調査、設計⑨を行う。
⑨ 小見出しは、調査です。
2.2設計
今回のPCSは新型であるため、既存PCSからの改良点を把握する。例えば、スイッチング性能の向上により大きな高調波電流が流れる可能性がある。そのため、周辺地域の機器に電気的な障害を与えないよう高調波抑制ガイドラインに則り高調波電流計算を実施する。
計算の結果、高調波電流を抑制する必要が生じた場合は直列リアクトル、フィルター、力率改善用コンデンサなどを設置することで高調波抑制を図る。⑩
⑩ 内容がほぼ高周波抑制になっており、設計という行動について何も書いていないように見えます。高周波は、留意点の一つに過ぎず、説明の力点がズレていませんか。
2.3工事施工
PCSの高圧ケーブルを系統電源(配電線網)に接続する必要がある。系統電源は通常活線状態であるため、停電のもと接続作業を行うことで感電事故を防ぐ。
接続作業においては、電力会社指令所との確認会話や検電器による無電圧の指差確認、短絡接地用器具の確実な取付けにより安全を担保したうえで施工を行う。⑪
⑪ ⑨のとおり、業務対象外ではないでしょうか。
2.4試運転
実際に太陽光発電による電力を、PCSから系統電源へ送電し、電圧や周波数などの電源品質に異常が無いことを確認する。また、設備の異音や異臭を確認する。⑫
⑫ ⑨のとおり、業務対象外ではないでしょうか。
3.関係者との調整方策
打合せ⑬を密に実施し、「目的、期待される効果、工期」などを工事関係者に説明し賛同を得た⑭後、利害一致のもと工事を進める。また、バックグランドが異なる方⑮との打合せは、図面や写真を多用した資料を用いることで内容を分かりやすく丁寧に伝える。そして、打合せ議事録作成により合意形成を双方で確認する。以上
⑬ 誰との打ち合わせですか。
⑭ 工事関係者に賛同を得る必要性があるのですか、また、「説明し」とありますが、この説明の方法を書かないと調整方法を解答していることになりません。
⑮ 対象者をもっと具体的にすべきです。これでは、誰なのか判然としません。
選択科目Ⅲ 市庁舎の計画
1.防災拠点となる市庁舎を計画する上での課題
1.1強靭な設備設計
近年の未曾有の水害等の自然災害に対し①、電気設備設計の時点で最大限検討可能な対策を盛り込んでおくことが大切である②。設備設置後、災害対策を追加することになると多額の追加コストが発生するうえ、施工難易度も上がる。
そのため、未然予防③の観点から災害に対し強靭な設備設計④を行うことが課題である。
① 「の」が連続していますね。災害の修飾語は、お決まり文句を用いると良いと思いまうす。→「近年、激甚化・頻発化する自然災害に対し」
② 検討可能な対策を盛り込むという表現に疑義があります。コストもあるので際限なく対策できるわけではなく、効果との見合いや、施設重要度などを踏まえ盛り込むのではないでしょうか。
③ 何を予防するのか分かりません。また、予防とは、前もって防ぐことですから、未然予防は重複表現です。
④ 強靭な設計とは、どのようなものなのかが前段で説明がなく、なぜ強靭さを課題としたのか判然としません。つまり、背景と結論の関係性が弱いと思います。
1.2停電時でも市庁舎機能を維持可能なBCP策定
被災し、電源が停電⑤した場合でも市庁舎を運用継続することが必須である⑥。電源が無ければ、被災生活や救援・復興活動を円滑に行うことが困難である⑦。特に、防災拠点となる市庁舎は公共性が高いため綿密な電源計画が必要⑧となる。
そのため、被災の観点⑨から停電時でも市庁舎機能を維持可能なBCP(事業継続計画)策定⑩が課題である。
⑤ 電源が停電は違和感があります。電源喪失または停電のみで良いのではありませんか。
⑥ 市庁舎の運用も違和感があります。ここで言うべきは、視聴者の防災拠点機能を維持することが必要ということではないでしょうか。
⑦ これを最初に説明すべきと考えます。電源ないと災害対応が困難→防砂拠点機能を維持するため電源確保という流れで説明してはいかがでしょうか。
⑧ 「特に」とありますが、これまでの説明も市庁舎の話をしているので、この協調の接続詞は不適切な使用であり、この内容は繰り返し同じことを述べているように見えます。
⑨ 被災の観点とはどのような立場見方なのでしょうか。すべてに当てはまるようにも見え、観点と言えるのか疑義があります。
⑩ 建設計画の課題であるのに、BCPの策定が課題というのも題意に合っていないように感じます。また、背景を踏まえると、課題は電源確保のように見えます。この場合、1つめの強靭な設備設計と同じような説明をしているようにも感じます。
1.3快適な被災所生活を可能とする設備計画
被災所生活時の質は通常生活時と比較し、低くなる。一方、国際基準であるスフィア基準では「被災所でも、最低限の人間らしい生活や自分らしい生活を送ることができること」と被災所の質の向上を目指している⑪。例えば、空調設備の故障が細菌繁殖による健康2次災害に直結してしまうことがある⑫。
そのため、被災生活⑬の観点から長期間ライフラインが途絶えていても快適な被災所生活を可能とする設備計画⑭が課題である。
⑪ まず、「一方」という接続詞ですが、2つあるうちの二つ目を指す時に使います。内容を見るに、逆接の接続詞ですかね。自分らしい生活を送ることと被災所の質の向上することを併記していますが、前半は目的で後半は手段ではありませんか。
⑫ 何の例えを述べているのですか。二次被害の説明は前述の内容とつながりがなく、脈絡がありません。
⑬ →「避難生活」
⑭ 「被災所」→「避難所」
避難生活の観点としているにもかかわらず、避難所生活云々では重複しているように見えます。また、表現が冗長的です。→「ライフラインが寸断する中、いかに快適性を確保するかが課題」または「快適性の観点から、避難所における良好な生活環境の確保が課題」
2.最も重要と考える課題
最も防災への効果が大きく⑮、早期に実現可能な「1.2停電時でも市庁舎機能を維持可能なBCP策定」を最重要課題⑯とし、解決策を以下に述べる。
⑮ BCPは、事業を継続または早期復旧させるための方法、手段などを取り決めておく計画です。防災には、復旧・復興の意味も含まれますが、主たるものは災害を防ぐための取組みだと思います。よって、防災効果が大きいということに関し、やや違和感があります。
⑯ ⑩のとおり、BCPが題意に沿っているか疑義があります。また、解決策もBCPの計画策定に関する記述がありません。すべて、機能維持を図るために必要な設備整備の内容になっています。
2.1自家用発電機・UPSの配備、移動変電車の活用
停電時でも電源を安定供給するために、自家用発電機やUPSの配備により電気設備の電源2重化⑰を行う。自家用発電機はディーゼル方式やガスタービン方式があり、燃料は前者・A重油、後者・軽油である。そのため、長期間停電の場合で燃料が枯渇した場合でも、近隣のガソリンスタンドでの入手性に有利である⑱ガスタービン方式を推奨する⑲。
また、自家用発電機やUPSが故障した際のことも考え移動式の変電所である移動変電車の手配もBCPに盛り込む⑳。これにより、長期の停電時は移動変電車から電源供給を実施することが可能となる。
⑰ 電気設備の電源2重化との表現は、分かりづらいです。単純に電源2重化のみでよいのではないでしょうか。
⑱ 分かりづらいです。→「ガソリンスタンで燃料入手が可能となる」
⑲ 解決策なのでやることとして書きましょう。
⑳ 建設計画なので、移動変電車の手配が解決策としてふさわしいか疑義があります。
2.2配線設備の強靱化㉑、無線化
上位電源から下位負荷までの配電のため電気配線がある。電気配線が正常稼働することで、電源を負荷まで供給することが可能である㉒。
配線のBCP対策として、浸水の影響を受けない配線ルートの選定や配線ルートを構成するケーブルラックにおいて振れ止め施工による耐震対策が重要である㉓。
また、配線自体を無くす観点からワイヤレス電力伝送により電源供給を行いことで㉔無線化を図る。
㉑ 強靭化は、課題の1つ目に記載されています。強靭化に関する解決策を説明することに違和感があります。
㉒ 当たり前の内容を説明する必要があるのでしょうか。
㉓ 解決策なので、やることとして書きましょう。
㉔ 実用化しているのでしょうか。これができるのであれば、前述の内容はすべて不要ということになりませんか。
「行いことで」→「行うことで」
2.3デジタルサイネージによる情報の見える化
被災時や避難生活における情報伝達はとても重要である。特に、市庁舎から発信する被災復旧情報は多くの住民の不安を払拭し円滑な復旧へ向けて重要となる㉕。
視覚的に入手可能な手段㉖として、デジタルサイネージによる情報の見える化㉗を提案する。これにより、多くの人が画像と音声で情報入手㉘でき、効率良く情報収集可能となる。また、各ライフラインの復旧状況や現在の被災状況をリアルタイムに表示することで、避難物資の供給の円滑化㉙や再度災害が発生した際の情報共有の早期化を図る。㉚
㉕ BCP策定に関する解決策を述べるので、デジタルサイネージの必要性は不要と考えます。記述するにしても最低限にとどめましょう(スペース使いすぎ&論点ズレ)。
㉖ (行政の場合は)提供手段ではありませんか。主語が、行政なのか、市民なのかはっきりさせましょう。
㉗ 見える化は、このようなケースに用いるものではないと思います。見える化は、情報の性質上見えにくいものを見えるようにする(可視化)することではありませんか。このケースは、単なる情報伝達 を行うための施設整備に過ぎません。
㉘ ㉖と同様。
㉙ なぜ物資輸送が円滑化されるのですか。また、デジタルサイネージはどこに設置され、誰に向けた情報なのでしょう。何をやりたいのか見えません。
㉚ 解決策全体的に専門用語が不足しているように感じます。特に、この解決策は専門用語がなく、一般論に見えます。
3.新たに生じうるリスクと対策
3.1リスク
BCP策定㉛に注力した結果、BCP運用のための訓練不足により、実際の災害時にBCPに則った行動を実施できなくリスク㉜が考えられる。
㉛ 防災対策とBCP策定を混同していませんか。BCPは業務が停滞しないようにあらかじめ行動計画を立てておくことです。しかし、解決策は、防災対策に見えます。
㉜ このリスクを防ぐために、BCPを策定するのではありませんか。㉛の勘違いにより、リスク設定もズレています。
「実施できなくリスク」→「実施できなくなるリスク」
3.2対策
まず、今回の市庁舎計画のような大きな工事の際には、プロジェクト組織を形成㉝し明確な指揮を行うリーダーのもと工事を進める㉞。そして、BCP策定が目的ではなく、BCP策定後、実際に訓練を積み重ね、災害時に実際にBCP運用できることが目的であること㉟を関係者で改めて共有する。 以上
㉝ →「設置」
㉞ 問われていることは、計画策定です。
㉟ ㉜と同様。