PR

技術士 二次試験対策 令和8年度の受験手数料が見直しされます

コラム
PR
PR

受験料も値上げです…

【 技術士 二次試験対策 】

PR

物価高騰の波は試験にまで

最近は、モノの値段が急速に上昇し、生活がしづらい世の中になりつつあります。長かったデフレを経験しているので、物価上昇は本当に堪えます。さらに、技術士取得を目指す受験生にとっても、この物価上昇の影響が顕在化します。なんと令和8年度の受験手数料が値上がりします。

文科省によると、現在の手数料は約30年前に定められたもので、消費税の増税、原材料やエネルギー価格の高騰や郵便料金の値上げ等による物価、物流費、労働者の賃金や時給単価の上昇による人件費の上昇に対応できておらず、技術士会の試験事務に係る技術士会の収支に影響を及ぼしている状況なんだそうです。

受験には多くの手間がかかることは理解できますが、科学技術者の育成に関わることなので、経済的な負担は極力軽くしてもらいたいものです。これまでの議論と今後の予定は以下のとおりです。パブコメは、残念ながら昨日(2025年8月23日)で終わっています…

第12期技術士分科会検討まとめで値上げ方針を示唆
令和7年5月27日 科学技術・学術審議会技術士分科会において値上げについて議論
令和7年6月5日 与党技術士議員連盟勉強会において値上げについて議論
令和7年7月14日 技術士分科会において具体的な改定手数料について議論
令和7年7月15日以降 パブリックコメント
~8月下旬
令和7年8下旬~9月 技術士分科会においてパブコメ結果を議論
令和7年 秋 閣議決定・公布
令和7年11月 技術士分科会試験部会(令和8年度の試験について議論)
令和8年1月 施行・技術士会HP掲載
令和8年4月 令和8年度試験受験申込開始

受験料はいくらになるの?

これまでの受験料の変遷に関する資料が示されていましたので、まずはそちらを見てみましょう。色々書いてありますが、技術士 二次試験 の現在の受験料は 14,000円 です。これでも決してお求め安い金額ではないですよね。世のお父さんたちは、お小遣い制なのですから、この支出は大きいです。

技術士 二次試験対策 受験料の変遷

また、受験に全振りしますから、合格後に要する金額にはあまり関心がなかったと思いますが、技術士登録の費用は大変な額です。技術士の登録には、登録免許税30,000円と登録手数料6,500円(合計36,500円)がかかります。つまり、技術士になるためには、最低でも50,500円が必要になります。

今でも結構な負担ですが、見直しされるといくらになるのか現状の案を確認しましょう。二次試験は、2段目に示されています。なな、なんと、6,500円アップの20,500円となるようです。さらに、登録手数料も1,600円アップの8,100円になっています。

技術士 二次試験対策 受験料見直し案

合格した暁には、58,600円(20,500+8,100+30,000)となり、これまでと比べると8,100円もアップすることになります。16%以上の上昇率です。受験手数料だけで言えば、46%以上の上昇ですから、とんでもない変化です。

こりゃあ、何度も挑戦している場合ではありません。一撃必殺で臨まなければならないでしょう。3回受ければ6万円ですから、私の添削サービスに限らず一定の投資をしてでも、極力少ない回数で合格することは、経済的になメリットがあると言えます。もう、お試し受験禁止です!

値上げの恩恵も…

「資格試験制度は公共性が高いのに守銭奴かよ」と怒りの声が聞こえてきそうです。しかし、今回の技術士法施行令の改正案では、経済的負担が増えるだけではなく、受験生にとってのメリットも多く検討されています。

メリット① 技術士試験・登録手続きのオンライン化
・受験申込申請から成績通知書発行まで、技術士・技術士補登録申請から登録証発行まで、登録事項変更・再交付申請、をそれぞれオンライン化
・記述式答案採点のオンライン化(第二次試験(記述式))
・受験手数料・登録手数料振込のオンライン化

メリット② 試験地の増加
・受験申込者数が多い県に試験地を設置
・受験申込者の利便性のため、地域に第二試験地を設置

オンライン化は、めちゃくちゃ便利そうです。今まで、印紙の購入や郵送手続きにやきもきさせられることはなさそうです。また、紙ベースは、資源やエネルギーの無駄ですし、事務労力も相当かかりますので、とても良い取り組みだと思います。

ここで最高に気になるのが、記述式答案採点のオンライン化(第二次試験(記述式))という項目です。どのようなことなのか判然としませんが、採点方法が変わるのですかね?今後注目しなければなりません。

さらに、試験地の増加も良い取り組みですね。地方の受験者の負担が大きすぎます。特に、口頭試験の会場を増やしてほしいですね。試験官の都合などもあると思いますが、前泊で受験しなければいけないという状況はぜひ変えてもらいたいものです。

また、今後の取り組みとして、技術士二次試験(筆記)のオンライン化(試験・採点を含む)や、技術士二次試験(口頭)のオンライン化も検討されているようです。このような、受験制度のDX化は、技術士試験制度が先頭を切って行うべきだと思います。乞うご期待!!!

タイトルとURLをコピーしました