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技術士 二次試験対策 リアル予想問題 第2弾 ストック効果と双璧を成す”「複合災害」

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「複合災害」が来る!?

【 技術士 二次試験対策 】

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早くも登場第2弾!

ついに公開!
令和8年度の技術士二次試験・建設部門必須科目Ⅰのリアル予想問題の”第2弾”です。4月15日の申込期限が過ぎましたので、みなさんの申し込みは完了したと思います。また、GWが迫る中、論文作成にお役立ていただきたいと考え、早くも第2弾をお届けします。

令和8年度の技術士二次試験・建設部門必須科目Ⅰの出題テーマを予測するにあたり、まず押さえておくべきは、国交省が示す「第6次社会資本整備重点計画」の方向性です。第1弾の記事では、インフラマネジメントとデジタル技術(DX)が試験の中心テーマになる理由を詳しく解説しました(第1弾はコチラ)。

しかし、今年の問題作成者が本当に問いたいのは、単なるDX活用・老朽化対策ではなく、“社会資本を取り巻くリスク構造そのものの変化”です。その象徴が、ここ数年で急速に顕在化している 「複合災害(マルチハザード)」 という概念です。

豪雨・洪水・土砂災害・高潮・地震・停電・物流寸断……これらが連鎖し、社会経済活動に深刻な影響を与える事例が増えています。そして、第6次重点計画では、この複合災害への対応が明確に強調されています。

つまり、今年の必須科目Ⅰで最も出題されやすいテーマの一つが「複合災害」であると予想できます。

「複合災害」を攻略せよ

令和8年度技術士第二次試験問題 [建設部門]

9 建設部門【必須科目Ⅰ】

Ⅰ 次の2問題(Ⅰ-1,Ⅰ-2)のうち1問題を選び回答せよ。(解答問題番号を明記し、答案用紙3枚を用いてまとめよ。)

Ⅰ-1 我が国では、気候変動の進行に伴い、豪雨・洪水・土砂災害・高潮・地震などの自然災害が激甚化・頻発化している。近年は、複数の災害が連続的または同時に発生し、社会経済活動に深刻な影響を及ぼす複合災害(マルチハザード)が顕在化している。令和7年の台風豪雨では、河川氾濫と土砂災害に加え、広域停電や道路寸断が連鎖的に発生し、物流停滞や医療機関の機能低下など、社会基盤の相互依存性の高さが改めて浮き彫りとなった。

第6次社会資本整備重点計画では、「災害の激甚化・頻発化への総合的対応」を最重要課題として位置づけ、流域治水の推進、広域道路ネットワークの強靱化、物流のレジリエンス確保、デジタル技術を活用した災害対応力の向上など、マルチハザードを前提とした国土づくりが強調されている。しかし、地方公共団体では技術系職員の減少や財政制約が深刻化しており、複合災害に対応するための体制整備やデータ連携が十分に進んでいないとの指摘もある。

こうした状況を踏まえ、複合災害に対して社会資本の信頼性・安全性を確保しつつ、国民生活と社会経済活動の継続性を高めることが求められている。技術者としての立場から、以下の問いに答えよ。

(1)複合災害に対応し、社会資本の強靱性を高めるに当たり、投入できる人員や予算に限りがあることを前提に、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。(※)

(※)解答の際には必ず観点を述べてから課題を示せ。

(2)前問(1)で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。

なぜ「複合災害」が浮上するのか

複合災害(マルチハザード)は、単に災害が重なるという意味ではありません。
第6次社会資本整備重点計画が示すように、災害の構造そのものが変質し、社会基盤の相互依存性が高まった現代において、災害が“連鎖的に社会機能を破壊する”という新しいリスク像を指します。

この視点を踏まえると、複合災害は令和8年度の技術士試験で問われる可能性が極めて高いテーマであり、DXによるストック効果最大化と“並び立つ重要テーマ”として扱われる理由が明確になります。

① 第6次重点計画のキーワードが“複合災害”

第6次社会資本整備重点計画では、災害分野の冒頭から次のような表現が繰り返されています。

  • 「災害の激甚化・頻発化」
  • 「複合災害・広域災害への備え」
  • 「社会基盤の相互依存性の高まり」
  • 「国土全体のレジリエンス強化」

これらの文言は、単一災害を前提とした従来型の防災・減災では、もはや国土を守れないという強い危機感を示しています。

特に、国交省が近年最も警戒しているのは、次のような“連鎖型の被害”です。

  • 豪雨 → 河川氾濫 → 土砂災害 → 道路寸断 → 物流停滞
  • 地震 → 停電 → 通信障害 → 医療機能低下

このように、一つの災害が別の災害を誘発し、社会基盤の機能不全が連鎖的に拡大する現象こそが複合災害です。

つまり、複合災害は第6次重点計画の中で“中心的な問題意識”として扱われており、技術士試験の出題者にとっても極めて扱いやすいテーマなのです。

② 過去問との重複していない

過去の災害テーマは以下の通りです。

  • R7:災害復旧DX
  • R5:巨大地震
  • R3:風水害
  • R1:国土強靱化

ここで重要なのは、複合災害はこれらと重複しないという点です。

巨大地震でもない。
風水害単体でもない。
DX単体でもない。
国土強靱化の一般論でもない。

複合災害は、これらを“束ねる上位概念”であり、
災害の構造変化そのものを問うテーマです。

試験委員は、毎年「新しい視点」「政策文書の最新動向」を反映した問題を出題します。
その意味で、複合災害は令和8年度に出題する意義が非常に大きいテーマと言えます。

③ 社会的関心の高まりと自治体の脆弱性

令和7年の台風豪雨では、

  • 河川氾濫
  • 土砂災害
  • 広域停電
  • 道路寸断
  • 物流停滞
  • 医療機関の機能低下

これらが連鎖的に発生し、複合災害の典型例となりました。

一方で、地方自治体では技術系職員の減少が続き、
複合災害に対応するための体制・データ連携・広域調整能力が十分に整っていないという現実があります。

この「社会的課題 × 技術者の役割」という構図は、技術士試験が最も好むテーマです。
つまり、複合災害は政策的にも社会的にも、今年問う意義が極めて大きいテーマなのです。

技術士試験の出題者が複合災害で“何を問いたいのか”

複合災害は単なる災害論ではありません。
技術士試験の出題者は、複合災害を通じて技術者としての総合的な思考力を問おうとしています。

① 多面的な課題抽

複合災害の本質は、単一の原因では説明できない“連鎖性” にあります。

豪雨が起きれば河川が氾濫し、氾濫が土砂災害を誘発し、土砂災害が道路を寸断し、道路寸断が物流を止め、物流停止が医療機関の機能低下につながる。
このように、一つの災害が別の社会基盤を巻き込み、被害が連鎖的に拡大する のが複合災害です。

この構造を理解していれば、課題は自然と「多面的」にならざるを得ません。

  • 技術的脆弱性(河川・道路・電力・通信の相互依存)
  • 制度的限界(縦割り行政では連鎖に対応できない)
  • 人材・体制の不足(自治体の災害対応能力の地域差)
  • 財政制約(複数災害に同時対応する予算がない)
  • データ連携の不備(情報の遅れが連鎖を加速)
  • 広域調整の不足(自治体間で役割分担ができない)

複合災害は、観点を変えると課題が変わる という特徴を持つため、
「観点 → 課題」という構造化能力が、技術士としての力量を測る最適な試金石になります。

② 最重要課題の“選択”

複合災害は論点が多いため、
「何が最重要かを選び取る力」 が問われます。

これは、技術士に求められる“判断力”そのものです。

複合災害の被害拡大のメカニズムを見れば、
多くの場合、
「情報の遅れ」
が連鎖を加速させていることがわかります。

氾濫情報が遅れる。
道路寸断の把握が遅れる。
停電範囲が共有されない。
物流ルートの代替判断が遅れる。

結果として、
本来防げたはずの二次災害・三次災害が発生する

だからこそ、「データ連携基盤の不足」
といった具合に複合災害の本質に沿った論理展開が必要になります。

③ “実装レベル”の解決策

複合災害は、抽象論では太刀打ちできません。
なぜなら、複合災害は “現場で同時多発的に起きる現象” だからです。

そのため、解決策も実装レベルである必要があります。

例えば:

  • 河川・道路・電力・通信のデータを統合する「広域状況把握基盤」
  • AIによる土砂災害・氾濫の同時予測モデル
  • 広域道路ネットワークの代替ルート設計(物流BCPと連動)
  • 自治体間の災害対応を統括する「広域連携センター」
  • 断水・停電・通信障害を想定した多重バックアップ体制

複合災害は、複数のインフラを同時に扱う“統合的な解決策” が求められるため、
技術士としての実務能力が如実に表れます。

④ 解決策の“副作用リスク”を書けるか

複合災害は、解決策を実行しても新たなリスクが生まれます。
これは、複合災害が 「相互依存性の高い社会基盤」 を前提としているためです。

例えば:

  • デジタル化を進めるほど、停電・通信障害の影響が大きくなる
  • 広域連携を強化すると、自治体の独自判断が遅れる
  • 外部委託が増えると、自治体の技術力が低下する
  • AI予測に依存すると、誤判定時の被害が拡大する

つまり、複合災害は
“解決策そのものが新たな複合リスクを生む”
という構造を持っています。

この“副作用の構造”を理解し、適切な対策を示せるかどうかが、
技術士としての成熟度を測る重要なポイントになります。

テーマに沿った倫理

複合災害では、災害が連鎖して社会基盤が同時多発的に機能不全に陥るため、技術者には通常以上の倫理的判断が求められます。公衆の安全を最優先にし、不確実な状況でも安全側に倒す姿勢が不可欠です。

また、判断根拠を明確に示す説明責任、自治体間の格差に配慮した公平性、専門性の継続的な維持、そして持続可能な復旧を志向する視点が重要になります。複合災害は、技術者倫理の総合力が問われるテーマと言えます。

複合災害は、単なる復旧では終わりません。
社会基盤の連鎖的な機能不全を踏まえ、持続可能な復旧・再編が求められます。

技術士は、

  • 原状回復ではなく再発防止を含む復旧
  • 物流・医療・生活サービスの継続性を重視
  • 人口減少や財政制約を踏まえたインフラ再編
  • DXを活用した予防保全への転換

など、長期的な視点で社会の持続性を確保する判断が必要です。

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