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技術士 二次試験対策 【 添削LIVE 】 建設部門 令和4年度選択科目Ⅲ「駅まち空間」

論文添削
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添削LIVE

【 技術士 二次試験対策 】

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仕事初め

本日から、仕事がスタートする方は、多かったと思います。大変な事件が続いた年始でしたので、自分も何かしたいと決意を新たに仕事に取り組んだのではないでしょうか。どんなに間接的であっても、みなさんの仕事はきっと誰かの役に立っています。見えない誰かのために、今年もがんばりましょう。

私の年末年始は、普段とあまり変わらず、添削と執筆活動を続ける毎日でした。今年は、バタバタしていたので、大好きな読書もはかどらず、恒例のセールにも行けず悶々とするお正月でした。

しかし、たくさんの読書はできませんでしたが、伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ「777」が最高に面白かったです。殺し屋シリーズがもともと好きだったのもあり、一瞬で読了しました。ブラッドピットが主演の映画にもなった「マリアビートル」の数年後の話です。私は、恐妻家を持つ殺し屋の話「AX」が好きなのですが、今回の777は劣らずの面白さでした。

さくっと読めるので、勉強の合間にぜひ読んでみることをお勧めします!

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勉強も始めましょう

さて、仕事も始まりましたので、技術士 試験の勉強も始めましょう。ぼちぼち、投稿のペースも上がってきたので、みなさんの勉強も本格化してきたのではないでしょうか。今時期は、情報収集を行い、その情報を使って練習論文を作成していてはいかがでしょうか。

それに加えて、そろそろ準備し始めた方がよいのが、「実務経験証明書」の作成です。私は、「ただの申込書でしょ」という感じで完全に舐めていました。申し込みの1週間前くらいに書いたのですが、先輩技術士からダメ出しのあらしで、焦った記憶が鮮明に残っています。

この実務経験証明書には、「業務内容の詳細」という最大720文字の欄があります。論文と一緒で、スペースをバッチリ埋める必要があるので、原稿用紙2枚分程度となります。結構なボリュームがあり、論文同様分かりやく業務内容を書き表す必要があります。

ぜひ、早めに準備をしてください。ここから、すでに戦いは始まっています。

論文

今回の論文は、令和4年度建設部門都市及び地方計画の選択科目Ⅲ「駅まち空間」がテーマです。交通結節点強化やウォーカブルな都市づくりは、今もなお注目される事業です。どのような、論文になっているのか早速見てみましょう。

課題

1 多面的な観点とその課題
(1)いかに多様な主体と連携を図るか
 駅前空間は、交通事業者や鉄道事業者などの多く関係者が存在する。また駅前は公共交通の結節点であり、施設の所有者や管理の区分が多岐にわたるため権利調整が複雑化する傾向にある。
 よって合意形成面の観点から、検討体制の構築が課題である。


① 鉄道事業は、交通事業者です。

② 読点がありません(中断の「また」も同様)。合意形成面はおかしな表現です。この場合は、体制面の観点とし、課題はタイトルのままで良いのではないでしょうか。よって、「体制面の観点から、多様な主体との連携が課題である。」としてはいかがでしょうか。


(2)いかに利便性の向上を図るか
 駅前空間は、各施設の所有者が、それぞれに必要な空間を確保し管理している。そのため、一体的な整備となっていないため駅前の利便性が低下している。
 よって快適面の観点から、施設の所有区分に関わらず、駅まち空間全体を一体的な空間として共有することが課題である。


③ 主語・述語がおかしいです。駅前空間が主語なら、述語は受身となり「管理されている」です。所有者が主語なら、駅前空間は削除です。よって、「駅前空間は、各施設の所有者によって、管理されている。」または「各施設の所有者が、それぞれに必要な駅前空間を確保し管理している。」になります。後述とのつながりを踏まえると、「確保し」→「整備し」ですね。

④ 利便性はもう少し具体的に書かないと管理者がそれぞれ管理していることのデメリットが理解できません。例えば、「円滑な乗り換え」などが考えられます。

⑤ 同じ空間を指しているのであれば、同じ表現にすべきです。「駅前空間」、「駅前」、「駅まち空間」の3種類が出てきています。使い分けをするのであれば、違いが分かるように表現すべきです。この場合は、市街地は含まれていなさそうなので、駅前空間(駅前広場?)ですかね。そういう意味では、市街地空間が含まれていないので、題意を十分満たした解答になっていないとも言えます。

⑥ 空間として共有するという行動が何なのか分かりません。また、タイトルは利便性の向上になっており、不整合ではないでしょうか。おそらく、空間を共有すると利便性が高まるとの主張だと思いますが、説明がないので理解できません(整備=共有?)。


(3)いかにサービスの向上を図るか
 駅前空間は、各施設の所有者が、それぞれに独自のサービスを利用者に提供しているそのため、事業者間のサービスの不一致から満足いくサービスとなっていない。
 よって、利便面の観点からシームレスな公共交通環境の構築などの各事業者間のサービス連携を図ることが課題である。


⑦ ③と同様。「各施設の所有者がサービスを提供する」との表現も分かりづらいです。駅前空間の施設とは、何を指しているのか判然としません。一般には、道路、ライフライン関連施設、鉄道施設、バス関連施設などがあります。道路やライフラインは、交通事業者とサービスは異なり、不一致であることに不満は生じないと思います。おそらくは、交通事業者間のサービスを言っているのですかね?

⑧ 理由が2つになっています。「そのため(独自のサービス提供)」と「サービスの不一致から」です。とどのつまり、同じ理由になっているように見えます。

⑨ 「面」は見方を表すので使い勝手が良いのですが、この場合は利便性の方がしっくりきます。

⑩ シームレスな交通環境と言われてしまうと、乗り継ぎをイメージしてしまいます。サービスが判然としませんが、MaaSのようなサービスをイメージしていますか、それとも乗り継ぎサービスをイメージしていますか。いずれにせよ、読み手は理解できません。

⑪ タイトルと不整合です。

解決策

2 最も重要な課題
 駅まち空間を魅力ある空間として再構築するためには、多数の関係者間と合意形成を図ることが重要であることから、上記のうち、「いかに多様な主体と連携を図るか」を最も重要な課題に選定し、以下に解決策を述べる。


⑫ 他の課題も重要ですよね。「最も」なので、合意形成が一番重要であることの理由を書くべきです。よって、理由は、3つの課題の相対評価になります。


(1)将来ビジョンの共有
 駅まち空間は、多様な事業者が業を営み、地域住民が生活の場とする空間である。課題やビジョン(まちの理想像)、具体的な方策案などについて、常に多種多様な関係者とイメージを共有しながら進める


⑬ 句点なし。解決策なので、イメージを共有する具体的な方法を書くべきです。また、「進める」とありますが、何を進めるのか分かりません。さらに、なぜ共有しながら進めるのかも不明です。


(2)エリアプラットホームの形成
 駅まち空間は、多様な関係者が存在する。よって行政、交通事業者・開発事業者・地域関係者・有識者などが、連携して、計画づくりや運営を行っていく体制づくりが重要である。そのため、まちづくりに関わる民間企業、行政機関、大学などの組織から構成されるエリアプラットフォームを設立する。


⑭ →「プラットフォーム(platform)」

⑮ 課題と同じ内容です。不要。

⑯ 前述に例示列挙しているので、これも不要。

⑰ 関係者がいっぱいいるからといった理由だけでなく、エリアプラットフォームの効果なども書くべきです。また、協議会でなくエリアプラットフォームとした理由も必要と考えます(この内容ですと協議会に見えます)。


(3)わかりやすい情報発信
 多種多様な関係者とイメージを共有しながら進めることが重要であるため、わかりやすいイメージ図や図表を用いるなど見える化の工夫が必要である。
 具体的にはインスタグラムやYOUTUBEなどのSNSを活用することや、高齢者や外国人に向けては大きな文字や将来イメージ図で分かりやすい表現を行うなど、分かる・伝わる情報発信が効果的である。


⑱ これは、(1)のビジョンの共有を図るための具体的な方法です。(1)と同じ解決策になっています。

⑲ 見える化の必要性を言っているにもかかわらず、SNSの活用が具体的方法では因果関係がないのではありませんか。SNSはプッシュ型の情報発信が特徴であり、見える化のツールとして違和感がありま。

⑳ 関係者の連携を促進することが目的で、この情報発信がどうして連携につながるのかが分からないです。これは、連携という目的が抽象的だからだと思います。


新たなリスク

3 新に生じるリスクとそれへの対策
(1)財源不足に陥るおそれ
 大規模な再開発事業など、自治体の一般財源や民間資金に頼ざるを得ない事業なり、事業費や事業期間が大きくなり財源不足に陥るおそれがある。
リスク(1)に対する対応
    初期投資の少ない社会実験から開始して効果や課題を見つけながらステップアップする


㉑ なぜ連携すると財源不足になるのか、なぜいきなり再開発の話になるのか、説明が全くないので理解できません。また、公共や民間の財源となることを心配していますが、どのような事業もどちらかまたは両方になるのではありませんか。財源の何を心配しているのか分かりません。さらに、事業が何かもわかりません。加えて、連携によって新たな生じるリスクではなく、最初から存在しているリスクではありませんか。

㉒ 「○○となり」が連続しています。また、前半の理由は、㉑のとおり財源不足に陥る理由になっていません。

㉓ 投資の仕方が変わるだけで、全体のコストは変わらないのではありませんか。また、懸念されている事業期間はもっと長くなるのではありませんか。公共コスト負担の平準化を言っているのですかね?民間投資であれば、収支で捉えるべきです。誰の行動なのか分かりません。


(2)事業㉔が複雑化し権利調整が停滞するおそれ
 駅まち空間を管理する各法令(道路法、建築基準法、都市計画法等)による規制が多岐にわたる
 よって規制の解除、規制の緩和、それらに付随する権利義務調整が複雑であり調整に時間を要し事業が停滞するおそれがある。


㉔ これも何の事業か分かりません。

㉕ 駅前空間に限ったことではありません。また、㉑と同様、新たに生じるリスクではありません。

㉖ 規制が多岐にわたるからといった理由では、無秩序なまちづくりになってしまいますので、賛同できません。また、この規制緩和が前提となったリスクは、適切でないと考えます。


リスク(2)に対する対応
 交通事業者、駅前商業者などの各種事業者と行政とのマネージメントを行う専門家を採用し、円滑な意思疎通を図る。 以上


㉗ 誰が採用するのですか。

㉘ 最後まで書ききることは、合格の条件と考えてください。

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