当然あります!最後の選択科目Ⅲ予想採点表
【 技術士 二次試験対策 】
選択科目Ⅲの採点表
選択科目Ⅲの採点表(基礎点50点)
| 大項目 | 評価観点(設問との対応) | 加点(+) | 減点(−) |
| 問題解決能力(設問①:課題) | 現象→要因→真因の因果構造 | 真因が明確(+5) | 現象羅列(−3) 真因不明(−4) |
| 課題に対する観点の妥当性 | 観点が課題の上位概念(+4) | 観点と課題に因果関係なし(−3) | |
| 選択科目の技術体系的理解に基づく課題設定 | 選択科目を踏まえた課題設定(+3) | 選択科目との関係性が弱い(−3) | |
| 法令・基準・制度に基づく課題設定 | 法令等の趣旨を踏まえる(+3) | 法令等の誤用(−5) | |
| 制約条件の抽出 | 設問の条件を網羅(+3) | 制約条件が抜ける(−3) | |
| 選択科目の技術的用語を使用 | 技術的用語を適切に使用(+2) | 技術的用語が不適切(−4) | |
| 選択科目適合性 | - | 不適合(−5) | |
| 課題遂行能力(設問②:解決策) | 要因(目的)→専門的対策→効果の因果構造 | 因果が明確(+5) | 対策が抽象(−3) 因果が弱い(−4) |
| 技術的実現性(技術的根拠) | 実現性の根拠が具体(+3) | 抽象的な「可能」(−3) | |
| 安全性(リスク低減策) | リスク→対策→効果(+4) | 安全性への配慮不足(−3) | |
| 経済性(LCC・費用構造) | 経済性の具体化(+3) | 財源への配慮不足(−2) | |
| 社会・環境影響(SDGs・GX) | 影響→対策→効果(+3) | 社会・環境への配慮不足(−2) | |
| 選択科目の技術的用語を使用 | 技術的用語を適切に使用(+2) | 技術的用語が不適切(−4) | |
| 選択科目適合性 | - | 不適合(−5) | |
| 問題解決能力(設問③:新たなリスク) | リスクの妥当性 | すべての解決策の副作用(+4) | 全ての課題に当てはまらない(−2) もとから存在するリスク(−3) |
| リスクの具体性 | 新規リスクを具体的に抽出(+4) | 新規リスクが抽象(−3) | |
| リスクへの対策の妥当性 | 対策→効果の因果が明確(+4) | 対策が抽象(−3) | |
| 選択科目の技術的用語を使用 | 技術的用語を適切に使用(+2) | 技術的用語が不適切(−4) | |
| 選択科目適合性 | - | 不適合(−5) | |
| 論述技術 | 誤字・脱字 | - | 専門用語誤記(−4)、法令誤記(−5) |
| 文法ミス | - | 文法破綻(−4)、論理破綻(−5) | |
| 主語述語の整合性 | - | ねじれ(−6)、対応不整合(−4) | |
| ねじれ文 | - | 重度のねじれ(−7) | |
| 論理構造(題意適合) | - | 題意逸脱(−10)、矛盾(−8) | |
| 表現の明確性 | 数値・具体性(+3) | 抽象語多用(−3) | |
| 構成 | 導入→展開→結論が明確(+3) | 構成破綻(−6) |
選択科目Ⅲは、第二次試験の中でも「技術体系 × 問題解決 × 課題遂行 × 論述技術」を総合的に問う最終科目です。 合否基準は必須科目Ⅰと同じく 60%以上の得点であり、採点表は基礎点50点に加点・減点を積み上げる構造です。特に気を付けるのは、「選択科目の技術的用語を使用」「選択科目適合性」といった評価がある点です。
採点表の構造は、必須科目Ⅰとほぼ同じ因果構造で設計されています。
- 設問①:課題抽出(現象→要因→真因)
- 設問②:解決策(目的→対策→効果)
- 設問③:新規リスク(リスク→対策→効果)
- 論述技術:題意適合・構成・誤字・抽象語・主語述語
つまり、選択科目Ⅲは 必須科目Ⅰの構造をそのままなのですが、専門的視点を加えています。
◆直前期の戦略ポイント
必須科目Ⅰと同じく、戦略は二本柱です。
①大きな減点を避ける
- 題意逸脱(−10)
- 矛盾(−8)
- 法令誤記(−5)
- 専門用語誤記(−4)
- 抽象語多用(−3)
②確実な加点項目を積み上げる
- 真因が明確(+5)
- 因果構造が明確(+5)
- リスク→対策→効果(+4)
- 法令趣旨の正確性(+3)
- SDGs・GXの具体化(+3)
- 数値・具体性(+3)
- 導入→課題→解決策→新規リスクの構成(+3)
(1)課題抽出:現象→要因→真因を「技術体系」と「倫理」で結びつける
選択科目Ⅲの設問①は、必須科目Ⅰと同じく 因果構造の精度が最重要です。
1-1 現象→要因→真因の因果構造
加点:
- 真因が明確(+5)
減点:
- 現象羅列(−3)
- 真因不明(−4)
●直前対策
テンプレートを固定します。
- 現象:何が起きているか(定量化)
- 要因:直接原因(技術・制度・社会)
- 真因:構造的・制度的・技術体系的な根本原因
例: 「都市の浸水被害が増加 → 排水能力不足 → 流域治水計画の欠如・老朽インフラ・気候変動への未対応」
●倫理綱領との接続
倫理綱領は「公衆の安全・健康・福利の最優先」を求めています。これをいかに選択科目の内容として表現できるかが、勝負と言えます。
技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先する。
真因を「安全・健康・福利を脅かす構造」として捉えると、課題抽出が倫理と整合します。このように、倫理綱領やコンピテンシーとしっかり接続していると高評価につながります。
1-2 課題に対する観点の妥当性
加点:
- 観点が課題の上位概念(+4)
減点:
- 因果関係なし(−3)
●直前対策
観点は「技術体系の上位概念」で設定します。
例:
- 流域治水
- 都市インフラ更新体系
- 交通需要マネジメント
- 環境負荷管理体系
●コンピテンシーとの整合
改訂コンピテンシーは「多角的視点」「ステークホルダー調整」を要求します。
多角的な視点を考慮し、ステークホルダーの意見を取り入れ…
1-3 法令・制度・部門特性に基づく課題設定
観点を「技術・制度・社会・環境・経済」の複数軸で整理すると安定します。
加点:
- 部門特性を踏まえた課題設定(+3)
- 法令等の趣旨を踏まえる(+3)
減点:
- 部門特性との関係性が弱い(−3)
- 法令誤用(−5)
●直前対策
自分の部門の「定番法令」を最低5つ確認します。
例:都市計画
- 都市計画法
- 建築基準法
- 土地区画整理法
- 景観法
- 歴まち法
●倫理綱領との接続
技術士は、業務に関わる国·地域の法令等を遵守し…
法令の趣旨を「安全・環境・文化・社会持続性を守る枠組み」として説明すると説得力が増します。
(2)目的→対策→効果を「持続可能な社会」と結びつける
選択科目Ⅲの設問②は、必須科目Ⅰと同じく 因果構造の精度が得点の核心です。
2-1 因果構造:目的→対策→効果
加点:
- 因果が明確(+5)
減点:
- 対策が抽象(−3)
- 因果が弱い(−4)
●直前対策
文章構造を固定します。選択科目Ⅲでは、対策が選択科目の内容にふさしいものであるかが重要になります。
「○○という課題に対し、△△を目的として、□□の対策を実施することで、××の効果を得る。」
●SDGs・GXとの接続
倫理綱領は「持続可能な社会の実現」を求めています。
技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたって持続可能な社会の実現に貢献する。
効果は「環境・経済・社会」の三側面で書くと良いでしょう。
2-2 技術的実現性・安全性・経済性・社会環境影響
採点表の加点項目:
- 実現性の根拠が具体(+3)
- リスク→対策→効果(+4)
- 経済性の具体化(+3)
- SDGs・GXの具体化(+3)
●直前対策
「4観点セット」で書くと良いのですが、当然ですがこれらも選択科目に絡めて書く必要があります。
■技術的実現性
- 既存技術
- 標準
- 実績
- 数値
■安全性
倫理綱領の核心。
業務の履行が公衆の安全、健康や福利を損なう可能性がある場合には、適切にリスクを評価し…
■経済性
- 初期費用
- 維持管理費
- 更新費
- LCC
■社会・環境
- CO₂削減
- 景観
- 文化
- SDGsゴール
(3)新たなリスクと対策:副作用を「倫理的責任」として捉える
選択科目Ⅲの設問③は、必須科目Ⅰよりも「副作用の網羅性」が強く問われます。
3-1 リスクの妥当性・具体性
加点:
- すべての解決策の副作用(+4)
- 新規リスクを具体的に抽出(+4)
減点:
- 抽象(−3)
- 当てはまらない(−2)
●直前対策
副作用は必ず3分類で抽出します。
- 技術的副作用
- 制度的副作用
- 社会的副作用
●倫理綱領との接続
科学技術の負の側面にも責任を持ってしっかりと目を配り…
新規リスクを「負の側面」として具体化すると加点が安定します。
3-2 リスクへの対策の妥当性
加点:
- 対策→効果の因果が明確(+4)
減点:
- 抽象(−3)
●直前対策
「リスク→対策→効果」のミニ構造を繰り返します。
(4)論述技術:減点を最小化し、構成で加点を取りに行く
選択科目Ⅲの論述技術は必須科目Ⅰと完全に同じです。
4-1 誤字・文法・主語述語・論理破綻
減点:
- 専門用語誤記(−4)
- 法令誤記(−5)
- 文法破綻(−4)
- 論理破綻(−5)
- ねじれ(−6)
●直前対策
本番で必ず「読み返し時間」を確保します。
4-2 題意適合・論理構造・表現の明確性・構成
加点:
- 題意適合(+5)
- 数値・具体性(+3)
- 構成明確(+3)
減点:
- 題意逸脱(−10)
- 矛盾(−8)
- 抽象語多用(−3)
●直前対策
構成テンプレートを固定します。
- 導入:現象・背景・課題
- 展開:課題抽出→解決策→新規リスク→要件・留意点
- 結論:倫理的姿勢・持続可能性・今後の展望

